お手伝いから子どもの自信を育てよう!楽しみながらお手伝いしてもらうための工夫

手伝いをする子子どもがお手伝いしてくれると、ちょっと楽になることもありますよね。

保育士をしていると子どもは「お手伝いが大好き」ということに気付きます。「役に立ちたい」という承認欲求が小さな子どもの頃からしっかり芽生えています。

そして、お手伝いをよくする子どもは、どこかしっかりしていて、自分に自信がある子も多かったりします。

なかなかお手伝いをしてくれないという親御さんに向けて、子どもはどのようにしたらお手伝いをしてくれるようになるのか、すぐに実践出来ることも含めながらお伝えしていきます。

子どもの自信を育てるお手伝いのさせ方

最初は簡単なことからお願いしてみよう

自分の飲んだコップを流しまで運んでもらう、ゴミを拾って捨てる、など簡単にできそうなものから手伝ってもらうようにしましょう。

そして、「ありがとう、助かった」「偉いね、お手伝いできたね」と言い、必ず褒めるようにします。

こうした感謝の言葉をきちんかけることで「やって良かった」」「もっとやりたい」というポジティブな気持ちにつながります。

失敗した時の対応

時に失敗して、コップを落としてしまったり、ゴミをひっくり返してしまうこともあるかもしれません。

しかし、失敗しても叱ったりせず「惜しかったね」「次は上手にしようね」など、子どもの「手伝いたい」気持ちを尊重した言葉をかけるようにしましょう。

片付けは具体的な言葉をかけて

「片付けて」「ちゃんとしまって」という言葉をかけてしまっていませんか?

面倒くさいと思ってしまっている子どもはなかなかお片付けをしようとしません。

片付けを手伝ってもらう時には、少々大変ですが、具体的な指示を出すようしましょう。

例えば、片付けてもらいたいものを子どもに手渡して、「このかごにしまってね」「靴はぬいだら並べてね」「本は本棚に入れてね」など、わかりやすく伝えます。

また、片付ける場所を固定しておく、わかりやすい箱にしておく、など、物の収納場所をきちんと決めておくことで、慣れてくると進んで片付けを手伝うようになってきます。

料理には包丁や火を使わなくても出来るお手伝いがたくさんあります

小さな子どもにも料理を手伝ってもらいましょう。

まずは野菜を洗う、レタスなどをちぎる、泡だて器で混ぜる、クッキーやパンなどの生地を丸めるなどのお手伝いなら簡単にでき、包丁や火を使いません。

自分が手伝って一緒に作った料理は、食卓に並べると子どもも笑顔になります。

子ども用エプロンなどを用意すると、やる気もわくことでしょう。

また、お手伝いが上手になったら、子ども用の包丁(手が切れにくい)なども用意し、一緒に簡単なものを切ってみるのも楽しいですね。

買い物のお手伝い

買い物に行って、子どもには軽いパンやお菓子の買い物を持ってもらうようにします。会計の後、子どもに運んでもらえるように軽いものだけを入れた買い物袋をセットします。

軽いものなら、安心して運んでくれることでしょう。

また、レジでお金を渡してお釣りを受け取ることなども経験しておくと、小さな買い物に挑戦することができるようになってくるでしょう。

掃除も一緒に

お風呂の掃除など、たわしやブラシを持ってこするときれいになるところは一緒に掃除してもらいましょう。

「こすったらきれいになった」というところを見せると、一緒にゴシゴシとこすってくれます。

細かなところは難しいかもしれませんが、自分が掃除した場所がピカピカになると子どももうれしいものです。

広範囲の掃除は難しいですが、狭い範囲をお願いすると一緒にやってくれるようになります。

子どもとの掃除のときは、洗剤よりも重曹や使っていないシャンプーなどを使うと、肌にも優しく安心です。

洗濯物もたたんでみましょう

3歳くらいになると、服を畳んだり、四角のものを半分に折ったりすることができるようになります。洗濯物のたたみ方を伝えて、簡単はハンカチやタオルを畳んでもらいましょう。

半分に折るときに、端をそろえる、並べる向きをそろえるなど、最初にたたみ方を丁寧に教え、お手本を見せるようにしましょう。

1日かぎりではなくお手伝いを持続させるには?

水遊びをする男の子はじめは面白がっているお手伝いですが、なかなか続かないことも多いでしょう。

お手伝いはできるだけ続けてほしいものです。

お手伝いを持続させるためには、「簡単にできること」から「ちょっと頑張ればできること」を目安に行います。

できたときには、必ず「ありがとう」などの感謝の言葉を忘れずに言うことが大切です。

カレンダーや日記などにシールや印をつけると持続していることが、子どもの目にもよくわかります。

また、小学生以上であれば、お手伝いをお小遣い制にするという手もあります。

お小遣い制やご褒美制にする場合は、どの程度のお手伝いをしたらお小遣いになるか、1回いくらなのか、何回お手伝いをしたらご褒美がもらえるかなど、しっかり家庭で話し合って決めておく必要があるでしょう。

手伝をする子供

お手伝いから子どもの自信は育っていきます!

お手伝いをたくさんする子は、「自分を認めてほしい」という気持ちと「役に立ちたい」「ありがとうと言われたい」という気持ちが強く、責任感を持ってお手伝いをしてくれることが多いでしょう。

また、大人もお手伝いをよくする子どもには、「この子なら大丈夫」「任せてみよう」という気持ちにもつながり、お互いの信頼関係にもつながってくることでしょう。

お手伝いをすることで子供の自信は育ちます。

ぜひお子さんにお手伝いをしてもらってくださいね。