中学校受験を決める前に親子で考えたい5つのこと

中学受験を決める前に親子で考えたいこと

中学校受験を考えているという方に質問です。

なぜ、子どもに中学校受験させたいと考えたのでしょうか?

「子どもがあんな素敵な学校へ通うことができたらいいな」とか、「あんな中学生になってくれたらいいな」と思うような魅力的な学校があることを知ったからでしょうか。

では、お子さんは「受験すること」をどのように考えているのでしょう?

やはりその中学校への憧れから、受験しようと思っているのでしょうか?

でも、憧れる気持ちは大切ですが、その憧れる気持ちだけでは入学できません。

自分の実力を知り、志望する学校の合格圏内に入るために勉強しなければならず、受験に勝つため(合格するため)には、子ども自身に強い意志が必要です。

なぜ、このような質問をしたのかというと、今どきの子どもの中には親の意向に沿いたいと思って受験に臨んでしまうこともあるからなのです。

そのような考えでは、たとえ合格したとしても思っていた中学校生活とは異なり、通えなくなってしまうことも考えられます。

だから今のうちに子ども自身の「本当の意思」を確認するために親子で話し合っておきませんか?

1.「中学校へ通う意味」を考えよう

「中学生になったら」どのように生活が変わるのか?をイメージしてみましょう。

小学生とはどんなことが異なるのか?なんのために中学校通うのか?子どもには少し難しいかもしれませんが、この機会に親子で話し合っておきましょう。

目に見えることとしては、電車やバスの運賃が小人ではなく、大人と同じ料金になることなどがあります。

このことから、体が大きくなるというだけではなく、もう子どもではなくその行動や言動にも責任を持つようにしていこうと努力することを教えましょう。

その点においては、公立校であっても私国立校でも変わらないと思いますが、「自分の意思で受験する」と決める責任も感じてほしいと思うのです。

2.中学受験することで生まれるデメリットを考えよう

お住まいの地域の公立中学校へ通うメリットは、「小学生からの友だちが多く通うこと」や「通学に時間がかからない」ことなどがあります。

中学校へ通うようになると、「中1ギャップ」といわれるように、そんな子どもでも多少のストレスを感じます。

先にお話ししたように、中学生になると生徒たちで責任をもって運営したり活動することが増えます。

また、新しい友だちが多くなると、自分を表現することが苦手な子どもには大変なストレスを感じます。

中学校受験して、小学校の友だちが少ない学校へ行くわけですから、それらのストレスは覚悟しておかなくてはなりません。

また、距離的な問題もあります。

どんなに良い学校でも通学に時間がかかると、子どもも疲れてしまいます。

体力面だけではなく、家庭学習の時間が少なくなることも予想されます。この点においては、親子でしっかりと話し合っておく必要があります。

3.よその家の受験は関係ない!うちはどうするのか親子で考えよう

小学校生活

余談ですが、「受験する」といううわさ?はなぜか広く伝わるものです。

それは親たちの間だけではなく、子どもたち同士でも「○○ちゃんは△△学校を受けるんだって!」とか、ちょっと話しただけのいまいち信憑性のない話まで、気が付けば広く伝わってしまっていることがあります。

本当に気を付けないといけません。

「誰がどの学校を受験する」という噂があっても、よそのうちはよそのうち。うちの子どもが受けたいと思う学校、あなたが受けさせたいと思う学校を受験すればよいのです。

誰とも競う必要はありません。ママ友同士の自慢なんて関係ありません。

うちの子どもが本当に行きたいと思う学校に入学できれば、それだけで良いと思いませんか?

4.その学校へ入学したらどんな中学生になりたいのか?を考えよう

地元の公立校へ進学しないで、「中学受験」を経て入学したい学校へ行く目的を考えましょう。

その学校へ通うことで、どんな中学生になりたいのか?またその後はどんな道を進みたいのか?を親子で話し合いましょう。

「中学受験する」ことによって、子どもの将来に良い影響が期待できるような学校が見つかるといいですね。

何度も言いますが、受験は子ども自身の強い意思が最も必要です。

受験期間を同じ気持ちで有意義に過ごせるように、受験を決めるときには「どんな中学生になりたいのか?」目的をはっきりさせましょう。

志望校を考えている親

5.志望の中学校へ入学できなかったとしても

あまり考えたくはないことですが、もし志望の学校へ入学できなかった時のことを親として考えておきましょう。

例えば、子どもがやりたい部活動が有名な学校を志望していたとします。その学校へ入学できなかったとしても、他の学校でもその部活動はできますよね?

プロ野球のドラフト会議の際に、選手が希望していなかった球団に指名されて入団することになっても、良い成績をおさめて活躍する方はたくさんいらっしゃるじゃないですか?

「中学受験する」という子どもの強い意志を親子で話し合った末に感じたら、私たち親はどんな結果になっても応援するという「強い意志」をもちましょう。