子供の虫歯を予防するために絶対に知っておきたいこと

子供の虫歯を予防する

欧米を中心とする海外で、日本人の歯は先進国のなかでもっとも汚いと評価されているのをご存知でしょうか?

欧米では歯のメンテナンス(オーラルケア)がきちんとできていないと「子どもの躾もできない、教養のない家庭で育ったのね」と判断されてしまったり、接客業など、就職が難しくなってしまう職種もあるそうです。

これからの子どもたちは外国人と共に学び、共に働く機会が今まで以上に多くなる世代です。歯がコンプレックスで人前で笑えない、なんてことにならないよう、今のうちからしっかりケアしてあげたいですね。

乳歯の虫歯は発見が難しく、大人の歯よりも早く進行します

子供の虫歯の進行は早い

乳歯の虫歯が見つけにくく、大人の歯よりも進行が早いのはなぜでしょう。

1.乳歯にできる虫歯は白い場合がある

虫歯には黒い虫歯のほかに白い虫歯というものもあるのですが、軟らかい乳歯には白い虫歯ができやすいようです。白い虫歯は黒い虫歯にくらべて進行が早く、初期虫歯になった部分にあっという間に穴があいてしまったりします。

一見するときれいな歯でも、白く斑点になっている、透明感がなくなっていると感じる箇所があれば、それは白い虫歯のサインかもしれません。注意してみてあげるようにしましょう。

2.乳歯の虫歯は歯の隙間にできやすい

乳歯の虫歯ができやすい場所は奥歯の歯と歯の間、注意していてもなかなか気づけない場所です。奥歯は歯が詰まっているので、通常のブラッシングだけではきれいに取り除けない汚れもあります。

歯医者さんによると、2歳からはもうデンタルフロスを使って奥歯の歯と歯の間の汚れを取り除くのが望ましいそうです。

3.子どもは痛みの感覚が未発達

子どもたちの痛みの感覚はまだまだ未発達です。そのため虫歯の痛みには気がつかないまま、エナメル質から奥の象牙質まで虫歯はどんどん進行してしまいます。

虫歯で空いた穴に詰まった食べ物カスの刺激でほっぺや歯茎が腫れてはじめて虫歯に気がつく、なんてことがおこることがあるのもそのためです。

痛みが出てからだと、子どもが虫歯の治療を怖がることもあります。毎日の仕上げ磨きのときには、丁寧に歯の状態をチェックするようにしましょう。

4.乳歯は大人の歯とちがってエナメル質が薄い

歯は本来体の中で一番硬いエナメル質で覆われているので、虫歯がエナメル質内にあれば、再石灰化(食事で溶けてしまったエナメル質の結晶を再形成しようとする唾液の働き)によって自然治癒することもあります。

しかし、子どものエナメル質の量は大人よりも少ないので、虫歯が短い期間で奥のエナメル質より軟らかい象牙質まで進行していまいます。虫歯ができてしまったら、なるべくはやく治療することが大切になります。

こどもの歯を虫歯から守るための、おやつ選びのポイント

虫歯にならないお菓子

口腔内が糖を帯びている時間は短ければ短いほど、虫歯になりにくくなります。

1.口の中に長く糖が残るようなおやつを日常的に与えるのは控える

成長期の子どもの身体はたくさんのエネルギーを必要としているので、三度の食事以外にも間食でエネルギーを補給することがのぞましいとされています。しかし、おやつ=甘いものと考える必要はありません。

口の中に長く糖が残っていると、虫歯ができやすくなります。甘い食べ物カスが口のなかに長く残ってしまうようなおやつは、日常的に与えないようにしましょう。

糖が口の中に残る長さの順に代表的なお菓子を並べてみました。どんなおやつを与えようか悩んだときの参考にしてください。

虫歯になりやすいお菓子順

  1. ドロップ、ガム、キャラメル、チューイングキャンディー、グミ
  2. チョコレート、ドーナツ、カステラ、大福などの和菓子、ビスケット、クッキー
  3. スポンジケーキ、シュークリーム、マドレーヌなどの焼き菓子、かりんとう、ウエハース
  4. アイスクリーム、アイスキャンディー、果物、プリン、ゼリー
  5. せんべい、スナック菓子、おにぎり、とうもろこし、さつまいもなどのイモ類、磯辺焼きなど砂糖を使用していない餅

2.乳酸飲料はエナメル質の再石灰化を妨ぐ

糖類が含まれているジュースはたくさんありますが、乳酸飲料はとくに口腔内を酸性にすることでエナメル質の再石灰化を妨げてしまうので注意が必要です。日常的に与える飲み物は、水か麦茶などのノンカフェインのお茶がおすすめです。

3.おやつを食べたら、うがいでお口をすっきりさせることを習慣にする

たとえ糖類が含まれていないおやつでも、食べ物カスがいつまでも口の中にあることは衛生上もよくありません。食事のあとは、歯磨きができれば一番よいですが、歯磨きができないときでも必ずうがいでお口の中をすっきりさせることを習慣にしましょう。

習慣になれば、子どもたちも口の中に食べ物カスが残っている状態を「気持ち悪い」と感じるようになります。お水でうがいでもいいですが、デンタルリンス液を持ち歩くようにすれば、コップがない場所でもうがいできますね。

虫歯予防のためにできる歯医者さんお薦めのメンテナンス

歯医者で虫歯を予防する

乳歯はとっても小さいので、細かな溝まできれいに掃除するのは難しいですよね。毎日の歯磨きはもちろんですが、歯医者さんで虫歯予防の処置をしてもらえば、虫歯になるリスクはもっと減らすことができます。

1.フッ素コート

歯医者さんで、普段落としきれない汚れや歯石をきれいにクリーニングした状態で、高濃度のフッ素コーティングをしてもらえば、歯の表面のエナメル質を強化することができます。効果は2ヶ月から3ヶ月ほどなので、定期的におこないましょう。

2.シーラント

フッ素コートは奥歯の噛みあわせの部分などでは、3ヶ月より前に剥がれてしまうことがあります。そんな場所でも薄いプラスチックで噛み合わせの溝埋めてコーティング(シーラント)をすれば、その効果はずっと続きます。生えたばかりの大事な永久歯の虫歯予防におこなわれる場合も多いようです。

3.なによりもまず定期的な歯科検診

乳歯の虫歯の進行は、大人の歯にくらべてとても早いというお話をさせていただきました。そのため学校や幼稚園、保育園でおこなわれる年に1度の歯科検診では、ひどくなる前の虫歯を見つてあげられない場合もあります。少なくとも半年に1度は歯医者さんに歯の状態をみてもらうようにしましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。もしかしたら「乳歯はいずれ生え変わるのだから、虫歯になっても問題ないのでは?」と考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし乳歯には顔やあごの骨格の成長を助け、永久歯を正しい場所に導くという重要な役割があります。

乳歯が虫歯になってしまうと、その後生えてくる永久歯も虫歯菌に感染するリスクも高まりますし、乳歯の欠損は永久歯の歯並びにも大きく影響します。

お子さんにはぜひ、いつでも大きく口を開けて笑える人生をプレゼントしてあげてほしいなと思います。

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