子供に考える力を!考えて行動する子を育てる方法

子供の考える力

最近、考える力が乏しい子どもが増えてきているように感じます。

特に保育士として現場の保育に携わっていると、自分で考えて行動したり、発言できず、戸惑っていたり、言いたいことが言えずに、その場で立ちすくんで固まっている子どもにであう瞬間が少なくありません。

けれど、いつまでも周りの大人や親が子供の面倒を見ているわけにもいきません。よりよい人生を生きて行くためには「自分で考えて行動する力」が必要です。

では具体的にどのようにすれば、家庭で考える力が育てることができるのでしょうか?

考える力の定義

まず考える力とはなんでしょうか?

平成30年度から改訂施行される学習指導要領では「育成すべき資質・能力の三つの柱を踏まえた日本版カリキュラムデザインのための概念」が、掲げられています。

この指導要領に記されている三つの柱とは以下のように定義されています。

  1. 主体性・多様性・協働性など学びに向かう力
  2. 個別の知識・技能(何を知っているか、何ができるか)
  3. 知っていること・できることをどう使うか(思考力・判断力・表現力)

「考える力」とはこの「知っていること・できることをどう使うか(思考力・判断力・表現力)」に当てはまっていきます。

考える力のない子の背景

冒頭でも説明したように考える力のない子供たちが増えているように感じます。では、なぜ考える力のない子供たちが増えているのでしょうか?

子に考える余地を与えていない

考える力のない子どもたちの背景は様々ですが、親が過干渉、過保護で子どもの決定権を奪い、全て親が決めてしまうケースが原因として考えられないでしょうか?

また、「一方的な叱り方」をしている親の対応の仕方も子ども自身が考える力を奪ってしまっている可能性があるかもしれません。

例えば、宿題をしていない子どもに「宿題しなさい」「何でしていないの?」とたたみかけて叱ってしまうケースなどは、子どもは「叱られるから、宿題をする」という法則が頭の中で出来上がってしまう可能性もあるのです。

こうした考える力がない子どもは一方的に情報を与えられる、取捨選択する余地がない、自分がそうしないと親から叱られる(最悪の場合は虐待される)など、親からの一方的なしつけや教育、また感情を向けられ、受動的な思考と行動がインプットされている場合が考えられるのです。

要するに、子ども自身が考えて行動する余地がないということです。

急増する考えない子供たち!子供の思考力をつけるために親にできること

2016.09.04

考えて行動する力を育てる方法

考える力とは「自分の知っていることやできることを、どう使うか」ということです。自分でできることをインプットしたのち、しっかり外に向けていかにアウトプットするかを「自分で考えて」行動する力のことを指します。

ではどうすればその力は伸ばせるのでしょうか?

1.主語に動詞をつけて会話する

子どもが言葉を上手に遣えるようになると、単語で大人に欲求を伝えようとします。

例えば、のどが渇いた時に「お茶!」という子どもには、「お茶、どうしたいの?」と聞いてみましょう。こうした時には、物分かりの良い大人になってはいけません。

お茶がこぼれたのか、お茶をコップについでほしいのか、お茶のお代わりがいるのか、言葉でアウトプットするように会話してみるのです。

相手のことを考えて言葉で伝える力、自分の欲求を最後まで考えて言葉で伝える力が身についてくるでしょう。

2.一緒に理由や原因を考える

困ったことや友達とのトラブルがあったときには、子どもが自分の言葉でなるべく説明するように配慮してみましょう。

ある程度の見立ては必要ですが、大人の決めつけで判断せず、その子どもに語ってもらうようにしていきます。

年齢が低いうちには、YES/NOで答えられる質問を用意することも大切ですが、ある程度言葉が理解できるようになってきたら、

  • 何があったのか(原因)
  • なぜ泣いているのか(気持ち)
  • 本当はどうしたいのか(解決策)

を子ども自身に語らせて、一緒に解決していきます。

3.見通しを立てて行動できるようさせる

「早く着替えて」「早く食べなさい」など、忙しい毎日ではついつい言葉にしてしまいがちです。子どもが数字に興味を持ち始めたら、時計を使って「時計の針が5までに着替えよう」「7になったら出かけるよ」など、子どもが見通しを立てやすいように伝えます。

また、予定を伝えておくのも効果的です。

「今日はお昼から買い物に出かけたいから、お昼までには宿題をしておいてね」など、子どもがどのように行動したらよいか、自分で考えるチャンスを作るのです。

できなかったときには、「どうしてできなかったのか」詰問したりせず、「約束しておいたのに、なんでできなかったの?」と一緒に考えていきます。「どうしたらよかった?」ということも一緒に考えていきます。

また、ルーティンを繰り返しインプットしていくことも、子ども自身が見通しを立て、自分から行動することには効果的です。

ご飯を食べる⇒食器を片付ける⇒歯を磨く⇒身支度を整えるなど、一連の行動をできるだけ自分のことを自分でするようにすることで、当たり前に自分から動くようになってきます。

ルーティンや行動の見通しは、計画を自分で考える力を育んでいくことでしょう。

考える力は言葉で育つ

「考える力」は言語分野で作用するといわれています。

こうした考える力は、難しい本を読んだりすることだけでなく、親子の会話や生活の中で十分に育むことができるのです。

子どもが自分で考えて行動することができるということは、自分の自信につながるだけでなく、親や自分の友達などコミュニケーションにも深くかかわってきます。

考える力を育むのには、時間がかかります。子どもが将来、自分に自信を持ち、他人との信頼関係を構築するのにもこうした考える力が根底にあり、強く結びついているように思うのです。

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