子供の虫歯を予防する!子供が虫歯になる前となった後にすべきこと

虫歯予防で歯を磨く子供

子供が最近「食事を嫌がるようになった」「口の中が痛いと言う」という経験はありませんか?

また、口の中をふと覗いた時に、奥歯が黒い気がすると思った事はないですか?

それは、虫歯かもしれません。

子供が虫歯になった時に家庭ですべきことを歯科衛生士である筆者がご紹介していきます。

子供の虫歯は進行しやすい

歯は、乳歯も永久歯も、口の中に生えてから3年未満は特に虫歯になりやすいです。

なぜなら、歯のエナメル質と呼ばれる表面の硬い組織は、生えたばかりはまだまだ未熟な組織であり、酸によって溶かされやすいためです。

未熟なエナメル質から変化するまで注意が必要

未熟なエナメル質とは、ハイドロキシアパタイト結晶で形成されている状態であり、酸によってカルシウムイオンとリン酸イオンが溶け出しやすい状態です。

しかし、食事の際に摂ったフッ素に触れることにより、徐々に徐々に、酸に溶けにくいフルオロアパタイト結晶に変わっていき成熟した歯となります。

つまり、永久歯が第七臼歯まで生え揃い3年未満である16〜18歳くらいまでは歯は虫歯になりやすい状態と言えます。

乳歯の虫歯の特徴と虫歯になりやすい場所

乳歯は永久歯に比べ、エナメル質が薄く虫歯の進行が早いです。

また、子供は自分自身で歯を丁寧に磨く事は出来ません。そのため、虫歯の原因である、歯垢(細菌の塊)が歯に溜まりやすいです。

歯垢は、細菌の塊であり、食事により摂取した糖質を代謝し、酸を産生します。

この酸によりハイドロキシアパタイトのカルシウムイオンとリン酸イオンが溶け出します。これを脱灰と言います。脱灰が進み穴があくと虫歯となります。

また、子どもは砂糖を含む甘いおやつやジュースが大好きですよね。そして、親は良かれと思ってスポーツ飲料や乳酸菌飲料を与えることも多々あります。

これにより、歯垢の中の細菌が活動して酸を産生し、虫歯を進行させてしまいます。

乳歯が虫歯になりやすい4つの場所

次の4箇所は特に乳歯のうちは虫歯になりやすいポイントです。

  1. 上前歯唇側の歯と歯茎の境目
  2. 上前歯の歯と歯の間
  3. 上臼歯の頬側
  4. 上下臼歯の噛み合わせの面(咬合面)

上前歯の唇側の歯と歯茎の境目はペットボトルや哺乳瓶でジュースを頻繁に飲ませている子に多く見られます。

その他の部位は、歯垢が残りやすいです。

永久歯の虫歯の特徴と虫歯になりやすい場所

永久歯は、小学校1年生頃から乳歯との交換が始まります。

そして、中学校1年生頃には第七臼歯が生え始め、必要な永久歯は生え揃います。

この頃は、歯が抜けているところと大きい永久歯が生えているところと凸凹しているので、歯磨きが難しく歯垢が溜まりやすいです。

永久歯の虫歯になりやすい2つの場所

次の2箇所は永久歯の虫歯になりやすいポイントです。

  1. 第六臼歯の噛み合わせの面(咬合面)
  2. 第七臼歯の噛み合わせの面(咬合面)

第六臼歯は、6歳頃に乳歯と交換する事なく、一番奥に生え始めます。

そのため、生えている事に気がつきにくく、歯垢が残りやすいです。

そして、すでに生えている乳歯と高低差があるため、歯ブラシも当てにくいです。

第七臼歯も、第六臼歯と同様の理由で、気がつきにくく、歯ブラシが当てにくいため、歯垢が残りやすいです。

初期の虫歯は削らずにすむ!虫歯になったらすぐに歯科医院に行きましょう

虫歯になってしまう前に、予防のために歯科医院には行きましょう。

しかし、虫歯になってしまった場合も、まずは歯科医院に行きましょう。

そのまま、まだ痛くないからと放置していたら、虫歯はどんどん大きくなり、さらに他の歯まで虫歯が拡がります。

一度虫歯になった歯は自然には治癒しません。進行するのみです。

これは、歯が溶けて凹凸が出来ると、そこに歯垢がつきやすくなり酸を産生して溶かし続けるからです。

大きくなった虫歯は削り取るしかありませんが、まだ初期の虫歯は削らずに、薬で虫歯の進行を止めたりオゾンで殺菌して済むこともあるので、なるべく早く歯科医院にかかりましょう。

