中学受験生に必要な勉強時間は⚪︎時間!効率的な勉強方法と勉強以外にも必要なこと

中学受験に必要な勉強時間

中学受験を目指すお子さんの勉強時間はどのくらいですか?

一体、普段はどれくらいの勉強時間が最適なのか、悩むところだと思いますし、他の子がどれくらい勉強しているかということについても気になるところかと思います。

中学受験を目指す子どもの勉強時間、そして効率のよい勉強法について考えてみます。

中学受験生に必要な勉強時間

毎日2,3時間の勉強がベスト

よく学校で言われる最適な勉強時間が「学年×10分間」です。

つまり、4年生であれば40分、6年生であれば60分というのが学校の推奨する小学生の勉強時間。この場合の勉強時間というのは、机に向かっている時間です。

さて、中学受験には果たしてこれで足りるのでしょうか?答えはNOです。

「学年×10分間」では中学受験に合格できない

大切なのは時間ではなく、あくまでも勉強の内容ではありますが、必要な量の学習をこなそうとすると、まとまった勉強時間は必須となります。

中学受験を目指している高学年のお子さんは、毎日2~3時間を目安に勉強時間を確保しましょう。

夕方16時すぎに帰宅をしてひと休憩し、17時頃から勉強を始めると、20時頃まで3時間できます。

平日に3時間確保するのが難しい場合は、1週間に約20時間の勉強時間と考え、7日間でできるだけ均等に割るのが良いかと思います。

中学受験を目指す家庭の勉強時間

マイナビのサイトにて中学受験を目指している家庭、約300戸にアンケートを取ったところ、塾のない日の家庭での学習時間は2~3時間が全体の約35%でした。そのアンケート結果がこちらです。

中学受験者の勉強時間のグラフ

(参照:中学受験を目指す子どもは、1日に何時間勉強してる?

やはり睡眠時間をしっかり確保しようとすると、4時間以上の勉強を行うことは非現実的です。

勉強はただ長くやるのではなく、やり方と内容を重視し、効率良く取り組むことが大切ですね。

効率的な勉強方法とは

それでは効率的に勉強するにはどうしたら良いでしょうか。

休憩を適度に取り入れる

休憩を上手に取り入れましょう。人間の集中力は90分しかもたないと言われています。

ダラダラとやる勉強は効率が悪く、ただ机に向かい、脳は思考停止となっている場合が多いです。

高学年では90分単位、中学年では60分単位で休憩を入れ、常に脳がフレッシュな状態で勉強を行うと集中力をもって取り組めます。

休憩は5分でも十分です。目をテキストから離し、背筋を伸ばすだけで身体がほぐれ脳に新しい血液が行き届きます。

勉強疲れは眼精疲労の影響も大きいですので、目もしっかり休めて下さいね。

様々な教科を順にやる

勉強は各単元をミックスして取り組みましょう。

算数をずっとやる、国語をずっとやるよりは、算数→理科→国語という風に短い時間で刻みながら、数種類の単元をこなすと常に高いモチベーションを持って、勉強に取り組むことができます。

身体を動かしながら覚える

何かを覚える時は、身体を動かしながら勉強しましょう。

ただじっと黙読するよりも、声に出したり、手を動かしたりする方がより効率的に記憶できます。

これは身体を動かすことで海馬からシータ波が発生し、神経伝達物質・アセチルコリンの合成量が増加して、記憶力と集中力を強化するからです。

暗記をしながら勉強をする子供

勉強以外の時間も大切な時間

本を読む子供

週末の勉強時間は多くとった方が良いのでは?と思われるかもしれませんが、むやみに勉強ばかりせず、余った時間はその他の活動に当てて下さい。

子供ですので、遊びましょう。

メリハリをつけて!勉強以外の時間は遊ぶ

勉強以外の時間は、脳と心をリラックスさせ、メリハリのある受験生活を送ることが受験を勝ち抜くポイントです。

「勉強を頑張ったらあとは遊べる」という思いは、勉強を頑張る為の何よりの強いモチベーションとなります。

勉強以外の時間が合格のカギ!

人間の脳は緊張と弛緩を繰り返すことで発達し、報酬があるとドーパミンが多く分泌され、やる気や集中力が湧いてくるそうです。

勉強時間以外の時間も勉強全体の質を向上させる大切な時間だと認識し、緩急をつけた受験生活を送りましょう。

勉強のために必要な睡眠時間

集中して勉強するためには睡眠時間も必要です。では、小学生にとって最適な睡眠時間とはどれくらいでしょうか?

答えは8時間です。

やはり、まだまだ成長過程にある身体です。夜は21時か21時半には床につくようにしましょう。

脳内ホルモンの安定した分泌のためにも十分な睡眠は必要不可欠です。

就寝前には読書を

夜、寝る前にはぜひ読書をしましょう。

15分~20分の短い時間となるでしょうが、毎日欠かさず読書時間を確保することができます。全国推薦図書や児童文学、科学マンガなどを読んでみましょう。

寝る前の楽しみともなり、また文字を読んでいると自然と眠くなりますので、スムーズに睡眠へと入っていけます。

ただし、電気スタンドは必ず点けて。くれぐれも、目が悪くならないように注意してください。

机に向かう以外の時間を充実させる

中学受験は定番の問題をいかに早く、正確に解くかが求められる部分が殆どですが、知識の広さや、総合的な思考が命運を分かつ部分もあります。

この知識の広さや総合的な思考は、決まり切った勉強からではなく、遊びの中から学ぶことが多いです。

遊びの中で自然に触れ、科学的興味が芽生えて図鑑で調べたり、友人との言葉のやりとりから国語の問題での作者の感情が分かるようになったりと、遊びの中では目に見えない勉強を多く経験することができます。

遊び時間に、テレビの動物番組やドキュメント番組、ニュースを見たりすることも、その知識が役に立つ時が来ます。

勉強をする低学年の子供

机に向かっている時間でもそうでない時間もどちらも大切!勉強意外の時間も有効に活用をしよう

常にアンテナを張り巡らせられる子が中学受験を勝ち抜く子です。

机に向かっていない時間は、知識の種をたくさん拾える時間。

机に向かっている時間は、その種を育てる手段を身につける時間。

どちらも大切なので、両方で充実した時間を過ごせるようにすると、学校の方から「ぜひ来て下さい!」と言われる子に育つでしょう。

大きな目で、有意義な中学受験生活を送って下さいね。