
目次
お茶の水女子大学附属中学校の特色
自主自律の精神をもち、広い視野に立って行動する生徒の育成を目標とし、自主性を重視した活動を通して、生徒が自己の個性や進路を見つめ、社会との接点を考慮しながら将来を切り拓く力を育成するよう促しています。
学校の沿革
- 1875年 「御茶ノ水」に東京女子師範学校開校を開校。
- 1882年 東京女子師範学校附属女学校として創立。
- 1980年 お茶の水女子大学附属中学校に改編。
施設
構内は銀杏並木や緑が多く、普通教室、L.L教室、3075平方メートルの運動場、・ミーティングルーム・コンピュータ室・SⅭ室(教育相談室)などがあります。
スマートクラスルーム(合併室)は、150名収容可能な大教室で、3面のマルチスクリーンには、プロジェクターによる投影が可能。全面ワイドスクリーンの大画面表示や、3分割の画面表示など、様々な授業に対応できる機器が備わっています。
大学、附属幼稚園、保育園、小学校、高等学校と同じキャンパス内にあります。
進学先
2019年度は、国公立大学36名(そのうち東京工業大学は2名、お茶の水女子大学は13名)、慶應義塾大学16名、早稲田大学26名、上智大学15名が現役で合格しています。
学校周辺の環境
たくさんの学校が位置する文教地区にあり、緑豊かな環境に恵まれています。
- 丸ノ内線 茗荷谷駅より 徒歩約7分
- 有楽町線 護国寺駅より 徒歩約13分
学校生活とカリキュラム
積極的にコンピュータを活用し、情報教育に力を入れています。調べ学習や、探求学習をもとに、発表力の育成にも力を入れています。
各自が設定したテーマに分かれ、学年をこえたグループ研究なども進めています。
また、大学教員との協同カリキュラム開発および大学の先生による授業もあります。
「勤労教育」として、農業体験を行い、農作業の苦労と収穫の喜びを通して、食への感謝の気持ちを育んでいます。
行事と部活動
約15の部活があります。運動部では都コンクール入賞のダンス部や都大会に出場している硬式テニス部、バドミントン部、バスケットボール部、文化部では吹奏楽部、演劇部、科学部などが活発です。
行事は、生徒によって企画運営される生徒祭、色別に団旗を作製する体育大会、合唱コンクール、芸能鑑賞会、マラソン大会、修学旅行、勤労教育の郊外園などがあります。
お茶の水女子大学附属中学校の受験情報
試験日
2020年2月3日
募集人数
男子:約15名
女子:約30名
試験科目と配点
科目 | 試験時間 | 配点 |
国語 | 30分 | 100点 |
算数 | 30分 | 100点 |
社会 | 20分 | 50点 |
理科 | 20分 | 50点 |
※検査結果及び小学校の小学校長の調査書によって総合的に判断されます
お茶の水女子大学附属中学校の偏差値と倍率
偏差値
お茶の水女子大学附属中学校の偏差値は80偏差値で見ると次の通りです。
- 男子50
- 女子66
倍率
2019年度の入試結果は次の通りです。
男子 | 女子 | |
募集人数 | 15名 | 30名 |
受験者 | 39名 | 183名 |
合格者 | 27名 | 30名 |
受験倍率 | 1.4倍 | 6.1倍 |
お茶の水女子大学附属中学校の入試問題と対策
算数
大問5題という出題形式。「図形問題」「特殊算」がよく出題されています。
図形の問題は、コンパスなどを用いた作図や、定規を使って面積を求める問題など、道具を使う問題も出題されます。
まずは、公式を正確に覚えて定着させ、過去問や問題集を繰り返し解き、様々な問題の解き方のパターンを覚えることが大切でしょう。
また、理科・家庭科・図工など他教科と絡めた問題も出題されることもあります。
国語
大問3題という出題形式。「論説文」「随筆」「物語文」「詩」など出題内容は年度によって異なります。
大問1は、放送を聞いて質問に解答する、あるいは作文を書くといった、聞き取り問題が出題されます。
基本的には選択問題中心ですが、分量の多い記述もあるため、「読書感想文を書く・物語を要約する」など、文章を書くことに慣れるよう対策をしておくことが大事です。
また、漢字も出題されるので、日頃から、漢字練習等は継続してやっておきましょう。
社会
大問3題という出題形式です。「歴史」「地理」「公民」の3分野から出題され、融合問題が出題されます。
知識を問う問題より、地図やグラフなどの資料を読み取る問題が出題されやすいです。
暗記したことがらを、白地図に書き込むなど、正確にアウトプットもできるようにしておきましょう。
また、時事問題も出題され、特に日本国内の制度や国際会議に関する問題が頻出されています。
日頃から新聞やニュースを見るなど出来事に関心をもち、わからないことは自分で調べるようにしましょう。
理科
大問3~4題という出題形式です。化学・物理・生物・地学の4分野からバランスよく出題されています。
複数の分野が合わさった総合問題も出題されます。選択問題を中心に、計算問題や作図問題も出題されます。
また、日常的なことがらや実験・観察に絡めた図の読み取り問題も多く出題されます。
過去問演習はもちろんですが、学校で行う実験や観察に積極的に取り組み、正確に覚え、資料集などでも確かめておきましょう。
過去問
お茶の水女子大学附属中学校合格のために必要なこと
各科目とも、思考力と応用力を要する難易度の高い出題内容となっています。
自分の考えを整理して、短時間で正確に物事を表現できる力をつけることが大切です。
過去問などの類似問題を繰り返し演習しておきましょう。
また、放送問題に特徴があり、聞き取ったらメモを取る癖もつけておきましょう。