朝勉のすすめ!5分間ドリルで脳の体操を!朝を制する者は学力もアップする!

朝に勉強をする親子最近、朝のホームルームの5分間を小テストに充てたり、読書タイムを設けている小中学校はありますが、本格的に実施しているところは少ないと聞きます。

近年、子どもの生活リズムが、塾通いやゲームで遊ぶなどで夜型リズムになっている傾向が強く、睡眠と学力との関係性をデータ化したところ、睡眠時間の短い子供について、学力低下が指摘されています。

筆者の子どもも学力低下時に、塾からの指導で起床後すぐに科目は日替わりで「5分間ドリル」を実践していました。

朝の5分間ドリルを行うことで、どのような効果があるかご紹介していきます。

学力と睡眠時間の関係

2014年の厚生労働省の「健康づくりのための睡眠指針」でも、不規則な就寝時間と起床時間は学力低下につながっているという旨の指摘があります。

第 7 条.若年世代は夜更かし避けて、体内時計のリズムを保つ。

若年世代(ここでは、10 歳代の者と定義する)では夜更かし習慣を予防することが重要である。

(中略)

思春期の睡眠に関する研究では、一定し ない睡眠-覚醒リズムおよび就寝時刻や起床時刻が遅いことが、学業成績の低さと関係していることが示されている。

健康づくりのための睡眠指針

別の調査においては、「国語・算数・理科・社会」のテスト結果と、子ども達の就寝時間についてアンケートをとった結果が出ています。

学力が高い子どもの睡眠時間は7時間から10時間未満

どの教科も95点以上をとっている子の就寝時間は平均として午後9時であるといった結果があります。

睡眠時間と起床時間から計算して、睡眠時間が7時間から10時間未満の睡眠時間を確保している子どもにおいては、必ず日頃から勉強をしていることが条件になりますが、学力が高いという結果が出ています。

逆に睡眠時間が10時間以上を超えると、学力が低下していることもわかっています。

中学受験をするお子さんについては、時期的に夜遅くまで勉強をする時期はありますが、入試直前には睡眠時間をしっかりとるよう指導されます。

睡眠時間を確保し、夜型から朝型へ

特に小学生ぐらいの子どもは、多感な時期を過ごすため、睡眠は非常に重要なのですが、塾通いや宿題、ゲーム遊びで脳が非常に疲れた状態になります。

睡眠は、脳の疲労を取り、脳の成熟タイムとなるのですが、適度な睡眠時間が確保できないと、脳の疲労が取れないまま学校に行くことになり、授業を集中して聞けないということにつながります。

適度な睡眠で、授業に対する集中力や勉強への意欲低下を防ぐためにも、睡眠時間は必要です。

夜の勉強は区切りをつけてあげることも大切

学力が低下しているからと、闇雲に学校や塾から帰ってきてから夜遅くまで勉強を子供にさせても、その日1日の脳の疲労は激しいので、逆に脳に大ダメージを与えることになります。

夜遅くまで勉強をさせるのではなく、ある程度の区切りをつけて寝かせてあげ、決まった時間に起こして、朝に脳の体操をさせてあげましょう。

朝起きてから勉強をする子供

朝勉にオススメな5分間ドリル

早朝にした勉強は、頭への定着度が高く、脳の活性化にもなります。

そこで朝勉には短時間で集中出来る5分間ドリルがオススメです。

5分間ドリルを朝一番にすることから1日を始めよう

「5分間ドリル」については、「100マスドリル」で有名な陰山英男先生も推奨されていて、色々なタイプの朝の5分間ドリルが販売されています。

朝起きてすぐに5分間ドリルを行って睡眠で休んでいた脳をフル回転させるというものです。

朝の通学までの時間帯ということもあり、親子共に最初はイライラするかもしれません。

しかし、子どもの生活リズムの見直しになるので、朝の5分間ドリルをすると決めた時に今までのお子さんの様子を思い出して、就寝時間が短ければ早めに勉強が終わる工夫をお子さんとしてみましょう。

小学校低学年から中学年のお子さんは自己採点が難しいので、お母さんも一緒に付き合ってあげましょう。

漢字の書き取り、計算問題で5分間ドリル習慣をつけるメリット

科目でいえば、国語と算数は必須で、国語なら漢字、算数なら計算となります。

国・算の朝の5分間ドリルで、文章問題ものも出ていますが、文章問題は、じっくりと時間をかけて取り組んだ方がいいでしょう。

5分間という短い時間の中で定着していきやすいのは、書き取りと計算で、朝一番の脳の体操には、漢字の書き取りや計算が一番取り組みやすく、長続きしやすいです。

筆者の子どもの場合、中学受験をする小6の春にいきなり国語と算数で学力低下が起き始めて、学年担当の先生へ相談をしたところ、朝に5分間ドリルをするよう提案されました。

算数と国語の5分間ドリルを行い、算数は四則計算、国語は漢字の書き取りのみです。

「朝は5分間ドリルをする」ことを実践し、学校へ行く時間と塾の時間などから睡眠時間を多く取れるように考え、規則的な生活になりました。

朝勉で達成感が得られる工夫を

「朝に5分間ドリルをする!」だけでは、子どものやる気は起きにくいですよね。

そこで、カレンダーに朝勉ができた日はかわいいシールを貼ることや、ドリル1冊を達成した時は、ささやかに文房具などをプレゼントするのもオススメです。

算数ドリルの勉強をする子供

朝勉で子どもの変化が見えてくる!

お子さんが朝の5分間ドリルに慣れるまでは、お母さんも付き合うことになります。

子どもの生活リズムを見直すきっかけにもなり、子ども自身も、自分の生活リズムの調整ができるようになっています。

朝の5分間ドリルはお家で気軽にでき、色々なシリーズが出ています。

「朝はこれをする」ということが定着すると、お子さん自体もどんどん変わっていきますので、お母さんも一緒に協力して取り組んでみてください。