中学受験ではどのくらいの勉強が必要?御三家中学に合格した私の学習と勉強時間

受験生の学習と勉強時間御三家を目指しているご家庭では、お子さんがどのくらい受験勉強に時間をかけるべきか気になるかと思います。

筆者自身、御三家中学校に合格をして現在大学で学びつつ、中学受験を目指す生徒さんの指導を行っています。

今回は、お子さんの中学受験を検討されている保護者のみなさまに向けて、自身の受験経験と指導経験をもとに、小学校3年生から6年生にかけての勉強や、勉強時間についてご紹介していきます。

3年生の学習と勉強時間

早いご家庭では、3年生になると中学受験を少しずつ視野に入れ始める学年だと思いますが、塾に入っていないお子さんの方が多いかもしれません。

この時期は4年生以降を意識した、ご家庭での学習が大事な学年といえるでしょう。

毎日の計算練習と漢字をマスターしておきましょう

大手の塾は3年生の2月から、中学受験ならではの学習(例えば算数でいえば、特殊算など)が始まることが多いです。

そのようなカリキュラムに備えて、小学校で習う四則演算(かけ算や割り算の筆算を含む)や漢字などをマスターしておくことが大切です。

毎日計算練習をする習慣をつけると、計算力が飛躍的に伸びると思います。漢字に関しては、4年生の範囲までマスターできているとさらに良いでしょう。

毎日20分でも、30分でも勉強する習慣をつけることができれば、4年生からの受験勉強において、順調なスタートを切れると思います。

筆者自身、3年生の頃は、塾と学校の宿題をする程度でしたので、朝学校に行く前、習い事の前、夕食の前の隙間時間の合わせて1時間程度を勉強にあてていました。

勉強時間以外に興味に応じた学びの時間を確保しよう

その時間とは別に、地理に興味を持ち、よく地図帳などで調べていたのを覚えています。

親が好奇心に応じて、旅行を計画してくれたり、本を買い与えてくれたりしたことで、理科、社会の勉強が楽しくなりました。

机の上での勉強だけではなく、興味に応じた学びもとても大切ですので、保護者のみなさまには、お子さまの興味を引き出すような工夫をぜひしていただけたら、と思っています。

4年生の学習と勉強時間

中学受験をする子供いよいよ塾に通い始めるお子さんが多くなってきます。

塾では、通常小学校では習わない、中学受験ならではの解法を学んでいくことになります。

3年生2月と、4年生2月が多くの生徒さんが入塾される時期です(中学受験の塾の多くは2月で学年を切り替えています)が、私個人としては、3年生2月の入塾をおすすめしています。

4年生から、中学受験ならではの解法について授業が始まること、早くから勉強する習慣をつけた方が楽しく受験勉強ができること、の2点の理由からです。

テキストの基礎部分は徹底して取り組んでおこう

塾に通っている生徒さんは、塾のテキストの少なくとも基礎問題の部分は、徹底して取り組み、完璧にすることが大切です。

4年生で基礎が身についていれば、5年生以降、応用問題にも十分に対応できるようになります。まずは基礎を徹底しましょう。

塾の授業の復習に加え、計算トレーニングや漢字の練習に毎日取り組むと良いでしょう。(塾によってはカリキュラムに組み込まれているところもあります)

2時間程度を目安にメリハリをつけた勉強をしよう

勉強時間は、4年生ならば少なくとも2時間程度は確保したいところです。

しかし、ただ長時間勉強すれば良いということではありません。

1時間以上集中力が続くお子さんはほとんどいません。メリハリをつけて、勉強の質を高めることが大切です。

筆者自身は、塾に行く曜日以外、ほとんど習い事があったため、隙間時間にどれくらい集中して勉強できたかが、成績に直結しました。

習い事のおかげで、メリハリをつけて勉強ができたと思っています。勉強する習慣がついているお子さんは、習い事と塾、学校生活の両立が、受験直前まで可能ではないでしょうか。

また、4年生あたりから志望校の見学を進めておくと、見学によって早くから志望校を意識でき、モチベーションの維持に繋げることができます。

中学受験と習い事の両立

5年生の学習と勉強時間

4年生で学んだことを復習しつつ、いよいよ受験に向けてスパートがかかる学年です。

5年生での蓄積が6年生の成績、受験結果を左右すると考えていただいて良いくらい、非常に大事な一年です。

国語、算数の学習に加えて、理科、社会の学習も忙しくなってきます。

塾の拘束時間も増え、特に平日は忙しくなります。時間の管理とともに、どれだけ集中して勉強できるかがポイントです。

じっくり算数の問題に向き合う時間を作ることもオススメです

勉強時間は、1日に2時間半以上確保したいところです。そのうち30分から1時間程度、じっくり算数を解き、思考力を養成する時間にあてると良いかと思います。

受験校選びも4年生よりも本格化します。4年生、5年生の間に複数校に足を運ぶことをおすすめしています。

時間があれば、4年生のときに気に入った学校を再訪するのもよいかもしれません。

応用力を鍛える子供

6年生の学習と勉強時間

受験勉強をする小学生塾のカリキュラムと、過去問をひたすらこなしていく一年になります。

過去問は本格的に解き始めるのは10月以降を推奨していますが、5月頃に一度確認し、難しさを体感するのもおすすめです。

勉強時間も健康もしっかり管理しておきましょう

通常の授業に加え、志望校別の授業がありますので、それらの復習に少なくとも1日3時間程度はかかるでしょう。

復習の時間を確保するためにも、兼塾はあまりおすすめできません。

塾によっては土日も授業があり、時間も健康もしっかり管理する必要があります。

健康管理に関しては、保護者の方の協力が不可欠です。

筆者は毎日早朝から勉強していたので、母が温かいスープを用意してくれるなど、栄養管理を徹底してくれたのが、受験成功のカギだったともいえます。

受験に合格する家庭の特徴

最後に

実力は最後の最後、試験直前まで伸ばすことができます。

親子ともに途中で諦めず、最後まで走り抜けてください。

最後まで頑張った先には、きっと楽しい中学校生活が待っているはずです。