胎教を取り入れよう!妊娠中にやっておきたい胎児とのコミュニケーション

胎教をしているママ赤ちゃんが生まれるまでの約10ヶ月の間、赤ちゃんを迎える準備に追われながらも、プレママさんたちはきっと楽しみな時間を過ごしていることでしょう。

皆さんは、赤ちゃんとのコミュニケーションは生まれてからでいいと思っていませんか?

赤ちゃんはママのお腹にいるうちから、いろんなことを感じ取っています。

だからこそ、赤ちゃんを迎える準備に加え、赤ちゃんとの生活が始まる前に、コミュニケーションの基盤を作ってあげられるといいですよね。

そんな時に役立つのが胎教です。今回はそんな胎教について、分かりやすくお伝えしていきます。

胎教とは一体なんだろう?

まず、胎教とは一体何なのでしょうか?

言葉から推測するに、「胎児のうちに行う教育」と思っている方も多いかも知れません。

本来胎教とは、胎児によい影響を与えるすべての事を指します。

例えば、妊娠中のママが自分の身体に良い事をする。これも立派な胎教です。

つまり、教育と堅苦しく考えずに、普段の生活の中で胎児の成長に良いとされる物事を積極的に行おうという意識を持つことが、胎教に繋がるのです。

とは言え、具体的にどんなことをすればいいのでしょう。プレママさんの今後の参考にしてお腹の赤ちゃんへ胎教を試してみてください。

胎児の五感発達と胎教を始める時期

胎児に良い事と言われても、どのタイミングでどんなことをすればいいのか悩んでしまいますよね。

一般的に胎教を始めるのに良いと言われている時期は、妊娠中期の5ヶ月~7ヶ月頃です。

これには、胎児の成長が大きく関係しています。

まず、胎児の五感の発達についてみていきましょう。

1.視覚の発達

胎児の目が形成されるのは妊娠4週頃だそうで、まぶたが開くようになるのが22週頃のようです。

そして、25週頃になると、まばたきができるようになります。

その頃になると、胎児の目はママのお腹を通して光を感じるようになります。

妊娠34週には視力も備わると言われ、新生児と変わらないレベルの視覚が身に付いているんだとか。

2.聴覚の発達

胎児の耳は、妊娠4週頃から作られ始め、8週頃には耳の形が出来上がります。

そして、20週頃にはママの血液の音や心音などを聞きとれるまでに成長していきます。

28週頃になると、お腹の外の音を認識したり、ママの声と別人の声を識別できるようになっているそうですよ。

3.嗅覚の発達

胎児の鼻は、妊娠8週頃に形ができ、20週には臭いをかぐ力が身に付いていると言われています。

生後すぐの赤ちゃんも、ママのおっぱいの匂いがわかるので、おそらく胎児の頃から嗅覚は発達していると考えられています。

4.味覚の発達

妊娠7週頃から口の形ができはじめ、20週頃には味覚が備わっていると言われています。

28週くらいになると甘みや苦みの判断ができるようになり、甘みを好む特徴があります。

5.触覚の発達

胎児の皮膚は妊娠8週頃から発達し始め、12週頃にはすでに大人と変わらない皮膚感覚が備わっているというから驚きです。

24週以降に温かさや冷たさ、痛みなどを感じるようになるそうですよ。

以上のように五感の成長をみていただいたところで、なぜ妊娠中期から胎教を始めるのが良いとされているのか、分かっていただけたと思います。

妊娠中期には、胎児は五感のほぼすべてを使って周りの環境に触れることができるというわけですね。

この時期から、もう赤ちゃんの脳は様々なことを吸収し始めているんですね。

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胎教のやり方と効果

では、実際にどんなことをすれば、胎児に良い影響を与えることができるのでしょうか。

胎教に良いと言われている事柄を分野別にみていきましょう。

音楽

胎教にはモーツァルトが良いと聞いたことがあるかも知れません。

