【保存版】塾の冬季講習について!小・中・高、学年別の最適な活用法

冬季講習

冬期講習は、年末や年始で学力を上げるための重要な機会です。

小学生・中学生・高校生のいずれも、塾で冬期講習を活用するケースが多く見られます。

冬期講習の活用方法や心構えなど、学年別に見ていきましょう。

小学生の冬期講習

小学生の冬季講習

小学生で塾の冬期講習を受ける場合、一般的には小学校高学年での受講が多く見られます。

中学受験をする子のほか、受験をしない子でも冬期講習を活用する場合があります。

中学受験をする子

中学受験をする子の場合、冬期講習は重要な役割を持ちます。

特に小学6年生の場合、冬期講習を受ける時期は受験直前期です。

そのため、冬期講習では復習や演習を行い、最後の追い上げを心構えとして、集中すべき時期となります。

中学受験をする小学6年生は、苦手分野の対策、知識の確認、得意分野の練習や復習、これらを総合的に行う演習の機会として、冬期講習を活用することが好ましいです。

志望校の傾向に合わせ、重点的な対策を行うことになります。

受験直前期のため、ただ苦手分野の対策だけをするわけにはいきません。

得点源となる得意分野の演習も重ね、受験につなげる必要があります。

また、小学4年生や5年生も、中学受験に向けて冬期講習を活用するケースが多いです。

4年生や5年生の場合、冬期講習を予習や復習の機会として幅広く活用することができます。

予習を中心に行いたい場合であれば、冬期講習で集中して先取り学習をすることが可能です。

これまで習った範囲で苦手分野があれば、冬期講習によって集中して復習することもできます。

いずれも、中学受験に向けた重要な一歩となるので、受験をイメージしながら受講する心構えが大切です。

中学受験をしない子

中学受験をしない子でも、冬期講習を活用するメリットはたくさんあります。

特に小学6年生の場合、中学校へ向けて勉強する習慣を身につけておくことが重要ですが、そのきっかけとして冬期講習を活用することができます。

中学受験をする子と比べると、中学受験をしない子は普段の勉強時間が少なくなります。

そこで冬期講習を活用することで、学習習慣を身につけることができれば、普段の勉強時間の増加につなげることも可能です。

算数の計算や国語の漢字や読解などは、中学校の勉強における重要な基礎力です。

これらの学力をつけるために冬期講習を活用することもできます。

もちろん理科や社会も中学校で学習するので、これらの基礎知識の確認として冬期講習を活用する例もあります。

また、受験をしない場合でも、勉強に意欲のある小学生はもちろんいます。

そのような子に冬期講習を受けさせることで、その子が楽しんで勉強できる機会を増やすことができます。

中学生の冬期講習

中学生の冬季講習

中学生の冬期講習は、高校受験に向けた重要な機会です。

また、中高一貫校で高校受験をしない場合でも、冬期講習の活用は大きなメリットがあります。

ここでは学年ごとに詳しく見ていきましょう。

中学1年生

中学1年生の場合、冬期講習は復習を優先して行うことが好ましいです。

中学校の学年末テストは、1年生で学習した分野が試験範囲になるケースが多く見られます。

そのため、早い段階できちんと復習をする必要があり、冬期講習はそのために活用できます。

苦手分野が少ないのであれば、冬期講習を予習の機会として活用する場合もあります。

しかし、少しでも苦手分野があれば、冬期講習で優先して復習をするべきです。

中学校の勉強は、中学1年で学習した内容が重要な基礎部分となります。

英語でいえば、be動詞と一般動詞の違いがわかっているか、be動詞と一般動詞で否定文と疑問文を使い分けられるかなど、今後の学習において重要な基礎部分です。

このような基礎知識を冬期講習で確認しておくことは、学年末テストを超えて、高校受験や大学受験に向けた大きなメリットとなります。

高校受験をするかどうかを問わず、冬期講習は基礎知識の確認や復習の機会として意識すると、大きな効果があります。

中学2年生

中学2年生の場合も、冬期講習を復習の機会として活用することが重要です。

特に中学2年生は、1年生の範囲も復習分野に含まれるため、量が多くなります。これらを効率的に復習するために、冬期講習を活用することが好ましいです。

特に英語と数学が苦手であれば、1年生の分野から総復習することが重要です。

高校受験をする場合、中学3年生になる前に少しでも苦手分野をなくしておくことは、大きなメリットがあります。

苦手意識が少しでもなくなれば、自分にとって良い意味で気持ちが楽になります。

また、冬期講習を予習の機会として活用する場合もあります。苦手分野が少なければ、予習をして内申につなげることも重要です。

ただし、苦手分野が少しでもあれば、冬期講習で克服しておきましょう。最終的な内申のアップや学力向上につながるはずです。

中高一貫校の場合、中学3年から高校の範囲を本格的に学習するケースが見られます。

その際には、冬期講習で予習や復習を行うことで、中学3年からの勉強に備えることができます。

また、中高一貫校によっては中学2年の段階で高校の範囲を学習している場合もあるでしょう。

難しい分野の学習についていけなかった場合には、冬期講習で復習を重点的に行うことで、遅れを取り戻すことができます。

中学3年生

高校受験をする場合、中学3年生の冬期講習は直前期として重要な意味があります。

