中高一貫校の種類とメリット!増える中高一貫教育の魅力とは

現在の親世代にはそれほど多くはなかった中高一貫教育校。平成28年には、600校近くが中高一貫教育となっています。

中学受験においても、名門女子中学校の桜蔭中学校や東大合格者の増加で注目を集める渋谷教育学園渋谷中学校といった人気校が中高一貫教育ですね。

そんな中高一貫教育に我が子を通わせるメリットはどんなところにあるのでしょうか。

中高一貫校の種類

メリットをご紹介する前に中高一貫校の種類について理解しておきましょう。中高一貫教育には

  1. 完全六年教育型
  2. 併設型
  3. 連携型

大きく分けて3つの種類があります。

1.完全六年教育型

完全型、完全中高一貫型と呼ばれることもあります。

高校は生徒募集(入学試験)を行わないため、中学受験の次は大学受験へ向けて勉強していくことになります。

前述の桜蔭中学校の他、御三家と言われる麻布中学校や自由な校風が人気の女子学院中学校などがこのタイプです。

2.併設型

完全型との最も大きな違いは、高校での生徒募集があること。中学校からの内部進学生は基本的に受験をせずに併設の高校へ進学できます。

内部進学が多いため、高校からの募集人数は少なめ。

男子御三家の超名門・開成中学校や西日本トップと言える灘中学校などが当てはまります。

3.連携型

学校として一体となっているのではなく、学校同士が連携を取る場合もあるのがこのタイプの特徴。

慶應義塾普通部や慶應義塾中等部など、慶應の名を冠する学校を連携型と呼ぶこともあります。

中高一貫校の6つのメリット

今回はこの中で最も六年一貫の色が濃く出ている「完全6年教育型」のメリットについて考えてみます。

1.高校受験がない

大きなメリットは、高校受験の勉強が必要ないことです。

受験勉強をしないのは学力的にむしろ不安を感じる人もいるでしょう。受験勉強は普段の何倍もの量をこなすため、学力も上がる大切なものではありますが、実際はマイナスの面も多いのです。

受験勉強はその名の通り「受験を乗り越えるための勉強」です。

最終目標は志望校合格なので、志望校の傾向に合わせて勉強します。受験科目にないものは捨てて問われるものを中心に勉強するため、将来的に役立つ知識とはかけ離れてしまうことも多々あります。

高校受験には中学での三年間のうち、半年から一年を費やすことになってしまいます。

無駄とは言いませんが、将来使える知識という観点から言えば首をかしげてしまう部分も多いのが事実。さらに精神的にも肉体的にもストレスが大きいため、しなくて済むならそれに越したことはないでしょう。

高校受験がないからストレスも少ない

その点、高校受験のない中高一貫教育は受験がないため中学三年生にあたる時期も通常通り過ごすことができます。受験はなくとももちろん勉強はするため、学力が下がる訳ではありません。

受験のストレスがないという点では、子供だけでなく親にとってもありがたいですね。

2.六年スパンのカリキュラムが組める

中学校の教育課程と高校の教育課程を六年間かけて学べるため、先取り学習や授業の入れ替えなどが可能。生徒や学校のスタイルに合わせて授業ができるため、目指す人間像により近い教育ができます。

さらに大学進学を見据えた授業を展開しやすいことも魅力の一つ。

独自のカリキュラムで少しづつ先取り学習ができるため、無理なく大学受験対策を授業に組み込めます。個人でも学校でも大学受験対策がしやすいことで、効率も上がります。

多いのは5年間で学習範囲を終わらせて、高校3年生の1年間は受験対策に充てる、というスタイルですね。

3.学校のカラーが強く出る

中高一貫の場合は伝統や校風など、学校のカラーが強く出ます。宗教色のある学校では教義への理解が深まりますし、文化祭や体育祭といったイベントも特徴あるものになります。

4.深い友人関係が築ける

学校の友達

思春期の六年間という長い時間を限られた人間関係の中で過ごします。自然と校内で知っている顔ぶれが多くなり、深く濃い人間関係が築けます。

人間関係の代表はクラスメート。修学旅行などの大イベントも、ケンカや恋愛などの日常も一緒に経験することで、かけがえのない絆を作ることができます。大人になってもこの時期を一緒に過ごした友達とは思い出話だけで楽しめるぐらい、大事な時期と言えます。

担任を含め、教師との関係も深くなります。稀なケースではありますが六年間同じ担任がつくという学校もあるそうです。

ずっと同じではなくとも、中学一年から子供の様子を見ている先生が学校に何人もいるというのは、親にとっても安心材料。

親と学校との信頼関係も作りやすいと言えるでしょう。

5.年齢差の大きい付き合いができる

中学一年生と高校三年生の交流は、中高一貫ならではの経験です。中学一年生はまだまだ小学生の延長、逆に高校三年生は結婚も可能なほど大人に近い年齢です。

同じ部活動で先輩後輩として交流することでお互いの刺激となりますし、体育祭や文化祭で活躍する先輩に憧れたり入学式の後輩を見て先輩としての自覚が芽生えたり……。

年齢差が大きいことで、中高別の学校では味わえない貴重な体験ができることも多いですね。

6.環境・治安が良い

特に私立に言えることですが、中学入学の時点でほぼすべての家庭が六年間市立学校に通うつもりでいます。そのため学力だけでなく経済力やしつけにいたるまで、ある程度のレベルが保証されていると考えられます。

もちろんトラブルがないと言い切ることはできませんが、少なくとも勉強に集中できる環境としては優れているでしょう。

中高一貫校は年々増えている

国や教育機関も中高一貫教育のメリットを理解しており、その数は年々増え続けています。文科省の統計データでも中高一貫教育校の設置状況は以下のように紹介されています。

平成25年度の450校と比較して145校増加し、595校となっています。内訳は、中等教育学校52校、併設型461校、連携型82校です。なお、平成29年度以降に設置が予定されている中高一貫教育校は26校です。

中高一貫校の推移

参考: http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kaikaku/detail/1384268.htm

中高一貫校は大学受験に有利

中高一貫のメリットは多くありますが、やはり最も大きいのは「勉強に集中できる」ことですよね。

高校受験がないことも六年間を計算して組まれたカリキュラムも、大学受験に役立ちます。

中学受験をさせるという時点で、ほとんどすべてのご家庭が大学進学を考えてことでしょう。そんな中で勉強に集中できること中高一貫校は魅力的です。

同じ目標に向かって励ましあえる仲間を見つけられる中高一貫教育は、今後も増えていくでしょう。

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