個別指導と集団指導、どっちの塾がいいの?

集団指導と個別指導の違い

受験を意識しはじめたころから、親の悩みの一つが塾選びではないでしょうか。

街を歩けば様々な塾の看板を目にすることができます。子どもの人生を大きく左右する受験のことですから、失敗したくはありません。

しかし、塾を選ぶにもなにを軸に考えればいいのか手がかりすらないのが現状ではないでしょうか。

そこで、子どもの個性に合わせた塾の選び方を考えて見ましょう。

集団指導塾か、それとも個別指導塾か?

集団塾か個別指導かで迷われる方が多いかと思います。

時代の流れからいうと個別指導の方が流行っていますが、これは指導方法が選択基準になっていることよりも、他の習い事とのスケジュールの兼ね合いや、通塾時間の関係などライフスタイルの変化の要素が多いように感じます。

実際に成績アップや受験の合格を考えた上ではどうなのでしょうか。

誰のペースで勉強するか?

まず、集団指導と個別指導の最大の違いについて考えてみます。

授業の形態が違うのはもちろんですが集団と個別のもっとも大きな違いは実は授業のペースを誰に合わせているのかにあります。

集団指導は先生のペース・カリキュラムに合わせ、個別指導は生徒のペースに合わせています。

ペースを誰に合わせるべきかは目標設定の考え方で決まります。

集団指導塾が良いケース

志望校を決める際に、まず目標ありきで絶対に合格したい学校がある場合、子どものペースで勉強していてはいけません。

志望校に合格するペースでカリキュラムを組み実行しなけれないけないのです。

このときに志望校へ向けてのペースではなく自分のペースを優先させペースを落としてしまうのならば、それは志望校をあきらめることを意味しています。

ですから志望校ありきで目標設定をし、そこへの合格のためのペースメイクには合格実績のしっかりした集団指導の塾の方が向いています。

個別指導塾が良いケース

逆に部活や習い事を優先させ、無理のない範囲で勉強させ、その上でなるべくいい学校に行きたい方や、今よりも少しでの成績が上がればいいと相対的な成績向上を考えている方は、個別指導の方が良いかもしれません。

勉強で過度な負担をかけ、無理やりいい学校に入れるよりは、余裕をもった生活の中で子どもの個性を伸ばし、子どもにあった学校に入れたいとお考えの方は、個別指導で子どものペースに合わせた勉強の方があっています。

その意味では、集団指導は目標ありきの考え方であり、個別指導は個性ありきの考え方であるといえます。

競争や評価の環境があるのが集団指導塾

また、競争や評価の環境があるかどうかも集団と個別の違いになります。

集団塾では成績優秀者掲示やテストのランキング掲示などをよく見かけます。

これは競争の原理を働かせ、子どものやる気を引き出すしかけの一つとして使われています。

集団指導では、こうした掲示以外でも実際の授業の中でも競争や評価が日常的に行われています。たとえば「解った人」と手を上げさせるのもその一つです。

子どもは集団の授業の中で「あの子は僕よりも先に解った」「僕はあの子よりはできる」といった判断を無意識のうちに日常的にしています。

こうした環境を利用してやる気を引き出すのが集団塾の手法といえます。

競争が苦手な子供は個別指導塾

一方で、こうした環境ではコンプレックスを感じてしまい、かえって勉強のやる気がなくなっていく子どももいますし、競争や評価自体が合わないという子どももいます。

このような子どものためには競争や評価の環境が少ない個別指導を選んで上げた方が良いでしょう。

質問対応の良さが個別指導塾のメリット

個別指導の最大のメリットは、やはり質問がとことんできるということです。

わからないことを解るようになるまでじっくり聞けると言うことは子どもにとって、とても良い環境だといえます。しかし、実はこのメリットが最大のデメリットになってしまうことがあります。

勉強とは自分の頭で考え理解することです。質問対応は先生の話を聞くという行為ではありますが、自分の頭で考えなくてもできてしまうのです。

実際に質問対応をしてみると、説明が終わったあと「わかった」と言って机に戻るのですが、自分ではやっぱり解けないと言う生徒が散見されます。

これは聞いているだけで解った気になっていて、自分では考えていなかったということから起こります。

集団指導塾では考えながら聞くことが必要

集団指導では、生徒に合わせては説明をしてくれないので、先生の話を理解しようと必死で「考えながら」聞かなければなりません。

この「考えながら」聞くことがとても重要なのです。

ですから「考えながら」聞くことができる子どもは個別指導の質問ができる環境がメリットとして生きてきますが、これができない子どもは言葉は厳しいですが、質問の時間が「無駄」になってしまいます。

もちろん、集団指導についていけない生徒が理解しようとする努力を辞め、授業を聞いていないということも良くあることで、こうなってしまったら個別指導に切り替えた方がよいでしょう。

個別指導塾なら一人ひとりに合わせた課題設定ができる

筋トレを効果的に行うためには、適切な負荷をかけてあげることがとても大切です。軽すぎる負荷でトレーニングをしても効果はありませんし、重すぎる負荷では体を壊してしまいます。

勉強も同じで、一歩背伸びをしたら解ける問題にチャレンジすることが成績を上げるもっとも効果的な方法です。

しかし、集団指導では一人ひとりに合わせて一歩背伸びをしたら解ける問題を出すことがなかなかできません。

やはり一人ひとりに合わせた課題を出すのは個別指導の方が向いています。

その意味では、とても成績が良く集団指導が簡単すぎると感じる子どもや、逆に集団指導にはついていけない子どもにとっては個別指導は効果が大きいと言えます。

逆に成績が中間層でボリュームゾーンにいる子どもは、集団塾の課題でも成績が上げられると言えます。

講師の質は集団指導塾が高い傾向にある

塾の内部事情ですが、講師一人に対する利益は、講師一人がみる生徒が多くなればなるほど上がります。

そのため、個別指導は講師一人に対する利益がとても少なくなります。利益が少ないということは、講師に還元する給料も少なくしなければならないということです。

そのため、個別指導は一つの校舎に対して正社員が一人か二人いる程度で、実際に生徒をみている講師は大学生のアルバイト講師がほとんどということになります。

このような内部事情の関係から正社員の優秀な講師は集団塾の方が多いといえます。

集団指導塾と個別指導塾の違いについて

集団指導と個別指導の違いについて考えてみました。子どもの性格・学力、家庭の教育方針などが大きな判断の要素になると思います。塾を決めるときには、ネットの情報だけではなく、実際に色々な塾に足を運び話を聞いてみることをお勧めします。ネットで調べた知識が実感として理解でき、より正確な判断ができるようになることと思います。

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