中学受験とは?中学受験を考えている家庭に伝えたいこと

勉強をする子供

少子化社会と言われてからかなりの時間を経ましたが、中学受験は意外にも下火になってはいないのです。

これだけ子どもの数が減り、一般家庭レベルでは景気回復もままならない状況において、それでも中学受験者数は大きく減ることもなく、ほぼ横ばいなのです。

リーマンショックの影響で一時の「中受ブーム」はさすがに終焉しましたが、少なくとも下降線は辿っていないのです。

いくつか理由は考えられます。

受験産業側の企業努力や受け入れる私立中高の頑張り。

そういったこともあるのでしょうが、やはり中学受験にはそれなりの魅力があるということの証左なのではないでしょうか。

中学受験のメリットとデメリット

中学受験をするメリット、デメリットは、それこそ数え切れないほどあると思いますが、あえて極論させていただきます。

  • 中学受験のメリット・・・環境を買うことができる
  • 中学受験のデメリット・・・お金と時間をたくさん消費する

このメリットとデメリットはトレードオフの関係とも言えませんし、非常に微妙です。

膨大なお金と時間を使っても望んだ環境を手にできないことはよくありますし、その逆もたくさんあります。

お金と時間と結果から考える中学受験

このメリット・デメリットを4分割法で考えてみるとはっきりします。

縦軸にお金と時間の消費量、横軸の結果の満足度を取って4つのエリアに分けると以下になります。

  1. お金と時間をあまり使わずに、満足行く環境(結果)を手に入れた
  2. お金と時間をかなり使ったが、満足行く環境(結果)を手に入れた
  3. お金と時間をあまり使わなかったので、満足行く環境(結果)を手に入れられなかった
  4. お金と時間をかなり使ったが、満足行く環境(結果)を手に入れられなかった

中学受験における満足の行く結果とは?

もちろんどこまでを「満足」というか、いくらまでのお金が妥当と言えるのか、物差しは各ご家庭で違います。

「第一志望校はダメだったけど第二志望に合格できたから満足です」という方もいるでしょう。

「結局、塾や家庭教師3年分で500万円以上使ったけど、その程度で合格できたなら安いものです」という人も中には居るはずです。

これから中学受験をお考えの保護者の皆様には、最終的にはこの4パターンに収斂することを念頭において取り組んでみてはいかがでしょうか。

のちのち中学受験を振り返ったときにも、自己分析や反省のよい指標となるとはずです。

上記の1、2だけが成功という考え方が必ずしも正解ではないはずです。

中学受験で得られること

では、中学受験を乗り越えて手に入る「環境」とは具体的には何なのか?

それは「自分に近いレベルの人が揃う環境」ということです。

そういう環境で学ぶことで、目標に向かって邁進することがいっそう容易になります。

もっと具体的に言うと、これは勉強にもスポーツ・芸術にも言えることですが、例えば公立中学のようにスポーツが得意な子と勉強が得意な子が同じ教室で同じ授業を受けるということの「アンマッチ感と無駄」を排除した環境、そういった環境が得られるという訳です。

無駄が省かれると目標へ向けた学習も加速させることができます。同じベクトルを持つ仲間が周囲にいることで常に刺激を受け、時には助け合って、推進力はさらに増すことになります。

親御さんにとっても、似たような家庭環境の親子が多い方が、何かとストレスがかからずに楽だという意見が多いようです。

こうしたメリットを得られる最大のチャンスが中学受験なのです。

中学受験をイメージする

メリットとデメリットを認識できたら、少し話を前に進めて、まずは中学受験の注意点を考えてみましょう。「中学受験」という世界が、そう簡単なところではないことを知っておいてください。

「中学受験」と言ってもそれはもう個人々々で千差万別なのですが、まずは一般的なイメージを持つことが大切です。そのイメージを掴むために手っ取り早いのは受験偏差値表を眺めてみることです。

