仏の顔も3度まで?子どもの上手な叱り方3つのポイント

子供の叱り方成長とともに子どもを叱る回数も増えてきていませんか?それは子どもの成長の証でもあります。

しかし、成長と言って喜んでも入られません。そこで今回は上手な子どもの叱り方についてお伝えしていきます。

仏の顔も3度まで

子どもは日々の生活で、様々な事を吸収して来ます。それは良いこともあれば、悪いこともあります。

覚えて欲しくない知識や知恵を、まっさらな心は躊躇なく吸収してしまいます。

これはもうどうしようもない事で、避けて通れない道です。悪いことをすれば、叱るのは当然のことです。

しかし唐突に第一声から叱るのではなく、段階を踏んで叱ることが大切です。

その際頭に浮かべる言葉が「仏の顔も3度まで」です。

例えば「宿題をしなさい」と言うとします。子どもは自分の好きなことを優先し、こちらの言葉など聞いていない様子。その時最初から叱るのではなく、二回までは穏やかに言います。

もし一回で素直に子どもが言うことを聞けば良いですが、そうではない場合の方が多いでしょう。

そして二回目に宿題をするよう促した後、「これで二回目だよ。三回目は怒るからね」と伝えます。

言うことを聞かなかった場合はビシっと叱ることも大切

前もって「三回目になったら怒る」と宣言したので、こうなれば子どもも「いきなり怒られた」という思いを持つことはあまりありません。

ジワジワと怒りの雷が近くなっていると、子どもに感じさせるのも手です。「カウントダウン始めるよ」と言えば、さすがに子どもも焦り出します。

その際には、是非童話の悪役のような口調でボソリと言いましょう。そうすれば、大体の子どもは危険を察知して行動を起こすか、謝ってきます。

第一声でビシっと叱るのは、危険な時や緊急の場合にしておきましょう。その使い分けも重要です。

掘り出して叱るのは厳禁

過去の事を掘り出して叱られるのは、子どもだろうと大人だろうと、不快になります。

現在のことに加え、過去まで蒸し返して来られては、どんな人でも腹が立ちます。特に子どもは、早々に切り替えて別の事に移りたい思いが強いです。

今現在の事をさっさと切り替えたいのに、過去を引っ張り出されてしまえば、更に腹が立って言い合いになってしまいます。

その時、子どものそんな気持ちを汲みつつ叱るとなれば、大事なのはタイミングです。

とにかくその場その場で言い聞かせる事が重要

たとえ子どもに「しつこい」、「あっち行って」と言われようと、覚えるまで何度でも言い続ける事が大切です。

これはもう根気のいるものですが、子どもが耳にタコが出来るほどまで言い聞かせましょう。一種のすり込みのように、覚えるべき物事を説いていきます。

しかし叱る側のフラストレーションは、回数が増えるほど溜まっていくものです。

イライラが溜まり、爆発した時が大変という事もあります。そんな時は、叱る時に思いっ切り怒号を叫んでみて下さい。

ポピュラーに「コラ!」と大声で言ってみましょう。

大きい声を出すことで、少しですがスッキリ出来ます。あとはもう深呼吸と「落ち着け自分」と自己暗示をかけ、子どもが寝た後などに壁やクッションをサンドバッグにして、イライラや鬱憤を解消しましょう。

幼児期の反抗期とは

叱ったらアフターケアを忘れずに

叱ったらアフターケアをしよう子どもの心は繊細です。それはもうガラス細工の様な、繊細で壊れやすいものです。

叱ったらそこで終わりにしてしまうと、子どもの意思や意見を無視してしまう事になります。

叱ったあと、「何故こういう事をしたのか」という経緯を聞くことが、実は叱る事よりも重要です。

ゆっくりでも最後までキチンと聞き、同調出来る部分は認め、間違っている部分は叱ると言うより説明するようにしましょう。

認められることで、子どもも多少は冷静になれます。

子どもが落ち着いてきたら、「確かにこう思うよね」など全否定せず、子どもの考えを認めた上で訂正とその理由を説明します。

一度ビシっと叱ったのであれば、そこで終わらせ、あとは説明する事に集中しましょう。

個人を認められる喜びは、大人も子どもも同じです。叱るタイミングと段階、そしてその後のケアを意識しましょう。

子どもの叱り方のまとめ

子どもは日々知識と知恵を吸収しています。冒頭でも記載したように、叱る頻度が増えるという事は、それだけ子どもが成長しているという事です。

楽しむまでは行かないまでも、「こんな事で叱る様な年になったんだな」と、子どもの成長を感じられる瞬間でもあります。

アフターケアをしっかりすれば、激しく叱り飛ばしたとしても、以前より良好な親子関係が築けるはずです。

これは親子間で「腹を割って話す」という事にもなるので、より良い信頼関係を得ることが出来ます。

上手く叱り、子どもの意思をしっかり聞きましょう。