育児がしんどい理由と知ってほしいママ達の成果

育児がしんどい

子育てが始まると、これまでの生活とは全く違った生活がやってきます。

特に赤ちゃんの頃は、その小さな命を守っていくことで精一杯。

24時間ずっと休憩なしの仕事をしているようで、つらいことも多いですよね。

赤ちゃんの育児って、どうしてしんどいのでしょうか?

みんな口を揃えて「タイヘン」と言いますが、何がどうタイヘンなのでしょうか?単に寝不足だから?思いどおりにいかないから?

いえいえ、もっと深い部分で語る必要があるかもしれませんよ。

育児がしんどい理由

我が子は玉のように可愛いけれど、「子育てなんてもう嫌!」そう思ってしまうことはありませんか?

特に赤ちゃんの頃って、ママに育児の重責が一気にかかりがちです。

何が大変なのかわからないけれど、とにかくしんどい!そんなママの気持ちを、一歩踏み込んで深く考えてみましょう。

 ママが第一責任者だから

父親と母親二人の子どもだとは言っても、赤ちゃんの頃は大抵ママの方に比重の大半がかかります。

どれだけパパがイクメンだったとしても、母乳の出るママにはかないません。

生物学的にも心理学的にも、0歳の頃は母子関係の時代なのです。

赤ちゃんが産まれた瞬間から、当然のごとく赤ちゃんはママと過ごし、ママはそのか弱い命を必死になって守っていきます。

母乳にしてもミルクにしても、ママが赤ちゃんの食事面を支える存在である限り、ママは育児の第一責任者となります。

 赤ちゃんが生まれると生活が一変するから

赤ちゃんが産まれると、ママの生活は一変しますよね。

朝起きて仕事に行って、お昼には昼食と休憩を取り、仕事が終われば退勤できて、帰って家事をして、夕食をとり、眠くなったら寝る…

これまでのこんな生活が、全くと言って良いほどできなくなります。

好きな時間には寝られないし、お風呂もゆっくり入れない、今日もご飯は赤ちゃんを抱きながら…
夜も何度も泣いて起きるし、気が休まらない、眠れない…

そんなママの嘆きが聞こえてきそうです。

赤ちゃんの育児は24時間仕事しているようなものだから

赤ちゃんの育児は、いわば24時間絶えず仕事をしているようなものです。

それも、全くこれまでとは違う業種の仕事に就いたのと同じ。

新人がいきなり24時間の長時間労働をするなんて、世間ではアリエナイことですよね。

世の中のママは、これをやってのけているのです。

仕事が何連勤も続くと、どんなに楽しく充実した仕事でも、途中から体も心も疲れてきませんか?

そして次のお休みは「思いっきり寝てやる!」「あのカフェでのんびりしよう」などと想像して乗り切ろうとしませんか?

子育てのしんどいところは、24時間気が休まらない上に、お休みの日がないことです。

赤ちゃんであればあるほどこの傾向は強く、ママは急な生活の変化に戸惑ってしまいます。

仕事のようには評価されないから

お金を稼ぐことには大きな責任が伴いますが、良くも悪くも他人からの評価を受けることができます。

頑張って成果を上げれば良い評価をされ、時には名声を手にすることができます。

反対に、悪い評価であっても、自分を奮い起たせて試行錯誤を繰り返すと、また良い評価が得られる可能性は沢山転がっています。

一方で、育児はどうでしょうか?

非常に極端な言い方をしてしまえば、子どもは安全確保してあげれば、ある意味勝手に育っていきます。

それは、子どもが未知の存在であり、成長過程にあって、伸び代が無限大であるからです。

また、生物学的に、ヒトという動物の発達過程に沿って、上手に育っていくことができるからです。

例えば、赤ちゃんがハイハイをしたり、歩けるようになったりするのは、極端に言えばママのおかげではないのです。

1歳前後になると、自然に赤ちゃんは自分の力で、誰に教わることもなく二足歩行をできるようになるのです。

(本当は、発達過程の赤ちゃんが怪我をしないように、ママが未然に危険から遠ざけたり、見守ったりしているおかげなのですけれども。。)

育児には、こういった面が強いので、「できるようになったこと」は赤ちゃんの功績であり、ママの功績とは思われにくいですよね。

逆に、「まだできないこと」や「ケガ」など、仕事でいうところの不祥事は、ママの責任だと思わされる部分が大きくはないでしょうか?

そのため、赤ちゃんの育児は特にママへの良い評価がされにくく、モチベーションを保ちにくい時期とも言えるかと思います。

(勝手に育つとはいうものの、人間が社会的存在である限り、安全の確保や生活習慣をつけることが、最も時間と根気を要することです。そしてそれは、大半がママの仕事でもあります。)

育児はしんどい、けれど赤ちゃんが元気に過ごせていることはママのおかげ

子育てに正解はない

赤ちゃんが今日も元気に生きていること、そしてにっこり笑えていること、どんな速度でも成長して行っていること、これらそのものが、ママが頑張っている証拠です。

これこそ、ママの成果なのですよ

これは、我が家の大黒柱に言われてハッとした言葉です。

うまくいかない、上手に育てられているのか不安、寝不足で眠たい、ストレスが溜まる…ママたちは、これらの気持ちを抱えながら、今日も頑張っています。

ミルクを足した方が良いのか?寝てくれないのは私のやり方が悪い?なかなかおすわりができないのは何か問題がある?育児にはその時々で不安や迷いがつき周ります。

でも、赤ちゃんには、ママが一番。

そんなに力まずとも、赤ちゃんは日を追うごとに成長していきます。

大丈夫、赤ちゃん時代の育児が懐かしいほどになる日が、数年後には必ずやってきますよ。