子供の中学受験に求められる親の役割とは?子供を支えるための4つのサポート

中学受験における親の役割

子供の中学受験は、各ご家庭を取り巻く環境や通っている塾などによって状況が異なります。

私的な意見も含め、中学受験における親の役割としては、4つのサポートが必要だと感じます。ここでは、中学受験生の親がすべきサポートについて解説していきます。

中学受験で親がすべき4つのサポート

1.精神的なサポート

精神的なサポートとしては受験に向けていつも応援態勢でいることだと思います。

具体的には、子供の話を聞いてあげること、子供が話したくない時は必要以上に突っつかずに黙って見守ること。

「応援態勢」とは言え、基本は受身で子供の動きに自然に合わせてあげると良いと思います。

2.食事のサポート

私は仕事をしていたので、普段は朝作っておいたお弁当を子どもが塾に持参していました。ご家庭によっては休憩時間に合わせて塾に届けている方もいました。

どうしても準備できない時は買って行ってもらっていましたが、帰宅してから栄養面を考えお味噌汁や野菜スープなどを準備しました。

また、朝早い時(夏期講習やテストなど)の朝ご飯は、なるべく子供の好きな食べ物を準備してテンションを上げました。眠くてつらい時に、スイッチが入りやすくなると思います。

夜食を食べる受験生

3.家庭学習のサポート

普段から塾の先生とフランクに話ができると良いですね。その話の中で今は何を強化したら良いのかを把握し、子供にさりげなくアドバイスしてあげることもサポートの一つです。

ご存知の方も多いと思いますが、6年生になると大人でも簡単には解けない問題も少なくありません。中学受験問題は侮ることができません。家で子供が問題を解けず質問してきた時、どうしたらよいでしょうか?

大人はなんとか今までの知識を駆使して問題を解くことはできても、小学生への噛み砕いた教え方に悩んでしまいます。下手に大人の教え方をしてしまうと逆に混乱させてしまう悪循環に陥ります。

難しい問題で教え方に悩むなら「塾の先生に聞こう」が正解です。

私は唯一、漢字なら最後まで対等にできる!と判断したので、漢字の書き取りだけは競争をしていました。

基本は自分自身で覚えてもらいますが、時々遊び感覚で一緒にできる勉強があるとちょっとした空き時間の気晴らしになるかも知れません。

4.受験校選定のサポート

これは子供だけでは決められません。親だけでも決めてもいけません。

学園祭や説明会、オープンキャンパスなどの機会に実際に学校へ足を運ぶことも選定の材料として有効です。条件は良くても「子供にとって「なんとなくこの学校好きじゃない」という第一印象って不思議とあるみたいです。

さらに塾からの情報や先生のアドバイスを加味して親がベースを作り、最終的に子供と相談して決められると理想的です。

受験校の選定には、親や子のプライドが混ざってしまったりすることもあるかも知れませんね。

偏差値も気になるところですし、諸条件(通学時間や学費、卒業後の進路など)も大切ですが、選定の一番の優先条件は子供に合った学校を選ぶことです。

また、親はつい安全圏を中心に考えてしまいがちですが、第一希望は子供の希望になっているとモチベーションも維持できるようです。

実際に我が家は普段のテストの偏差値からは離れた学校が子供の第一希望。でも、最後までそれはそのまま残して受験に望みました。

「記念受験でもいいよね、今まで頑張ったのだから。」

という気持ちでした。

中学受験手続および経済面の対応

子供のサポートについて触れてきましたが、受験の手続や経済面はほぼ親だけで対応します。しっかり準備が必要です。

受験願書を入手〜記入、提出

時期により学校説明会等のタイミングで入手することもできます。

提出書類の記入については、事前準備が必要な内容もありますので早めにチェックをしましょう。

また、要写真添付の場合は事前に写真撮影も必要です。普段のスナップ写真という訳にはいきません。

経済面も事前に確認を

受験料、入学金や授業料は学校により区々です。

合格した場合、手続期限までに入学金を振り込まないと放棄したことになってしまいますので、第一希望の合格結果が出るまで、もしかしたら何校か入学金を払うことになるかも知れません。

中学受験は親子で乗り越える

受験校が複数校ある場合は、様々なケースを想定した準備が必要です。

中学受験を決めてから結果が出て手続が終わるまで。なんと長い期間なのでしょう。

その中には、各ご家庭に様々なドラマが生まれます。

そして、それを乗り越えた時、合否とは関係なく、今までとはちょっと違った親子関係ができたりします。

苦しい時期もありますがその先にある目標を意識しつつ、ちょっと楽しめる余裕があると良いですね。