これで子どもの勉強嫌いを克服!勉強嫌いの原因は身近な所に隠れていた!

勉強嫌いな子供

子どもが勉強嫌いになってしまって悩んでいる親御さんも多いのではないでしょうか。

しかし、ただ「勉強しなさい」「勉強して」と言うだけでは、子どもの勉強嫌いはなかなか治りません。

子どもの勉強嫌いはデリケートな問題のため、きちんとした対処法が必要です。

この記事では「子どもの勉強嫌い」を治すためにすべきことをご紹介していきます。

なぜ勉強が嫌いになったか原因を分析する

勉強嫌いの子は、なぜ勉強が嫌いになってしまったのでしょうか。

一つには「勉強に興味がなくなったから」という理由もあるでしょう。しかし、これだけではありません。

「親から何度も勉強しろと言われたから」という理由も十分に考えられます。

このような子に「勉強しなさい」「勉強して」とだけ言っても逆効果です。

何度も「勉強しなさい」「勉強して」と言われたことが、勉強嫌いの原因だからです。

子どもは、ただでさえ興味の移り変わりが目立ちます。

一度勉強に興味を持っても、何らかの理由で勉強に興味を持たなくなる場合もあります。

勉強嫌いになった原因が判明したら同じ行動は絶対に避けること

ここで「勉強しなさい」「勉強して」とだけ言われると、子どもは抵抗を覚えます。

勉強に対して「嫌い」という感情が生まれるきっかけにもなります。

このような理由から、お子さんに何度も「勉強しなさい」「勉強して」とだけ言うことは、そもそも好ましくありません。

勉強嫌いになった子に対しては、なおさら逆効果です。

勉強嫌いを治すには、勉強嫌いになった原因を考えることが必要です。

そのうえで、勉強嫌いになった原因と同じ行動は、絶対に避けなくてはなりません。

勉強に興味がなくなった子どもにすべきことはある?

勉強に興味をなくしても、必ずしも勉強嫌いになるわけではありません。

一方で、興味がないことに無関心な子供など、勉強に興味をなくしただけで嫌いになるケースもあります。

勉強嫌いを治すには、勉強に興味を持たせることが何より重要です。

身近な事例から勉強を当てはめる

勉強に興味を持たせる効果的な方法は、身近な事例と勉強を当てはめることです。

勉強に興味がない子は、勉強に対して非日常的なイメージを持っている場合があります。

身近ではない遠い存在として考えているため、勉強に興味を持つことができないのです。

勉強に興味がなくて嫌いになった子供は、特にこの傾向が強いです。

そこで、身近な事例と勉強を当てはめ、「勉強ってもっと身近なものだったんだ」と子供に思わせる必要があります。

そうすれば、勉強に対して興味を持ちやすくなります。

歴史漫画や天気予報の番組を見ることで勉強に興味を持たせる

例えば、天気予報を見せて天気・理科に興味を持たせること、本を読ませて国語に興味を持たせること、歴史マンガを読ませて歴史・社会に興味を持たせること、乗り物の速さなどから算数に興味を持たせるなど、さまざまなやり方があります。

