食事と虫歯の関係性!食事による口の中の変化とそれに伴う虫歯の予防法

歯磨きをする子供

人は、毎日、1日3度の食事とおやつを摂っています。その都度、口の中は変化している事をご存知でしょうか。

この変化は大人も子どもも関係なく、万人に起こるものです。

また、この変化は虫歯の進行にも大きく関係しています。そのため、この変化を知ることは虫歯予防にも役に立ちます。

この記事では、歯科衛生士である筆者が、食事による口の中の変化とそれに伴う虫歯予防方法についてご紹介します。

食事をすることで起こる口の中の変化

口の中は唾液が常に分泌されており、1日に1000〜1500ml分泌されています。

しかし、1日中一定量が分泌されているわけではなく、1日の中で活動リズムや刺激の有無で分泌量が変わります。

まずは、唾液について詳しくみていきましょう。

唾液がもたらす7つの働き

唾液には、以下の7つの大きな働きがあります。

  1. 浄化作用(食べカスを洗い流し口の中に残さない)
  2. 消化作用(食べ物の糖分をアミラーゼという酵素でデンプンを分解し、糖を体に吸収しやすくする)
  3. 緩衝能(口の中が酸性になった時に中和し、中性に戻す。そして、口の中を中性に保つ)
  4. 抗菌作用(抗菌物質を分泌し、細菌やウイルスから防御する)
  5. 再石灰化作用(歯が酸によってカルシウムとリンが溶け出した後に、溶け出したものを再吸収させ元に戻す)
  6. 粘膜保護(ムチンという粘性の成分で食べ物を飲み込みやすくし粘膜が傷つかない様にする)
  7. 粘膜修復作用(傷ついた粘膜を治す)

食事との関係で重要なことは、唾液の緩衝能と再石灰化

口の中は、唾液の緩衝能のおかげで、中性に保たれています。しかし、食事を摂ることによって、その糖分を口の中の細菌が代謝し、酸を産生します。

これにより、口の中は酸性に傾き、歯質に含まれるカルシウムやリンが口の中に溶け出します。

この現象を脱灰といいます。

すると、唾液の緩衝能により、口の中は食後から徐々に中性に戻ります。

中性になると、唾液の再石灰化作用が働き、脱灰によって溶け出していたカルシウムやリンが再び歯質に吸収されます。この現象を再石灰化といいます。

虫歯を予防しよう!意識したい食事の摂り方

上記で、食事を摂ると脱灰と再石灰化が起きるとご説明しました。

虫歯は、脱灰と再石灰化のバランスが崩れ、脱灰の時間の方が長くなると進行します。

食後、酸性になった口の中が中性に戻るまで30分ほどかかります。つまり、食事、又はおやつの時間プラス30分が脱灰が起こっている時間という事になります。

食事と食事の間には時間を空ける

多くの人は朝食、昼食、おやつ、夕食をとっていると思います。

このリズムに当てはまらない人もいらっしゃるとは思いますが、大切なことは、食事と食事の間を2〜3時間空けるという事です。

1日の食事回数が多いと、それだけ脱灰の時間が長くなってしまい、再石灰化が追いつきません。

砂糖を含む食べ物には注意が必要

また、食事の回数に気をつけても、食事の内容に気をつける必要もあります。

菌は口の中にある、糖質を代謝して酸を出すので、口の中に砂糖が残りやすい物は避けましょう。

例えば、チョコレート、飴、キャラメル、グミ、脂の多い洋菓子…etcです。もちろん飲み物も例外ではなく、砂糖を含む物は注意が必要です。

また、それ自体が酸性の飲み物や食べ物もあります。

例えば、乳酸菌飲料、スポーツ飲料、炭酸飲料、酢の物、柑橘類、ドレッシング…etcです。

これらも、歯を脱灰させます。

子供の虫歯を予防するために絶対に知っておきたいこと

2016.08.27

歯を虫歯から守るためにするべきこと

食事の回数と食事の内容に気をつけることによって、虫歯になりにくくなるとご説明しました。

しかし、皆んなが皆んな、規則正しく生活出来るかと言えば、そのような事は無いですよね。

仕事をしている方は時期によっては仕事に追われ、主婦の方は家族の事情に振り回され、生活が不規則な時があると思います。

そのような時は、フッ素を活用しましょう。フッ素には、

  1. 細菌の酸産生を抑制
  2. 再石灰化の促進
  3. 歯質の強化

の3つの働きがあります。この働きにより、脱灰から歯を守ってくれます。

使い方としては、食後にフッ素配合の洗口液でゆすいだり、就寝前にフッ素ジェルを塗りましょう。

おすすめフッ素配合洗口液とジェル

私的な好みになりますが、フッ素配合の洗口液とジェルの商品名をご紹介します。

洗口液「SUN STAR バトラー エフコート」

4歳から大人まで使用可能です。

液体なので、口の中の隅々まで行き渡らせる事ができます。2種類の味から選ぶ事ができます。

お子さんと使うなら、フルーツ味がお勧めです。

洗口液「LION チェックアップ フッ化ナトリウム洗口液0.1%」

対象年齢は定められて無いですが、ブクブクうがいが出来る子どもから大人まで使用可能です。

味はシトラスベルガモット味の1種類です。

ジェル「LION チェックアップジェル」

フッ素濃度が950ppm含まれており、味が4つから選べるので、お子さんの好きな味を一緒に使うことも可能です。

また、500ppmに抑えてあるバナナ味は、1歳から使うことが可能です。

毎日の積み重ねで虫歯のない歯を作りましょう

さて、ここまで、食事による口の中の脱灰と再石灰化についてご説明してきました。

ご紹介した商品を、就寝前に積極的に活用することにより、脱灰していた歯を再石灰化させ修復する事ができます。忙しい時こそ、ぜひ試してみて下さいね!

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