早稲田実業初等部を受験するなら知っておきたい合格のために必要なこと

早稲田実業初等部を受験慶應幼稚舎とならび、早稲田実業初等部は小学校から大学までの一貫校として高い人気を誇っている学校です。

今回は早稲田実業初等部の特色や試験内容、そして合格のために必要なことについて紹介したいと思います。

早稲田実業初等部の特色

初等部では、大学までエスカレーターで進学する中、高い学力を身に付け、大学へと向かうことができます。

また、一貫校ならではの、文武両道も可能であることも魅力のひとつです。

初等部から入学をすることによって、受験戦争とは無縁の道を切り開くことができるので、子ども一人一人の個性や資質を伸ばすことができます。

一貫校であるがゆえ、母校愛を育て、心優しい人格への成長を目的としています。

同じ敷地内に中等部、高等部があるので、年上の子どもとの交流も特徴の一つです。

高学年の子ども達との交流も積極的に展開しています。

早稲田実業初等部の教育内容

手を使ってのモノづくり

便利な世の中で、あえて手を使うことで、物の性質を理解し、創造力を豊かにします。

子どもたちは、手作業によって、自主的、主体的に物事に取り組むようになります。

野外活動

子ども達を積極的に自然環境の中で育てることに重点を置いています。

見る・触れる・耳を澄ませることを低学年のうちから始めることで、子ども達は、たくさんの知恵を身に付けていきます。

課題の追及

国語と算数に力を入れています。自分で課題を強く追及させていく勉強方法を用いています。

日本文化への誇りを身に付ける

国際化が進む中で、忘れてしまいがちな日本文化ですが、早稲田実業初等部では、日本文化への理解を進めていきます。

日本文化に興味を抱き、大切にできる人材の育成を目指します。

給食

校内で調理した給食を取ります。配膳や片づけも自分たちで行います。

自主的な時間管理

チャイムは最小限にし、時間の管理も自分たちで行えるようにしています。

早稲田実業初等部の受験情報

募集要項

  • 募集人数・・・男女108名(男子72名、女子36名)
  • 1次試験・・・2023年11月1日~5日のうち1日を指定。本人のみの考査
  • 1次合格発表・・・2023年11月7日
  • 2次試験・・・2023年11月8日~10日のうち1日を指定。保護者と子どもの面接
  • 2次合格発表・・・2023年11月12日

※2024年度入学試験の日程を記載しています

 入試結果(倍率)

志願者数は毎年男子500人前後、女子400人前後で、倍率は平均6.0倍となっています。

 交通アクセス

中央線西武線国分寺駅下車 徒歩7分程度

早稲田実業初等部の試験内容

1次は5人単位でペーパー、個別、集団で行います。

ペーパーは、お話の記憶と図形、個別は生活巧緻性が毎年出題されます。

集団はグループで相談して、与えられた物を使って、遊びを決めるなど、子ども同士のコミュニケーション能力が問われます。豊かな生活体験と表現力を磨くことが大切です。

1次テスト

ペーパーテストB4サイズ1枚・赤青鉛筆

  • お話しの記憶同図形発見
  • 規則性
  • 制作
  • 油粘土(写真が前に貼ってある、それを見て亀を作る)
  • はさみとのりを使い、黒く印刷された金魚2匹を金魚鉢が描いてある紙に貼る

行動観察

  • 靴下、肌着、半そでシャツを畳んで箱に入れる
  • フープを5人で人差し指にのせて、立ったりしゃがんだりする

運動

  • 模倣体操
  • 先生がピッというのに合わせて、教室の中をぐるぐる回る
  • 「こぶたたぬききつねねこ」を先生と一緒に歌いながら踊る
  • 「きりん、ごりら、子ザル、ぞう」4人で踊りを決めて発表する

2次テスト

親子面接

  • 子→最初に乗った駅名、両親と出かけて楽しかったところ
  • 父→子どもと接するときに気を付けているところ
  • 母→学校に期待するところ

過去問

早稲田実業初等部の合格を勝ち取るためには?

早稲田実業初等部は、コネクションが必要と噂にもなっていますが、確かに縁故や早稲田に不可欠な家庭というものは存在しますので、コネクションは皆無とは言えないはずです。

そのため、コネクションのある子どもが有利なはずです。

コネクションなしの子どもは、合格する条件は、学力と生活力が旺盛であるか。ということです。

小学校に入学後の授業についていけるかどうかを見極める試験なので、事前に準備が必要となります。

また、協調性も問われるので、お友達と、どれだけ仲良く遊ぶことができるか。も必要です。

マジックボックスでの問題は、口頭での指示を聞いて答えを出すので、指示を聞くことができるかも問われます。

指示を聞き、理解し、思考できるかが合格へのポイントとなります。お話しの記憶は、かなりの長文になるので、長文への読解能力と慣れが必要です。

運動については、運動能力が試されるのではなく、指示を聞くことができるか。待つことができるか。が重要になってきます。

けんけんや後ろ向き歩きなど、体操教室に通わなくても出来る試験がほとんどなので、特に準備をする必要はないですが、模倣体操では、大きく身体を動かすことができるか。

など、子供らしさをアピールする必要があります。

行動観察では、リーダーシップをとることができる子どもは有利。となります。しかし、リーダーシップをとることができなくても、他のお友達を助けてあげ、周囲の役に立つことができる子どもが合格へと近づきます。

巧緻性では、家庭でしっかりと躾を受けていたかどうかが見極められます。

早稲田実業初等部は自分の頭で考える子供が合格する!

課題はすべてこなせなくても、様子をよく観察し、じっくりと課題に取り組む子どもが合格しています。

面接では、質問に解答できても、さらにつっこんで質問をされます。

ですから、どのように答えればよいかを自分で考えて解決ができる自己解決能力のできる子どもが良いといえるでしょう。

早稲田実業初等部では、自己解決能力の高い子ども、指示を聞き、考える力が備わっている子どもが合格していきます。

そのために、家庭での準備や躾も必要になってくるでしょう。

塾での復習をきちんとこなすことのできた家庭のお子様が合格するので、家庭準備を怠らないようにしましょう。

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