いずれの場合も、子どもに「これ、なんだろう?」と思わせることが重要です。

「どうして天気が変わるんだろう?」「どうして速さが変わるんだろう?」といった疑問が、勉強への興味につながるからです。

身近な事例は子どもにとって抵抗が少なく、「これ、なんだろう?」と考えやすいです。

そのため、勉強につながる身近な事例を、なるべく多く探してみましょう。

苦手科目を克服する方法

親から何度も勉強しなさいと言わてきた子どもにすべきこと

勉強をしなさいと言われる子供

このケースでは、何度も「勉強しなさい」「勉強して」と言わないよう、特に注意しなくてはなりません。

親の方では普通のことと考えても、子どもにとっては負担になってしまいます。

「勉強しなさい」「勉強して」が口癖になっていないかどうか、もう一度振り返ってみてください。

口癖になっている場合、特に注意しなくてはなりません。

無理に勉強を強制しない

また、このケースでも、勉強に興味を持たせることが何より重要です。

先ほど述べたような方法で、身近な事例と勉強を当てはめ、興味を持ってもらうようにしましょう。

一方で、無理に興味を持たせないように意識することも重要です。

何度も「勉強しなさい」「勉強して」と言われたことが原因で勉強嫌いになった場合、子供は強制されることに特に敏感になります。

興味を持たせることを強制すると、結果として「勉強しなさい」「勉強して」と言うことと同じになってしまいます。

あくまで自然な流れで興味を持たせるように、意識することが重要です。

子どもが「これ、なんだろう?」と思うことが、勉強への興味の第一歩です。

そして、「これ、なんだろう?」というのは自然な感覚です。

無理に強制させられて生まれるものではありません。

やらされてる感を与えないようにする

例えば、歴史マンガを読ませて歴史・社会に興味を持たせる事例を考えてみましょう。

マンガは子どもにとって親しみやすく、強制されて教材を読むより効果的です。

しかし、ここでマンガを読むことを強制すると、マンガとはいえ、子どもは「やらされている」という感覚が生まれます。

これでは効果的とは言えません。

そうではなく、「読んでみるとおもしろいよ」くらいの声かけにしましょう。

もともとマンガは身近で親しみやすいため、強制されなければ自然に読み始めるでしょう。

ちょっとした言葉遣いでも、子どもは敏感に察知します。

お子さんが勉強嫌いの状態では、「読みなさい」より「読んでみるとおもしろいよ」といった口調の方が好ましいです。

口調に気をつけることが効果的

これは、「強制しない」という意識を日ごろから持つことで、自然に口調に反映されるものです。

感覚的な話になってしまいますが、「強制しない」と意識するだけでも、だいぶ変わります。

もちろん、全て合わせるというわけではありません。

ただ、何度も「勉強しなさい」「勉強して」と言われて勉強嫌いになった子は、デリケートな状態になっていることも事実です。

子どもが悪いことをしたら叱る必要がありますが、叱るように「勉強しなさい」「勉強して」と言っても効果的ではありません。

同様に、叱るように興味を持たせようとしても逆効果です。

子どもにも子どものペースがあります。

しつけと同時にお子さんのペースも意識すると、自然な流れで勉強に興味を持ってもらえるのではないでしょうか。

勉強習慣を身につける為にすべきこと

勉強習慣を身につけている子供

勉強に興味を持つようになると、勉強習慣につなげることができます。

勉強習慣の充実によって、いつのまにか勉強嫌いが治っていたというケースも多いです。

ただし、ここで無理に習慣化させようとすると、せっかく持った興味を失う原因にもなります。

勉強は短時間かつ解きやすい問題から始めよう

最初は短時間で良いので、徐々に勉強習慣をつけさせることが大切です。

重要なポイントは、たとえ簡単な問題でも「勉強をしている」という感覚を持たせることです。

子どもが「今、自分は勉強をしているんだ。でも、そこまで嫌じゃない」と考えれば、勉強に対する抵抗が減り、習慣につながります。

具体的には、計算問題や漢字など、解きやすい問題を短時間で解かせるといった方法が効果的です。

お子さんが「またやってみようかな」と考えるきっかけになり、習慣化しやすいからです。

また、最初から長時間の勉強をさせることは効果的ではありません。

ただでさえ勉強嫌いの状態なので、長時間の勉強は子どもへの負担を大きくするだけです。

「今、自分は勉強をしているんだ。でも、そこまで嫌じゃない」と思ってもらうには、短時間で集中させた方が効果的です。

小学生は親と一緒に勉強をする

特に小学生の場合、親が一緒になって勉強を進める方法が効果的です。

親と一緒に勉強を進めることは、子どもにとって安心感があります。

そして、安心感があれば嫌いな感情は減り、勉強嫌いが治るきっかけにもなります。

親とやり遂げることで安心感が生まれる

親が「勉強しなさい」「勉強して」とだけ言うことは、子どもにとって受け身になります。

親から子への一方的な行為だからです。

一方で、一緒に勉強を進めることは、親と子どもが共同して何かをやり遂げる行為です。そのため、お子さんにとって安心感が違います。

子供の勉強を習慣化させる

中学生以降はあえて少し距離を置くべき

中学生以降なら、親と一緒に勉強するケースは少ないしょう。

うっとうしく感じてしまうケースが多いからです。

中学生以降の子に対しては、「子どもの動向を把握しつつ、声かけは適度に」というスタンスが好ましいです。

勉強嫌いの子についても、声かけを減らすなどして、少し距離を置くことも一つの方法です。

もちろん、放っておけばよいわけではありません。

進路に関する適度な声かけは必要

中学生以降の場合、勉強は進路に特に関係します。そのため、進路に関する適度な声かけは必要です。

「勉強しなさい」「勉強して」という声かけではなく、「○○学校へ行くためには勉強しなければならない」「○○学校に入って、こういうことがしたいなら、勉強しないといけない」など、目的意識を持たせるような声かけが重要です。

目的意識がはっきりすれば勉強嫌いは治る

中学生以降であれば、目的意識さえはっきりすれば、勉強嫌いは自然に治るケースも見られます。

「○○学校へ行くには勉強しないといけない。仕方ない、勉強しよう」といった考えが生まれれば、自然と勉強をするようになるでしょう。

勉強嫌いのため、最初は嫌々勉強をするかもしれません。

ただ、目的のために勉強しなければならないという感覚があるので、気がついたら自然に勉強をしているケースは多いです。

このような状態で、親が無理に「勉強しなさい」「勉強して」と言うことは好ましくありません。

せっかく自分で勉強する気になったのに、何度も勉強しろと言われると、子どもはムッとしてしまうでしょう。

やはり、「子どもの動向を把握しつつ、声かけは適度に」というスタンスが大切です。

子どもの勉強嫌いを克服するために!親も勉強に興味を持つことが大切

子供の勉強を見る親

子どもの勉強嫌いを治すためには、次の3つが特に重要です。

  1. 勉強嫌いになった原因を知ること
  2. 勉強に興味を持たせること
  3. ただ「勉強しなさい」「勉強して」とだけ言わないこと

勉強嫌いになった原因は、しっかりと分析する必要があります。

何度も勉強しろと言われたことが原因の場合、「勉強しなさい」「勉強して」が口癖になっていないかどうか、振り返ってみましょう。

口癖になっている場合には、何度も「勉強しなさい」「勉強して」と言わないよう、特に意識しなくてはなりません。

勉強に興味を持ってもらうには、勉強に当てはまりそうな身近な事例を積極的に探すことが大切です。

将来を見据えた話をしながら勉強につなげていきましょう

無理に興味を持たせるのではなく、自然な流れで興味を持ってもらうように、子供のペースも考慮しましょう。

中学生以降の場合、目的意識を持たせることが特に重要になります。

勉強嫌いの子でも、進路を考えるようになれば、自然と勉強に対する気持ちも変わってきます。そのため、進路に関係する適度な声かけなど、適度な距離感も大切です。

ただ「勉強しなさい」「勉強して」とだけ言うのではなく、将来を見据えた話をして、勉強につなげるようにしてみてください。