中学受験の塾選び!集団指導と個別指導、どっちがいいの?

中学受験塾で勉強する子

中学受験をお子さんにさせると決めた時、親御さんとして一番悩むのが、「塾選び」ではないでしょうか。

中学受験専門塾の資料を集めることや、説明会と入室テストで、受験をさせるのに、「集団指導がいいのか個別指導がいいのか」さらに悩む材料ができます。

中学受験は特殊な受験の世界で多感な時期に受験をするので、塾の指導方法次第ではその子の成績の伸び方にも影響がでます。

筆者の経験をもとにどちらがいいのか?ということをお伝えしていきます。

中学受験専門塾の特徴

まず、中学受験専門塾の特徴であり、一般的な学習塾との大きな違いは、

  1. カリキュラムの進度
  2. 厳しめの授業内容と先生・講師の姿勢

です。

授業の進み方

中学受験塾のカリキュラムは、新小6の春までに小学校教育の全てを終了させて、小学校では教えない単元をどんどん教えていきます。

そして、夏には特殊な単元も終了して更に発展系へと進めていきます。これは、関西圏では1月、関東圏では2月に受験日が多く、早めに特殊単元をしっかりと教えるためです。

授業が厳しい理由

中学受験は難しい単元を小学生の知識で解くことが必要となります。

塾側としては「絶対志望校に合格する!」という意識を植え込むために、塾によりますが厳しめに尚且つ定着度を意識して授業を行います。

中学受験専門塾の「集団」と「個別」の違い

中学受験専門塾での集団指導と個別指導ではどういうことで、違いが出てくるのでしょう?

中学受験の結果は全て数字で指摘されていきます。

塾での懇談会や、先生から急激な成績の変動があって連絡をいただく場合は、必ずテストの「点数や偏差値」が真っ先に話として出てきます。

競争心の向上度が違う

集団指導では、毎回行われる小テストですぐに採点がされるので、周りのお子さんの成績が我が子にも刺激になります。

個別指導では、2対1もしくは1対1指導になるので、競争相手は目の前にはいません。

すぐ隣にライバルがいる環境が集団、いない環境が個別と言えます。

なお、「個別指導では競争心がなくなるのでは?」と心配されますが、個別指導は中学受験に対応できる経験豊富な正社員の先生が選ばれるので、モチベーションを上げるのも教える子によって上手に先生が持ち上げていきます。

中学受験専門塾の集団指導のメリットとデメリット

受験勉強をする子供たちほとんどの有名塾はランク別や様々な特別コースで構成されます。

超難関校クラスに入った場合のカリキュラムは、他のクラスとはかなり違うと言われています。

メリット

メリット面としては、「目に見える競争心の向上」です。多人数のお子さんとの勉強の中で、小テストの点数や定期テストなど、数字がみんなの前でわかるので、「負けん気が強くなる」傾向があります。

デメリット

デメリット面は、「成績が上がりにくい子へのフォローが後手になる」ということです。

お母さん側から相談をしてもすぐに相談に応じてくれる塾もあれば、後回しになってしまって、中学受験をあきらめてしまうケースさえ出てきてしまいます。

最近は、生徒のお母さんから連絡を取りやすくするように、ネット上に専用サイトを設けている塾がほとんどですが、対応がどうしても遅くなるケースはあります。

中学受験塾に通う小学生

中学受験専門塾の個別指導のメリットとデメリット

個別指導塾のメリット

メリット

中学受験専門塾の個別指導のメリット面は、「先生が弱点を細かくチェックして指導すること」「生徒の志望校に合わせた教材や独自指導を行うこと」

「集中して話が聞ける」という点です。

塾によりますが、毎月お子さんの授業進度や弱点面の報告が親御さんに届いて、先生からも不安になった場合などで、連絡がきて調整に入ります。

途中で志望校を変更した時は、個別指導の先生は長年の経験から、すぐに志望校の出題傾向をもとに、授業の進め方などを変更するので、集団指導ではできない柔軟な対応を取ってくれます。

デメリット

デメリット面は、「競争心が薄れやすい点」です。

成績表や先生からのアドバイスなどで自然と生まれますが、周りに同じような生徒がいないので、「競争心」が薄れやすい傾向が強いです。

「絶対ここに合格するぞ!」という競争心は、何らかのきっかけで生まれますが、どう向上させるかは塾の先生とお母さんとの話し合いをしっかりしておく必要はあります。

その子の学習度に応じて集団、個別を切り替えるという考え方も

我が家のケースになりますが、小4である塾に入塾をしましたが、一般のコースで3ヶ月ほど集団授業を経験しました。

その後、中学受験専門コースへの変更を学年主任の先生に相談しています。

返事は「お子さんの集団授業の様子成績の伸び方から、専門コースに行くより中学受験専門の講師で個別指導対応します」という返事から検討して変更しました。

受験間際は算数が弱かったのでコマ数追加も行いましたし、先生との連絡や対応が早く、子供に不安を与えることはありませんでした。

ある教育評論家の方も、「最初から集団指導で中学受験に挑戦させるのもいいが、競争心からプレッシャーを与えすぎると、本番までに疲れてしまう子がいますよ」と指摘をされています。

中学受験の塾選びは集団の良さと個別の良さを見極めよう

どちらがいいかについて解説をしましたが、合格後、クラスメイトのお子さんからそれぞれの塾の集団指導の厳しさを聞いて、驚くことばかりでした。

「競争心」も大切なのですが、「お子さんの精神力」「お母さんのサポート力」が非常に大切です。

中学受験に関しては、「お母さんのサポート力」「お子さんの精神力と性格」「先生のサポート力」で左右されるので、集団のよさと個別のよさを見極めて、塾の先生とよく相談して決めましょう。