大手塾のHPを開けば偏差値表は簡単に見ることが出来ます。

本屋さんにも受験案内の分厚い本が置いてあり、偏差値表も付いています。それらを見れば、如何に広範囲に様々な中学が分布して存在するかが分かります。

それだけ多くの学校があるわけです。

もちろん首都圏なら首都圏、関西圏は関西圏で同じような世界が繰り広げられています。東海地区も九州にも規模は小さくなりますが多くの私立、国立中学が名を連ねています。

これだけ多くの中学があるとお子さんに合う学校を果たして見つけられるか?という不安を感じて気が萎えてしまうかも知れません。

でもご安心ください。塾の模試などを積み重ねていくと徐々に輪郭が見えてきます。まるで電車のダイヤのように目まぐるしく交錯しているこの偏差値表が次第に整理されて、シンプルに見えるようになってきます。

なので、ここで怯む必要はまったくなく、イメージさえ掴めれば十分ですので是非お試しください。

中学受験において公立と私立の混同だけは避ける

さて、上述のようにしてイメージを持つことができて、中学受験をすると決めたら、まず初めに確認しなければならないことがあります。

それは私立中学を目指すか、公立中高一貫校を目指すか、二者択一をしておくことです。

偏差値表には両者が一緒くたに掲載されているものが多く、同一基準で見てしまいがちですが、同じ中学受験と言ってもこの両者はまったく種類が違います。

例えると、同じ「車」と言っても乗用車と輸送用トラックが違うのと同様ですね。

そもそも入るべき塾や買うべき参考書・問題集が違います。実際の入試問題もレベルが全然違います。概して私立中の方が難しい問題が出ます(それが必ずしも「優秀」ということではありません)。

同じ乗用車ならスポーツタイプをやめてワンボックスにすることは(時期にもよりますが)何とか可能です。

しかし大型トラックからスポーツカーに替えるのは、かなり厳しい。

そういう意味ではこの両者は別物と認識していただき、どちらの道を進むかを予め考えてからスタートを切るべきでしょう。

スタンダードな中学受験の形

さて、ここまでお話ししてきたように、中学受験はご家庭(お子さん)によって千差万別で、色々なタイプがあります。

それこそ塾に通わないで開成や筑波大駒場などのトップ校に合格してしまう子も実際に居るわけです。

しかしそうしたレアケースをここで語っても仕方ないので、首都圏のスタンダードな中学受験の型をご紹介します。

スタート時期

大多数は4年生から通塾して中学受験生活スタートします。ただ、最近は低年齢化する傾向があり、3年生から始める人が増加中です。

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塾の選び方

大手の方が安心感はあります。

首都圏では合格実績上位4つくらいが無難ですが、小規模でも良いところはたくさんあります。

基本的には「塾なし」では難しいと思ってください。

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受験までの費用

私立と公立一貫校ではかなり違ってきますが、いずれも学年が上がるに従って増加します。

6年生時にはオプションの講座や模試を次々に勧められますので、それらを取ると一気に額は膨れ上がります。

私立狙いの場合は「私立中の一年分の学費が前倒しでやってきた」くらいに考えておいてもオーバーではありません。家庭教師、個別指導の併用などをすればもう青天井です。

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中学受験の最大のメリットは親子の絆を確かめられること

さて、色々とお話しさせてもらいましたが、最後にひとつ。

お子さんとのかかわり合いも小学生までがピーク。お子さんも中学生になれば、徐々に親離れし、親御さんも子離れが必要になります。

そこで、中学受験に限らずスポーツや芸術の分野でも構わないのですが、小学生の最後の数年を親子で大きな目標に向かって一緒に進んでいくという体験を、子育ての集大成としてみてはいかがでしょうか。

結果はもちろん重要ですが、そこまでのプロセスを親子で力を合わせて歩んでいくことこそが、中学受験の最大のメリットではないかと思うのです。

数年後、いや、数十年後にまで、この思い出にはきっと皆さんの宝物となるでしょう。

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