通塾前に知っておこう!親が塾に期待していいこと、ダメなこと

塾に期待していいことダメなこと

子供を塾に通わせている家庭は多く、塾を活用することで、学校での成績アップや、効率的な受験勉強など、様々な点を期待できます。

一方、塾に期待できないこともあるのはご存知でしょうか。

効果的に塾を活用するためにも、塾に期待していいこと・ダメなことを整理しておきましょう。

塾に通うと成績がアップする!親が塾に期待していいこと

塾を継続的に利用することで、着実な成績アップを図ることはできます。

一方で、塾の利用があまりに短期間であれば、大幅な成績アップは難しいです。以下、具体的に整理してみます。

子供の勉強に対する姿勢に変化が起きる

塾に通わせると、子供の勉強に対する考え方に、何らかの変化が起こります。

塾や子供によって変化の大小はありますが、少なくとも多少の変化はあるはずです。「ちょっと勉強してみようかな」と思うだけでも、勉強に対する考え方が変わるからです。

そして、子供が「ちょっと勉強してみようかな」と考えると、自然と成績アップにつながるケースが多いです。

特に小学生の場合、子供が自発的に「勉強してみようかな」と思うか思わないかで、成績は大きく変わります。

塾で勉強をすることにより集中力が自然と身につく

成績がなかなか伸びない子は、集中して勉強する習慣があまり見られません。

一定の時間内に集中することが苦手で、なかなか勉強に身が入らないケースが多いでしょう。また、集中していないと、「今、自分は勉強をしているんだ」という感覚も少ないです。

このような子供は、塾に通わせることで、「今、自分は勉強をしているんだ」という感覚を身につけさせることができます。

どんな塾でも、一定の時間内で勉強するという状況は同じです。そのため、どんなに集中することが苦手な子供でも、ある程度は「今、自分は勉強をしているんだ」という感覚を知ることができます。

勉強しているという感覚がわかれば、自信につながり、「ちょっと勉強してみようかな」と考えやすくなります。

集中力も自然と身につき、最終的に成績アップにつなげることができます。

塾に通うと成績がアップする?親が塾に期待出来ないこと

継続的に塾に通わせることで、徐々に成績がアップするケースは多いです。一方で、短期間で成績が大幅にアップすることは、一般的には難しいです。

勉強は、基本的には習慣が大事です。

継続して勉強する習慣があるからこそ、実力が養われ、成績アップにつながります。そのため、短期間で何十点も点数が上がるわけではありません。

短期間の通塾では子供の実力に不安が残る

学校の定期テストだけに絞った対策によって、前回より点数が大幅に上がったというケースはあります。

一方で、子供の実力としては不安が残ります。短期間で定期テストの点数が上がっても、実力テストの点数はあまり変わらないというケースは多いです。

ただ、高校受験で内申点を考慮する場合、定期テストの点数が高いに越したことはありません。

そのため、実力としては不安が残っても、とりあえず定期テストの点数を上げることを目的に、塾で短期間のテスト対策を組むという選択肢はあります。

成績が伸びる子伸びない子

塾に通うと勉強する習慣が身につく!親が塾に期待していいこと

あまり勉強したことがない子供にとって、塾の環境は新鮮です。

みんなが勉強をしている環境を見ると、「自分も勉強してみようかな」と考えやすいからです。自発的に勉強しようと考えれば、自然と勉強する習慣も身につきます。

ただし、勉強嫌いの子供の場合、必ずしも塾の利用が効果的とは限りません。

子供と塾の相性が悪ければ、勉強習慣を身につけることは期待できないでしょう。以下、具体的に整理してみます。

塾の環境は勉強習慣を身につけやすくする

勉強する習慣自体が少ない場合、塾を活用するメリットは大きいです。塾に通うことで勉強が身近な存在になるので、勉強する習慣は身につきやすいです。

勉強が好きな子供は自発的に勉強するので、勉強する習慣も自然に身につきます。

一方、勉強が嫌いな子供は、自発的に勉強するケースは少ないでしょう。このような子供を塾に通わせ、子供が「意外に勉強っておもしろいんだ」と考えると、自然と勉強する習慣が身につきます。