治療後に、家庭でできる虫歯予防方法

治療を終えた後は、再び虫歯にならないように口の中のケアに細心の注意を払いましょう。

一度虫歯になった既往のある人は、口の中に虫歯の原因菌が多くいます。

また、食習慣も虫歯を誘発し易かったのかもしれませんし、体質として虫歯になりやすいのかもしれません。

家庭でできる3つの虫歯予防方法をご説明していきます。

口の中のケアにフッ素を取り入れる

フッ素には、次の3つの働きがあります。

  1. 歯の再石灰化(脱灰した歯にカルシウムイオンとリン酸イオンを再吸収させる)
  2. エナメル質の強化(ハイドロキシアパタイト結晶をフルオロアパタイト結晶に変え、酸に強くする)
  3. 細菌の酸産生を抑制(歯垢に浸透し、酸を産生させない)

フッ素配合の歯磨剤、ジェルや洗口液を活用しましょう。特に、お子さんにおすすめなものをご紹介します。

おすすめの虫歯予防アイテム

歯磨剤 LION「DENT チェックアップ コドモ」

フッ素濃度が950ppmであり、研磨剤も少ないのでエナメル質を傷つけません。また低発泡なので、長く歯を磨けます。3つの味から選べるため、お子さんの好きな味が見つかると思います。

ジェル oral care「ホームジェル」

フッ素濃度が970ppmであり、ジェルの中では高く含まれています。就寝前に塗りましょう。

ジェル LION「DENT チェックアップジェル」

バナナ味のものはフッ素濃度が500ppmであり、1歳から使えます。他の味は950ppmであり、4つの味から選べます。

仕上げ磨きをする

幼児期は、仕上げ磨きをするのは当たり前としてされているかもしれません。

しかし、小学生であってもまだまだ手先が不器用な子供もいます。また、小学生の時は歯の交換期であるので、歯磨きが難しい時期でもあります。

本人だけに任せず、まだまだ仕上げ磨きをしてあげて下さい。

虫歯にならない子供達の研究で発見された成分の歯磨き粉も

虫歯にならない子供達の研究から『BLIS M18』という成分が発見されました。

この発見された成分により、虫歯菌を口中から除去していく事ができる、虫歯菌除去専用デンタルの「ブリアン」を使って歯磨きをするのもオススメです。

食習慣を見直す

虫歯は、食事により得た糖質を細菌が代謝して酸にする事が原因で出来てしまいます。

おやつの内容を見直してみてみると、口の中に残りやすいお菓子を取っていませんか?

例えば、飴、グミ、キャラメル、チョコレート、脂の多い洋菓子、クッキーetc…です。

これを、果物、おにぎり、和菓子、アイスクリームetc…に替えてみましょう。

食事やおやつの回数が多いとそれだけ細菌が酸を産生する機会が多くなります。

脱灰によって失ったカルシウムイオンやリン酸イオンが再石灰化によって元に戻り始めるまで、食後30分はかかります。

そのため、食事と食事の間を2〜3時間はあけて、再石灰化をさせる時間をしっかり取りましょう。

虫歯にならないためにも日々の歯磨きと食習慣に気をつけていきましょう!

子どもの虫歯の注意点と虫歯になった時の対処法はいかがでしたでしょうか。

一度虫歯になってしまったら、口の中は虫歯になりやすい状態となってしまいます。

なるべく、虫歯にさせない努力が必要ですので、日々の歯磨きと食習慣に気をつけていきましょう!

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虫歯予防で歯を磨く子供