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2016-05-15

中学受験の弊害 〜 受験勉強よりも大切なものとは何か?

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子どもにとって勉強は大切なことです。その成果として良い学校に受かるということがあります。

子どもにとっても偏差値の高い学校に合格することは、成功体験と言えますし、親にとっても子どもが受験で成功することは誇らしいことだと思います。

子どもになるべく良い学歴をつけてあげたいという思いは、親の共通の願いかもしれません。

しかし、ちょっとまって下さい。

受験勉強って100%良いものなのでしょうか?今回は中学受験の弊害について考えてみたいと思います。

勉強は子どもの能力のひとつの指標でしかない

子どもが生まれたときに、「勉強ができるようになるのか」「いい学校に受かるだろうか」などと悩む親はいないと思います。

「明るく元気に育ってくれればいい」と純粋に考えている親が、ほとんどではないでしょうか?

しかし、子どもが成長するにつれて、全ての子どもが学校に行くようになることから、親は勉強の優劣が子どもの優劣であるかのように錯覚し刷り込まれてしまいます。

本当は一人ひとりが全員違う個性を持ち、無限の可能性があるはずなのにです。あくまで、勉強は子どもの能力のひとつの指標でしかないという視点は忘れないでください。

中学受験よりも大切なこと

「嘘をつかない」「正直に生きる」とは誰もが子どもに教えることです。

しかし、受験指導をしていると子どもが「嘘をつく」場面に少なからず出会います。

例えば、宿題をやっていないのに「やったけど忘れた」と言ってみたり、宿題の丸付けで間違っているのに○をつけてみたりします。宿題を忘れたり点数が悪かったりすると叱られるからです。もっとたちが悪くなるとカンニングをするようになります。

これは、親や先生からのメッセージが「正直に生きる」ことより「いい点数をとる」ことの方が多くなることから起こります。

実際には勉強でごまかしがはじまると、成績はさがっていくものです。

受験勉強の中でも、勉強よりも大切なことがあるのだという、あたりまえのことを繰り返し子どもに伝える必要があります。

中学受験の弊害は勉強をすると失われる能力があること

そもそも、受験勉強とは与えられた問題を理解し解答できるようにするものです。

それは、テキストの中のものを勉強することによって身についていく能力になります。受験秀才はその意味で、模範解答があるものに対して答えを出すのは上手だといえます。

しかし、社会に出てみると答えがない問題の方が多いのが現実です。

残念ながら受験秀才は答えがない問題を解決していくことが苦手になる傾向が強く、そのため勇気がない人が多いようです。

さらに、創造性も落ちていくことが多いようです。創造性とは、無から有をつくりだすこと、まさに前例がないものを作り出すことです。そのため、受験秀才は創造性が乏しい人が多いようです。

中学受験の勉強だけではコミュニケーション能力は育たない

受験勉強とは、テストの成績で優劣をつけるものですから、自然と競争社会になります。

あまりにも競争を意識しすぎると、「他人を蹴落とす」という考え方が芽生えてくることがあります。

自分の成績が上がらないことから、成績のいい生徒を恨んだり妬んだりする心もでてきます。一方で対人関係にかける時間を無駄だと感じてしまうこともあるようです。そのため、友人関係が上手くつくれず、コミュニケーションが下手な大人になることもあります。

受験勉強の中で能力の限界を見極める

残念ながら、子どもには勉強に対してあきらかに才能の差があります。

同じ勉強をしても1回聞けば理解し問題が解けるようになる子どもがいる一方で、1時間かけて説明しても理解できない子どももいます。

努力は大切ですし「やればできる」という気持ちは大切です。チャレンジする前に自分の限界を自分で決めてしまうことは良くないことでしょう。

しかし、能力限界を超えたチャレンジは、子どもにとっても大人にとっても不幸な結果しか生みません。

スポーツをするときでも、限界を超えたトレーニングで体を壊すことがあるように、勉強でも、限界を超えてしまうと人格に歪みがでてしまうことがあります。受け入れたくはないかもしれませんが、子どもの能力の限界を見極めるのも、親の大切な役割といえます。

中学受験にはデメリットがあることも知る

私は塾の講師として、受験勉強を推奨する立場にありますし、受験勉強が人生に与える良い面についてもたくさん知っています。

一方で、今回ご紹介したように、受験勉強のデメリットも知っています。

子どもを育てるにあたっては、受験勉強を最終的なゴールと考えず、人生という長い旅の通過点の一つとして考え、本当に大切なものは何かを見極めながら、子どもと接していくことが何よりも大切だと考えています。

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