勉強嫌いの子供が「意外に勉強っておもしろいんだ」という感覚を身につけることは、家ではなかなかできないことです。

そこで、一度環境を変え、塾に通わせることは大きなメリットです。

塾に行ってみんなが勉強をしている環境を知れば、子供も「ちょっと勉強してみようかな」と考えやすいでしょう。

塾に通うと勉強する習慣が身につく?親が塾に期待できないこと

勉強嫌いの子供が塾に通い、勉強を好きになったという事例は多いです。

一方で、余計に勉強が嫌いになったというケースもあります。勉強嫌いの度合いが強くなれば、勉強する習慣を身につけることは困難になってしまいます。

勉強習慣を身につけるには子供に合った塾を選ぶことがポイント

この問題は、子供と塾の相性が大きく関係します。

もともと勉強嫌いの子供に、無理矢理塾に通わせることは好ましいとは言えません。塾の利用を考える場合、その子供に合った塾を選び、無理のない範囲で通わせる必要があります。

勉強嫌いの度合いが強い子供は、一般的には集団塾より個別指導塾の利用が好ましいです。

個別指導塾はそれぞれの子供に合ったカリキュラムを組むので、勉強が嫌いな子供でも、無理のない範囲で勉強を進めることができます。

ある程度勉強が進めば、自然と勉強する習慣も身につきます。

塾に通わせれば、必ず勉強する習慣が身につくわけではありません。子供に合った塾を選び、無理のない範囲で活用することが一番大切です。

子供の勉強を習慣化させる

塾別!親が塾に期待していいこと、ダメなこと

塾別!親が期待できることできないこと

子供と塾の相性を考える場合、集団塾と個別指導塾に分けて考えることが大切です。

塾に期待していいこと・ダメなことも、集団塾と個別指導塾で違いがあります。詳しく見ていきましょう。

集団塾は良くも悪くもクラス全体を意識する必要がある

集団塾は、周りとの競争意識を身につけやすいです。

競争だけを意識することは好ましくありませんが、適度に周りを意識することは大切です。周りに勉強している子供がいることで、「みんなが頑張っているから自分も頑張ろう」と考えやすいからです。

この点は、個別指導塾より集団塾に期待できます。

一方で、集団塾は良くも悪くもクラス全体を意識します。

クラスのカリキュラムを進めなくてはならないので、誰かが授業についていかれなくても、そのまま授業を進めることが多いです。

そのため、一度授業についていかれなくなると、子供にとって負担が大きくなります。子供のペースで勉強することは、あまり期待できません。

個別指導塾は良くも悪くも周りを意識しない

個別指導塾は、それぞれの子供に合ったカリキュラムによって、無理のない範囲で勉強を進めることができます。

これは個別指導塾の最大のメリットで、最も期待できる点です。

勉強が嫌いな子供でも、その子供に合った方法で勉強を進めることができます。

勉強が好きな子供であれば、積極的に問題を解かせるなどして、さらに成績を伸ばすことができます。

一方で、周りとの競争意識を持ちにくいというデメリットもあります。

良くも悪くも個別のカリキュラムとなるため、周りを意識することは難しいです。

周りと競争したいと考えている子供にとっては、物足りなく感じることもあります。

子供に競争意識を持たせたい場合、個別指導塾はあまり期待できないと言えます。

成績アップと勉強する習慣を身につけるためには子供と塾の相性が大切

親が塾に期待していいこと、ダメなことは、主に「成績アップ」と「勉強する習慣」に分けて考えることができます。

着実に実力をつけ、成績アップを図ることは期待できますが、ごく短期間で大幅に成績アップを図ることは難しいです。

また、ある程度の勉強習慣を身につけることは期待できますが、子供と塾の相性によっては期待できません。

子供と塾の相性は、集団塾か個別指導塾かで違いがあります。

集団塾では適度な競争意識を期待できますが、それぞれの子供に合ったカリキュラムはあまり期待できません。

また、個別指導塾では、それぞれの子供に合った勉強が可能ですが、競争意識を持たせにくい場合があります。

塾に期待していいこと・ダメなことを知っておくと、効果的な塾選びが可能になります。子供に合った塾を選ぶためにも、ぜひ参考にしてみてください。