中学受験に必要な応用力!学習した知識を応用出来るかが合格のカギ!

応用力を鍛える子供

中学受験の勉強を進めていると、必ずと言っていいほど「応用」という言葉に出会います。

中学受験の勉強では応用力が必須となり、学習した知識をさまざまな問題に応用できる力が求められます。

一方で、応用力といっても具体的にどう鍛えればいいのか、そもそも応用力は必要なのか、疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

この記事では、中学受験の勉強における応用力の意味、そして応用力を鍛えるポイント・方法についてご紹介していきます。

中学受験における応用力の意味とは?

まず、そもそも応用力とは何を意味するのか、ポイントを整理しておきましょう。

応用力の意味を再確認すると、実際に応用力を鍛えるイメージが浮かびやすくなります。

そもそも応用力とは?

応用力とは、知識を実際の事柄に当てはめて利用する力のことをいいます。

簡単に言うと、学習によって得た知識を使い、いろいろな事柄に対応していく力、というイメージです。

例えば算数で、学習した公式を活用し、難しい問題を解くことを考えてみてください。

受験勉強ではごく普通に行われていることですが、これは、公式という知識を使い、目の前にある事柄(問題)に対応していくことを表します。

これは応用力の一つであり、まさに「知識を実際の事柄に当てはめて利用する力」を意味するわけです。

(応用力の「応用」というのは、知識を実際の事柄に当てはめて利用すること自体を指します。)

中学受験の勉強では応用力が必須となる

上記の例からもわかるように、受験勉強において応用力は日常的に活用されるものです。

基本的な知識だけで解ける問題は少ないため、その知識を活用し、いかに多くの問題に対応していけるかがカギとなるのです。

算数を例に挙げると、応用力のイメージが浮かびやすいかと思います。

一方で、国語、社会、理科でも応用力はもちろん求められます。

例えば国語であれば、漢字や語彙、接続詞などの知識を活用し、読解問題をこなさなくてはなりません。

また、社会や理科であれば、「○○をした人物は誰か?」「○○を何と言うか?」といった知識問題だけでなく、これらの知識を応用して考えさせる問題も多く見られます。

このように、応用力というのは中学受験でごく一般的に活用されます。

単なる知識の習得だけで中学受験に対応することはできませんが、これは知識の習得に加えてその知識を活用する応用力が必須となるからです。

応用問題の位置づけ

問題集などを見ると、「基本問題」「標準問題」などのほか、「応用問題」を目にする機会も多いでしょう。

応用問題とは、文字通り知識を応用して解かせる問題のことをいいます。

応用問題は基本・標準レベルより難しい問題という位置づけで、知識の高度な応用が求められます。

一方で、基本・標準レベルの問題でも、ある程度の応用力は必要です。

先ほども述べたように、応用力そのものは受験勉強でごく普通に活用されているため、たとえ基本・標準レベルの問題だとしても、解答するためには知識の応用が欠かせません。

応用力は応用問題だけで必要とされるものではないのです。

つまり、「受験する学校の問題は基本・標準レベルが中心だから、応用力は特に関係ない」という考えは通じなくなります。

基本・標準レベルの問題が中心の中学校でも、合格のためには応用力を鍛えることを考慮しなくてはなりません。

このように、応用問題はあくまで基本・標準レベルより難しいという位置づけになるだけで、応用力そのものは基本問題・標準問題・応用問題を問わず必要となります。

先ほど中学受験の勉強では応用力が必須になるとご説明したのも、こうした理由によるものです。

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次に、応用力を鍛えるためのポイント・方法について整理しておきましょう。

「どの知識を使うのか?」を意識しよう

ここまでの話で述べたように、応用力を鍛えるには知識が不可欠です。

肝心の知識がなければ、そもそも問題に知識を応用することができないからです。

ただし、知識があるだけで応用力が身につくとは限りません。

応用力を鍛えるには、知識に加え、問題ごとに「どの知識を使うのか?」を意識する必要があります。

簡単に言うと、知識を得るだけでなく、その知識をどう活用するかを意識するべき、ということです。

ただ知識があっても、それを解答に活かすことができなければ得点はできません。

「この問題はどの知識を使ったら解けるのか?」という点を理解し、知識を活用できてこそ、得点に結びつけることができるのです。

こうした知識の活用は、まさに「知識を実際の事柄に当てはめて利用すること」、つまり応用を意味します。

そのため、「どの知識を使うのか?」を常に考え、知識の活用法を意識すると、自然と応用力も鍛えられます。

こうした意識の例について、詳しくは後述します。

流れ作業になってはいけない

「意識する」と言うとシンプルな話のように聞こえますが、「どの知識を使うのか?」を常に意識することは意外に難しいのです。

というのも、受験勉強に慣れ、流れ作業のように勉強を進めるだけになると、「どの知識を使うのか?」をいちいち意識しなくなるおそれがあるからです。

もちろん勉強に慣れるのは良いことですが、流れ作業のようにただ問題を解くだけになってしまえば、応用力はなかなか鍛えられません。

また、問題によっては単なる知識だけで解ける問題もあります。

こうした問題を流れ作業のように解く状態が続くと、子どもの中で「ただ知識を暗記すればいいんだ」という気持ちが芽生え、受験勉強が間違った方向に向かうおそれもあります。

