読書スピードの差が学力差!頭の良い子の読書が早い理由

読書スピードの差が学力の差

読書は子どもたちの想像力、感受性などの情緒面を豊かにして、さらには語彙力も高めてくれます。

しかし、これらは継続的な読書の結果、副産物として得られるものです。じつは読書には、学習に必要な、読書スピードを手に入れるためにトレーニングという、もうひとう大切な側面があります。

学力差は読書スピードの差、ってどういうこと?

学力は入学試験などのテストによって測られます。そして、テストには時間制限があります。そのため、限られた時間のなかで大量の文章を理解できる能力、読書スピードが合否を分ける大きな要因となります。

さらに、読書スピードが速いと学習効率も高くなります。たとえば、読むスピードが3倍なら、学習量を3倍にすることも可能だからです。同じ時間のなかでも繰り返し学習ができるので、記憶を強化したり、理解を深めることができます。

読書スピードの差が学力差である根拠

この事実を裏付けるような調査があります。大学入試の合格者の読書スピードを調べたところ、日本人成人の平均読書スピードが分速500字〜600字だったのに対して、東大・京大・早稲田・慶応などの合格者の読書スピードは分速1500字〜2000字と、平均の3倍以上でした。

平均読書スピード 比率
日本人の平均 500字〜600字/分
難関大合格者 1500字〜2000字/分 3倍

受験で必要とされる読書スピード

では、大学受験で必要とされる読書スピードは、どれぐらいなのでしょうか。

最近の大学受験は、無暗に問題の難易度を上げるのではなく、一定の難易度の問題を制限時間内に大量に処理できるかどうか問うような問題を出題する傾向にあります。

センター試験で必要とされる読書スピード

2010年の大学入試センター試験の国語、現代文の文字数をみてみると評論文が6300字、小説が7000字の計13300字でした。この13300字の文章を読むのにかかる時間は、読書スピードの分速600字の人は22分。

一方、読書スピードの分速が2000字の人は6分半、平均の1/3の時間で読める計算になります。国語の出題分野は現代文だけでなく、古文、漢文も含まれること、解答作成の時間を含めてすべてを80分の制限時間内に終わらせなくてはいけないことを考えると、読書スピードが試験の出来不出来を左右することは容易に想像できるかと思います。

難関中学でも速読が必要

この傾向は中学入試の国語にも当てはまります。開成、麻布中学などの国語の長文文字数は12000字と、センター試験とほぼ変わらないボリュームです。

読書スピードをアップさせるメリット

読書スピードが速いと、学習効率を高めることができる、試験問題も素早く把握できるというお話を先でしましたが、読書スピードが速いことのメリットはそれだけではありません。

読書スピードが上がると追唱も早くなるので、先生の話が聴きやすく、より理解できるようになります。

追唱(ついしょう)とは

追唱とは、人と話すとき、相手の話した言葉を頭の中でそっくり繰り返すことです。耳から入ってきた音声は追唱によって大脳の言語中枢ではじめて音としてではなく、「ことば」として理解されます。

読書スピードが速い人はこの追唱のスピードも速い

この言語情報は記憶や知覚、認識、運動を司るそれぞれの領域に送られていきます。これは読書をしている時も同様で、目から入ってきた文字情報は言語中枢で音声化されることではじめて理解されます。

つまり、読書スピードが速い人はこの追唱のスピードも速いということになります。そして、追唱が速いということは、人の話を理解する能力も高いことになります。

速読のトレーニング方法

読書スピードを上げる!速読のトレーニング方法

では読書スピードを上げるためにはどうすればいいでしょうか?速度のトレーニング方法を3つご紹介します。

1.速読トレーニング用のアプリを利用する

iphone、ipad、androidそれぞれに速読トレーニング用のアプリが出ていて、速く読むだけではなく、記憶に残る速読法が紹介されています。自分の読書スピードを測定できるので、目標を定めて少しずつスピードアップしていくことができます。

2.速読教室に通う

日本速脳速読協会のホームページでは、速読法を学べる全国の学習塾を検索することができます。地域の学習塾で
受講できるので、習い事としても続けやすいですね。

3.自宅でも速読トレーニングを行う

アプリを利用したり、教室に通わなくとも、自宅で簡単にできる速読トレーニングもあります。ルールはたった2つ。文字を1字ずつではなく5文字ほどの塊として読むこと、そして頭のなかで音読しない(いちいち文字情報を音声化して理解するのは時間がかかるため、文字をそのまま言語情報に変換する「視読」を意識します)、です。

トレーニングにはなるべく文字の大きな読みやすい本を選ぶようにします。10日間のトレーニングで読書スピードを2倍にすることも可能です。

まとめ

オックスフォード大学の神経学教授john steinhは「読書は大脳のトレーニングだ」と主張します。

教授によると読書はそのジャンルやレベルに関係なく、視覚中枢、言語中枢、右脳(空間認識)、海馬(短期記憶)、扁桃体(感情)、大脳皮質(長期記憶)、前頭葉(意欲、創造)などの大脳各部を総動員して行う作業だそうです。

確かに最高の脳トレといえそうですね。子どもたちには、本の内容をしっかり味わい、理解するための自分に合った読書スピードを手に入れてほしいなと思います。

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