小学校受験最大の山場?行動観察を徹底対策!

行動観察の対策親子二人三脚の受験生活を乗り越えてようやく迎える小学校受験の試験当日。

ペーパー試験、制作、行動観察、面接、志望校によってさまざまな試験が課されますが、中でも予測がつかず不安を抱えるのが行動観察ではないでしょうか?

行動観察を実施する小学校の合格発表では、ある番号の前後数人がごっそり落とされているなんてことがあります。

そこから想像できるのは行動観察のときに「何か」があったのではないかということ。

行動観察では、同じグループ内で泣き出す子や問題を起こす子がいた場合に、それに巻き込まれて自分を見失ってしまった子供たちが一斉に落とされることもありえるのです。

こういった事例を考えると、行動観察においては運が左右する部分も大きいようにも思われますが、日頃しっかり対策しておくことでこのような事態にも対処できる力が身につくはずです。

そこで今回は小学校受験における行動観察の意味を考えながら、ご家庭で実践できる対策についてご紹介したいと思います。

小学校受験の行動観察で求められるものとは?

行動観察を通して出題校がみているものは、入学後の集団生活を問題なく送ることができるかということに他なりません。

授業に積極的に取り組む意欲があるか、輪を大切にして学校生活を送ることができるか、そういったことは行動観察を通してみています。

そこから入試当日までの日常生活を送るにあたって意識して育てたいキーワードとして積極性、社会性、自律性、規範性、コミュニケーション能力などが挙げられます。

行動観察対策のために普段とは異なるコミュニティーで遊ぶ機会を作る

子どもにとって社会性を育む絶好の機会は遊びの場にあります。

子どもが数人集まれば、おもちゃの取り合いや遊び方のルールなどをめぐる些細なトラブルはつきもの。

保育園や幼稚園では保護者の目が行き届かず、こういったお友達間のトラブルに対処する術を丁寧に教えることは難しいと思われますが、外出先などでこういう機会に出会うことはよくあることなのではないでしょうか。

例えば知らない子どもと遊具を取り合いになった場合

公園で遊具をめぐってお友達と衝突することがあるかもしれません。

このような場合に、待つことや譲り合うことの大切さを伝えることはもちろん、「じゃんけんで勝った方が先にやろう」などとお子さん自らが提案して問題を解決する方法などを教えることもできますね。

普段遊んでいるお友達とはすでに関係性やルールができあがっているので、こういった場面を生み出したり、そこから学んだりすることもないかもしれません。

しかし、付き合いのない子どもたちとの関係では、入試本番に顔を合わせる初めましての子どもたちの姿を想定して勉強することができます。

身内ではない大人と個別に接する機会を作ることも行動観察対策に

入試当日、子どもたちは緊張の中、たくさんの知らない大人たちに囲まれて試験にのぞみます。

そういった特殊な場面で、本来お子さんが持っている実力を存分に発揮するのはなかなか難しいものです。

模試や学校説明会などを通じて、これらに慣れる機会を作ることもできますが、回数を考えれば少々不安に感じる親御さんも多いのではないでしょうか。

そこで提案したいのは、単発の習い事や託児サービスなどを利用すること。

行動観察のために単発の習い事や託児サービスを活用する

最近では商業施設において、大人が買い物をしている間に子どもを無料で預かってくれる場所も増えてきました。

また、国内外のホテルでも長時間預かってくれるサービスもあります。

せっかくの休日なので子供と一緒に過ごしてあげたいという気持ちもわかりますが、受験という視点からは、このようなサービスはまったく知らない大人や子どもの中にいきなり放り込まれたときの心細さを慣らす絶好の機会でもあります。

模試や学校説明会は子供にとっては手放しで楽しい時間ではありません。

しかし、このような託児サービスでは子どもが楽しめるさまざまなアクティビティやプログラムを用意しているので、知らない人の輪の中に入ることも楽しいという経験をもつことができます。

子どもを一人の人間として尊重する

年少であればあるほど、子育てにおいて難しいと感じる場面の一つに「譲り合うこと」が挙げられると思います。

この背景には待つことの難しさや善悪などの道徳的判断がいまだしっかり確立していないことが考えられますが、それを育てるにあたってはただ諭すだけではなく、大人と同じように一人の人間として尊重してあげることも大切に思います。

4歳頃になると子どもたちには少しずつ年長者としての自覚が芽生えるようになってきます。

親からしてみればまだまだ小さくて赤ちゃん扱いをして可愛がりたい時期ですが、この時期に自主性や自律性を尊重し、見守り、褒めて伸ばしてあげることは集団の中で落ち着きをもつことにつながります。

そこで日常生活でも自分で考えて行動することを意識させたり、もしそれが難しい場合にも指示するのではく、答えを自ら搾り出せるように辛抱強く質問してあげたりするような接し方をしていくといいでしょう。