志望校の傾向に合わせた問題演習を行い、苦手分野の対策、知識の確認、得意分野の練習や復習など、総合的な演習が必要です。

そのために冬期講習を活用し、受験に備えましょう。

重要なことは、苦手分野だけにとらわれないことです。受験直前期は不安になりやすく、どうしても苦手分野に目が行きがちです。

しかし、苦手分野の克服に時間を使いすぎて得意分野の演習がおろそかになると、得意分野による得点に影響が出ます。

得意分野だからといって甘く見ず、得意分野の演習もきちんと行いましょう。

得意分野と苦手分野のバランスという意味でも、冬期講習の活用は大きなメリットがあります。

それぞれをバランスよく学習できるカリキュラムが用意されているので、自分で学習するより効率的なケースは多いでしょう。

高校受験をしない場合でも、中学3年生の冬期講習は重要な意義を持ちます。

いよいよ高校に入る直前期となるので、これまで以上に勉強に備えなくてはなりません。

中高一貫校では、高校から一気に勉強範囲や授業が増えた、というケースも見られます。

そのため、これまでの範囲の総復習や予習の機会として、冬期講習を活用することはメリットが大きいです。

勉強せずにスマホをする子供

高校生の冬期講習

高校生の冬季講習

高校生の場合も、冬期講習の活用は学年別に考えるとわかりやすいです。

以下、詳しく見ていきましょう。

高校1年生

高校1年生の冬期講習は、基本的には復習と予習の両方を活用することができます。

大学受験に向けて基礎知識に不安があれば、冬期講習の機会に復習を行うことが大切です。

高校2年で新たな分野を学習する前に、きちんと復習をしておきましょう。

苦手分野が少なく、ある程度余裕があれば、冬期講習で予習を進めることもできます。こちらも受験を視野に入れた心構えが必要です。

また、高校の場合は指定校推薦などを考えているケースもあります。

推薦では普段の定期テストの点数が重要となるため、予習を早めに行って定期テストに備える必要があります。

このようなケースでも、冬期講習を予習の機会として活用することができます。

高校2年生

高校2年生の冬期講習は、いよいよ高校3年生になる直前期です。

高校1年生以上に予習・復習を意識しなくてはなりません。

高校3年生からは、過去問などの問題演習が本格的に行われます。

もちろん問題演習とともに知識の確認を継続する必要がありますが、問題演習の時間が増えれば、基礎知識の確認に使う時間が減ることもあります。

また、高校3年生から新たに学習する分野ももちろんあります。

その分野の知識をつけ、同時に問題演習をこなすことを考えると、高校2年までの基礎知識を高校3年生で学習する時間は少ないです。

そのため、これまで学習した基礎知識は高校2年生のうちに定着させておく必要があります。

その際に、冬期講習は大きな意義があるのです。こちらも大学受験を視野に入れた心構えを持ち、受講する必要があります。

また、指定校推薦などの推薦を考える場合には、いよいよ推薦の時期が近くなります。

引き続き定期テストを意識し、冬期講習で予習を積極的に行うことが大切です。

高校3年生

高校3年生の冬期講習は、いよいよ大学受験を控え、最終チェックを行う場です。

志望校の傾向に合わせた問題演習、苦手分野の対策、知識の確認、得意分野の練習や復習など、総合的な演習を意識しましょう。

これらをバランスよくこなすことは、大学受験の直前期では必須です。

時間を無駄にすることはできないので、冬期講習を活用する際には、特にバランスや効率を意識しなくてはなりません。

また、年が明けるとすぐにセンター試験があります。センター試験を受験する場合、冬期講習ではその対策もしなくてはなりません。

志望校の傾向に沿った対策と合わせ、こちらもバランス意識が重要です。

小学生の受験生や中学3年生の項目でも述べましたが、受験直前期の重要な心構えは、苦手分野だけを意識しすぎないことです。

この心構えは、特に高校3年生の受験直前期に重要な意味を持ちます。冬期講習ももちろん例外ではありません。

最後の追い上げとして、苦手分野を対策することももちろん重要です。

ただし、先ほども述べたように、知識の確認や問題演習、復習などのバランスは、大学受験の直前期において何より重要です。

苦手分野の対策に時間をかけすぎて、得意分野の演習ができず、いざ受験をしたら得意分野で得点できなかったという事態は、絶対に避けなくてはなりません。

また、苦手分野の対策だけをすると、どうしても不安になります。受験直前期まで苦手分野だった分野は、それだけ不安要素も大きいでしょう。

ここで不安になりすぎてはいけません。

大学受験の直前期は不安との戦いです。自信をつけるためにも、苦手分野の対策だけでなく、得意分野の問題演習も積極的に行う必要があります。

この点を踏まえると、冬期講習の活用はバランスの良いカリキュラムで勉強を進めやすいです。

自分の得意分野は大切に、思い入れをもって演習しておきましょう。

中学受験や高校受験より、大学受験は必要な知識量が多いです。問題演習をこなす量も増えます。

直前期は勉強のバランス感覚を何よりも意識しましょう。

そのために高校3年生の冬期講習を活用すると考えるべきです。

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まとめ

小学生、中学生、高校生と学年別にみる冬期講習の活用はいかがでしたでしょうか?

学年が上がる大切なステージで予習、さらなる復習をして、成績向上や志望校に向かって邁進してください。