忙しい毎日の生活から、子どもの五感と好奇心を育む方法

子供の五感と好奇心を育てる幼少期からいくつも習い事をしているという家庭も少なくないですよね。

しかし、子ども自身が知りたい、学びたいという欲求を持たなければ、何をやらせても身につきません。

自ら興味を持ち学ぼうとしないと、身につかないのは大人も子どもも同じですね。

子どもの好奇心は、毎日の暮らしの中で五感を磨き、生活の知恵を身につけることではぐくまれます。

つまり、日々の生活から心の土台をつくることが大切なのです。

それでは、どんなことに気をつけて生活すればよいのでしょう?

子育て経験から、子どもの好奇心が芽生えるポイントなども併せてご紹介していくので参考にしてみてください。

健康な心は毎日の食事から

毎日いただくご飯は、健康な体だけでなく、健康な心をつくるために重要なものです。

旬のものを取り入れ、一汁三菜を基本とした和食をこころがけましょう。

もちろん、テレビは消して家族と団らんしながら、食事を楽しむことが大切です。

子どもと一緒に台所に立つ機会もつくりましょう。

子どもと一緒にお料理をすると、時間が倍かかりますね。

しかし、実際に食材に触れそれを調理しておいしく食べる、という経験を積むには、じっくり子どもと料理をする時間をつくるしかないのです。

その小さな経験の積み重ねが、やがてその子の財産となるのです。

読み聞かせを毎日の習慣にする

本は読まなければいけないものではありませんが、読むことで知らない世界を知ることができます。

新しい発見や、新しい知識を得るということは、人生を豊かにします。

興味のあることを深めることにも役立ちますし、物事を考えるきっかけにもなります。

幼い子どもは字を読むことができません。

本を身近な物にするために、ぜひ小さいうちから親が読み聞かせを習慣にしてほしいものです。

読み聞かせは子どもの想像力を刺激し、養います。

また、知らない言葉に出会うことができるので、語彙も自然と増えます。

子どもが本の中から興味のあることがらや言葉を質問してきたら、丁寧に応えてあげましょう。

ただし、物語の途中で親が「これは何?」「これは何色?」など、質問をしてお話を中断させることは望ましくありません。

子どもは質問に答えているうちに、物語の流れを忘れてしまいますし、読み聞かせの時間が楽しいものではなくなってしまいます。

本を読むことにはざまざまないいことがありますが、まずは純粋に物語を親子で楽しむことが何より大切です。

季節を感じ、日本の行事を大切にする

日本には四季があり、それにともなった行事や遊びがあります。

季節の移り変わりを感じることができる、これらの行事や遊びは子どもの五感を刺激します。

普段の生活のちょっとした言葉掛けからでも、子どもはいろいろなことを発見するでしょう。

それでは、季節ごとに具体的な例をご紹介します。

寒い日と暖かい日が交互にやってくる「三寒四温」をへて、春が訪れます。

つぼみだった桜が咲きほこったら、待ちに待ったお花見です。

満開の桜の木の下で食べるお弁当は格別です。

また、お散歩をしながら「まだつぼみだね」「お花が咲いてきたね」「葉っぱが出てきた」と観察しながら桜の木の変わる様子を話してみましょう。

桜だけではありません。

花壇にはチューリップなど色鮮やかな花々が咲き誇ります。

外に出てたくさんの春を見つけてみましょう。

夏はなんといっても水遊びです。

ビニールプールで遊んだり、じょうろやバケツに水を入れて遊んだりすることは楽しいですね。

水は遊び方によって変化します。

「ジャー」と流れたり、「チョロチョロ」流れたり、冷たかったりぬるくなったり、さまざまな水の顔を見つけてみましょう。

泥んこ遊びが好きな子は泥んこ遊びも存分にやらせてあげましょう。

「子どもは泥んこになるのが好き」と大人は思い込みがちですが、汚れるのが嫌いな子もいます。

泥んこ遊びや絵具の感触遊びなど、汚れるのが嫌な子に無理にやらせる必要はありません。

虫取りや花火もいいですね。

虫好きの子は採った虫を観察したり、調べたり、知識を深めていくとよいでしょう。

夏の暑さが和らぎ、虫の声もセミの鳴き声から鈴虫やコオロギに変わります。

十五夜にはお月見を楽しみたいですね。

白玉などでお団子をつくったり、折り紙など工作でお団子をつくったり、いろいろな角度からお月見を楽しんでみましょう。

また、緑だった葉が赤や黄色に色づきます。

地面を見れば、どんぐりやまつぼっくりが落ちています。

落ち葉やどんぐりを使っての工作もおすすめです。

気持ちよく新年が迎えられるように、家族みんなで大掃除をします。

子どもも役割を与えられることで、家族の一員としての自覚がうまれます。

お正月は、お年玉をもらいおせち料理を家族で囲みます。

初詣に出かけるご家庭もあるでしょう。

凧揚げや羽子板などの伝承遊びに触れるよい機会でもあります。

日本古来の慣わしやその意味を教えながら、お正月を楽しみましょう。

2月には節分があります。

鬼のお面をつくり、「鬼は外!福は内!」と大きな声で節分を楽しみたいですね。

子どものうちから、季節を感じて五感を磨き、伝統行事に触れることは、その子にとって大切な心の土台となります。

ぜひ、季節の移り変わりを親子で味わいながら、心をはぐくんでいきましょう。

EQが高い子どもとは

まとめ

いかがでしたか。

まずは親御さん自身が丁寧に生活することを心がけましょう。

毎日の食事を丁寧につくっていますか?家はきれいに整っていますか?

毎日を大切に楽しく工夫しながら生活する親の姿を見て育った子は、人生を前向きにとらえ、何事にもきっと意欲的に取り組むことができるように成長していくはずです。