応用力を鍛えるには、もちろん知識の暗記だけでは足りず、ただ問題を解くだけでも不十分です。

学習した知識を整理したうえで、問題を解く際に「どの知識を使うのか?」「この問題はどの知識を使ったら解けるのか?」を意識し、その習慣の積み重ねが、応用力の養成につながるのです。

勉強を単なる流れ作業にせず、「今自分はどの知識を使って問題を解いているのか」を意識するだけでも、勉強に新鮮味が生まれ、応用力も自然と身につくものです。

「どの知識を使うのか?」を意識する例題

さて、ここで「どの知識を使うのか?」を意識する例についてご紹介します。

社会の総合問題(異なる分野が横断的に出題される形式)を例に考えてみましょう。

総合問題形式の出題は、中学受験における応用問題の好例とも言えます。

以下、一つの大問の中で歴史分野と公民分野の問題が両方問われている場合を例に、ご説明します。

歴史分野では、戦後の話が公民分野と関係することがあります。

日本国憲法がわかりやすい例でしょう。

例えば歴史の問題として日本国憲法の公布と施行の年月日、公布時の首相の名前などを聞いたのち、今度は公民の問題として日本国憲法の条文を穴埋めさせるなど、歴史・公民分野を横断的に出題することは十分に可能です。

さて、このような総合問題を苦手とする子どもは実は多いです。

歴史分野だけの出題、あるいは公民分野だけの出題であれば問題なく解けるのに、一つの大問で歴史分野と公民分野が混ざって出題されると解答できなくなる、あるいは解答のスピードが極端に遅くなるというケースは多いのです。

これは、「どの知識を使うのか?」「この問題はどの知識を使ったら解けるのか?」という意識が薄いことが原因の一つとして挙げられます。

「どの知識を使うのか?」を意識せず、ただ流れ作業のように問題を解くだけでは、「歴史の問題だと思っていたら突然公民の問題になって焦った」などの状態になりかねません。

これでは応用を効かせて解くことは難しいでしょう。

一方、「どの知識を使うのか?」という意識さえしっかり持っていれば、一つの大問で歴史と公民の問題が混ざって出題されても、「この問題は歴史の知識を、こちらの問題は公民の知識を使えば解ける」という判断ができ、応用を効かせることが可能なのです。

日頃から知識を頭の中で整理する習慣を身につけておこう

上記でご紹介した応用問題は、あくまで一例に過ぎません。

中学受験の問題では知識を応用する例は非常に多く、上記の問題例よりもっと複雑な応用問題も多いです。

ただ、どれだけ高度な応用問題になっても、学習した知識を当てはめて解き進めるという手順は変わりません。

問題が複雑になればなるほど、どの知識を使って解けばいいかがわからなくなります。

だからこそ、日頃から問題ごとに「どの知識を使うのか?」を意識し、応用力を養っておくことが大切なのです。

問題を前にして、使うべき知識を頭の中で整理する習慣が身についていれば、知識の出し入れがスムーズになります。

この習慣こそ応用力の養成に必要なものであり、中学受験のさまざまな応用問題に対応できる実践力の養成につながります。

家庭でも勉強が暗記だけになっていないかチェックをしよう

受験勉強を続けているのに応用力がなかなか鍛えられない、応用問題になると途端に得点できなくなる、などの状態が続くようであれば、一度子どもの勉強方法を見直してみましょう。

子どもの勉強が暗記だけになっていないか、ただ問題を解くだけになっていないか、親の方でも適宜チェックする必要があります。

例えば、子どもが問題演習を終えたとき、「どの分野の知識を使って解いたの?」「今、どの知識をどんなふうに使って解いたの?」といったように、さり気なく聞いてみましょう。

そこで子どもがすぐに答えられない場合は、子どもの中で「どの知識を使うのか?」「この問題はどの知識を使ったら解けるのか?」という意識が薄まっているおそれがあり、受験勉強が流れ作業のようになっている可能性があります。

こうした状態が続くと、応用力の養成も難しくなってしまいます。

親の方から適度な声かけがあると、子どもも「どの知識を使うのか?」という点に意識を向けやすくなります。

これまで流れ作業のように行っていた受験勉強に再度新鮮味が生まれ、知識を応用するという感覚も生まれやすくなるのです。

こうした声かけは学校や塾でもできますが、親の働きかけも非常に重要な意味を持っています。

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今回は、中学受験勉強の応用力を鍛える方法についてご紹介していきました。

応用力を鍛えるには、ただ知識を得れば良いわけではなく、その知識をどう活用するかを考える必要があります。

ただ問題を解き進めるだけでは足りず、知識の暗記だけでも足りません。

問題ごとに「どの知識を使うのか?」「この問題はどの知識を使ったら解けるのか?」を常に意識し、知識の活用法を考える必要があります。

意識の方法としてはシンプルですが、意外にこの意識を持続することは難しく、勉強が流れ作業のようになってしまうケースも多いです。

流れ作業のように問題を解くだけでは「どの知識を使うのか?」という意識が薄れ、応用力の養成も難しくなってしまいます。

こうした事態を防ぐためにも、勉強が流れ作業にならないよう、逐一意識しなおす必要があります。

そのためには、親が適宜声かけを行うことも大切です。

中学受験では応用力を使う問題が非常に多く、学習した知識をいかに活用できるか、いかに応用できるかが重要なカギとなります。

日頃から知識の応用を習慣化し、本番につなげてみてください。

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