囲碁や将棋ができる子が頭がいいと言われる理由

将棋をする男の子2016年に世間を騒がせた「藤井聡太 最少年齢29連勝」という話題が出てから、藤井9段が小さい時から遊んでいた立体パズルや囲碁セットが飛ぶように売れています。

囲碁は陰ながら人気があり、世界中のトップの人が人工知能との対戦相手に選ばれて、人工知能と戦ってはデータ収集に使われています。

囲碁がどれだけ難しいかを知ってのことです。

この囲碁や将棋ができるお子さんは、立体図形の展開問題や推理力、頭の回転力が早いと言われています。

では、どういった背景から囲碁と将棋ができる子は頭がいいと言われるのかご紹介します。

将棋と囲碁の歴史について

まず簡単に囲碁と将棋の歴史について紹介させていただきます。

将棋については、世界共通のチェスからスタートしています。

それぞれの国でチェスに似たゲームが独自に作られて、朝鮮半島や中国から「チャンギ」「シャンチー」が日本に伝わってから、日本独自の「将棋」が誕生したという説があります。

囲碁は、将棋よりも歴史が深く、中国から朝鮮半島を通じて、日本に紹介されたとされます。

「枕草子」などでの古典作品の中でも囲碁を打つ話が紹介されています。

将棋と囲碁の簡単なルール

将棋のルール

ご存知の人も多いかと思いますが、次に将棋のルールを簡単にご説明します。

相手の王将(玉将)を取るというのが将棋の最低限のルールです。

相手の王に逃げ道がなくなったら「詰み」と言って勝ちになります。

将棋の駒にはそれぞれに制限された動きがあり、相手の王将を取り行く中で、相手の駒を取って自分の手駒として使うこともできます。

この取った駒をどう使うか勝敗を決めて行くことになります。

囲碁のルール

囲碁の場合は、黒石と白石での簡単な石の取り合いというわけではありません。

囲碁盤の目数が9・13・15・24目とあり、持ち時間が変わります。囲碁盤の目数が違っても共通する点は、陣地取り・相手の石を取る・相手に打たせないようにするという3要素があります。

陣地と石の数の総合で勝敗が決まります。

将棋や囲碁で頭が良くなると言われる理由

さてここからが本題ですが、なぜ囲碁や将棋が出来ると頭がいいと言われるのでしょうか?

その理由は将棋と囲碁に共通する力、「空間理論展開」です。「空間理論展開」とは「頭の中でいろんなことを想定し、推理していく」という思考能力のことです。

将棋も囲碁も相手がどのような手を打つか予測しなければいけません。

これを「先手を読む」と言います。

「先手を読む」という力は、論理力を司る「左脳」と、イメージと直感力、さらに大量情報処理と高速処理を行う「右脳」の両方を使います。

将棋や囲碁によってこの力が鍛えられるために、将棋や囲碁の出来る子は頭の回転が早いと言われるのです。

子供の教育に囲碁や将棋を活用しよう!

勉強にやる気を出す子供我が子の場合、筆者や主人が将棋と囲碁で遊んでいるのを見ていた事もあり、小4から徐々に教えていました。

囲碁や将棋で鍛えた「先手を読む力」の影響が大きいのだと思いますが、計算能力が高くなり、集中力もついたので暗記物が得意になりました。

囲碁や将棋ができるようになれば、計算能力は飛躍的にあがります。そして、物事に対する考え方が感情的ではなく、理論的に考えられるようになるので、お子さんの教育には非常によい遊びになります。

特に「記憶力」「集中力」というのは勉強において必要な力ですので、これらの遊びを通じて鍛えておくことは非常に重要です。

そうは言っても好き嫌いがあると思いますので、無理にお子さんにやらせるのではなく、お子さんが興味を示した時にそっと将棋や囲碁の世界に触れてもらうのが一番いいタイミングだと思います。

囲碁や将棋を学べるおすすめアプリ

最近は、スマホやタブレット端末で気軽に楽しめるアプリがありますので、それらを活用するのもいいと思います。

間違えた打ち方をすると注意が入るので、正しい駒の動かし方や打ち方を自然と覚えることができます。

オススメのアプリとしては、将棋では、日本将棋連盟認定の「将棋倶楽部24」、マニア向けの「将棋ウォーズ」です。

囲碁では、日本棋院認定アプリで「囲碁アイランド1」が基本とされていて、囲碁部などでも基本として先生から勧められるアプリです。

他には、「囲碁クエスト」も有名なアプリで、botとの対戦があります。これらのアプリについては、友達同士での対戦ができますし、アトランダムで相手を選んでの対局もできます。

対局形式になると、最初は尻込みしてしまうかもしれませんが、同じ級同士で自動調整は入れてくれるので、安心して遊べるアプリです。

囲碁や将棋は勉強だけじゃなくコミュニケーションにも

将棋と囲碁で比べると将棋人口が多いのですが、考え方は基本的に同じでルールさえわかれば、すぐに始められます。

勉強以外にも役に立ちますので、ひとつの教育方法として、また親子のコミュニケーションとして取り入れてみてはいかがでしょうか?

囲碁や将棋で身につく「理論的に物事を考えていく」という力はとても大切で、これから先の「自分で何かを考える」という力をつける事ができますよ。