モーツァルトの曲やクラシックのリズムには、脳を活性化させたりリラックスさせる効果があります。

独特のゆらぎのある曲調がリラックス効果を与え、脳内にα波を出します。

α波には集中力や想像力を向上させる効果があり、脳の成長にとって望ましい環境を作ってくれます。

だからと言ってクラシックじゃないとダメという事ではありません。

ママやパパの好きな曲でもいいですし、童謡などを歌ってあげるのもいいですね。胎児はお腹の中でしっかりそれを聞いています。

効果としては産後、お腹にいた時に歌っていた歌を歌うと泣き止んだという体験談や、いつも歌っていた子守歌は産後の寝かしつけにも役立ったという話もよく聞きます。是非実践したいですよね。

語り掛けや絵本の読み聞かせ

普段から絵本を読んだり、胎児が起きている時間はたくさん話しかけてあげましょう。

ママがリラックスした状態で優しく絵本を読んだり、話したりするのがポイントです。

朝の挨拶から始まり、お散歩中に見つけたものを教えてあげてもいいですし、天気の話やママの気持ちを話してあげるのもいいですね。

名前が決まっている場合は名前を呼んであげるのもいいでしょう。お腹の中でたくさんの言葉に触れておくと、生まれてからもその声やリズムで落ち着いたり、聞き覚えのある言葉に反応したりするそうです。

ちなみに、英語などの外国語を学ばせたいと考えている場合は、お腹にいるうちから聞かせておくのが良いかもしれません。

先ほどもお伝えしましたが、赤ちゃんは聞き覚えのある声や言葉やリズムに反応します。

胎児の頃に日本語だけを聞いていた赤ちゃんと、日本語と英語の両方を聞いていた赤ちゃんとでは、英語に対する反応の違いがあったという研究結果もありますよ。

スキンシップ

ママがお腹をなでたり、ノックしたりすることで胎児とコミュニケーションをとることができます。

お腹をなでると、ママ自身に幸せホルモンが分泌され、胎児にも良い影響を与えます。ママの感情や精神状態は、胎児に伝わってしまいます。

できるだけ穏やかに、大好きだよという気持ちで接してあげてください。

そうすることで、胎児の心も穏やかに豊かに成長していきます。

胎動が分かるようになったら、胎動があった部分を優しくノックしてみましょう。もし、胎児が蹴り返してきたら「すごいね」や「よくできたね」などと褒めてあげてください。

そんな風に、おなかにいる内から赤ちゃんとのコミュニケーションをとっておくといいですね。

適度な運動

適度な運動はママにとってのリフレッシュの機会にもなります。ママの血流が良くなることで、胎児の血流もよくなるようです。

外を散歩するのもいいですね。外の空気や光を胎児も感じています。

マタニティヨガなどで、リラックスするのもおすすめですよ。

ただし、絶対に無理はしないようにしましょう。

胎教は出来ることから始めてみよう

いかがでしたか。参考になったでしょうか。

内容によっては妊娠中いつでも始められそうなものもありますよね。

妊娠中期からじゃないとダメというわけではないので、妊娠初期からでも体調と相談しながら音楽を聴いてみるとか絵本を読んでみるなど、できることを始めておくといいかも知れませんね。

胎教はお腹の赤ちゃんだけじゃなくママにもいい影響を与えてくれる!

以上、胎教についてお伝えしてきましたが、大切なことはママと赤ちゃんは一心同体だということです。

ママが無理してしまったり、あれこれ「やらないと!」と負担に感じてしまっていては、胎児にとって良い影響を与えることができなくなってしまいます。

胎児にとって一番良いことは、ママが心身共に健康であることです。

胎児と共に過ごせる期間はあっという間です。

できるだけ穏やかにリラックスした状態で、日々を過ごせるといいですね。

そして、胎教として取り組むこと全てに、ママも興味を持って一緒に楽しんでみましょう。

胎児にだけではなく、ママにとっても良い影響を与えてくれるはずです。そうすることで、赤ちゃんとの絆は、より強いものになっていくでしょう。