男の子の育児〜落ち着きがないのもママ大好きなのも自立への準備です

男の子の育児男の子の育児。一般的に女の子は育てやすくて、男の子はタイヘンとよく言いますよね。

我が家も上は男の子。下の女の子と生まれた時からを比べてみても、男の子の方が断然苦労しています。

新生児の時の抱き心地も、娘は柔らかく手になじむ感じ、息子は跳ね返りが強く早く自分で動きたい感じ、と全く違いました。

少し大きくなると、とにかく危ない遊びばかりして、一日中動きまわる…女の私には理解できないところがたくさんあります。主人は理解できるらしく、「こんなもんだって〜」とひとこと。

これが同性と異性の違いなのか…と感じる日々です。

書店の育児コーナーを見ても、「男の子の育て方」というテーマの本は「女の子の育て方」よりもはるかに多く、それだけ世の中のお母さんたちも悪戦苦闘してるんだろうなあと思いつつ立ち読みしています。

男の子ってどんな風に育てていけばうまく行くのでしょうか?

今回は男の子の心の発達や脳の違いなどから育児の手がかりを探りたいと思います。

 男の子育児のフシギ「どうしていつも動いているの?!」

女親にはなかなか理解できないことの一つが「絶えず動きまわる」ということ。

自分の子ども時代を思い起こしてみても、お父さんとおままごとをしたり、絵を描いて遊んだりと割と家の中で落ち着いて遊んでいた記憶が多くあります。

一日中動きまわり、運動量が少ないと夜寝られなくなる息子を見ていて、まだ小さいのにどうしてそんなに体力があるのかと不思議に思うこともしばしば。

よく言われることですが、これは大昔の人間の生活スタイルの違いが今も脳に刷り込まれているからなのだそう。

男の子が動き回るのは本能のせい?

男性はかつて狩猟する生き物でした。ですので、女性よりも体力があって、獲物があればいつでも追いかけまわせる力が必要だったのですね。

一方で女性は子どもを産み育てなければなりませんから、じっくりと一つのところで群れを作って、それらを守っていく力が必要でした。

このことを聞いて、男の子と女の子の遊びの違いと似ていると思いませんか?

男の子は外で走り回るのが大好きで、女の子はごっこ遊びのような誰かとコミュニケーションをとる遊びが好きですよね。

また男性ホルモンの影響で、どんな動物でもオスは攻撃的な要素を持っているのだそう。

だから戦いごっこをしたり、戦隊モノが好きだったりするわけです。

「うちの子乱暴で…」というお子さんでも、育っていくにつれて攻撃性は理性の発達によって抑えられるようになってくるので、幼児期はそんなに心配しすぎなくても良いようです。

競争をする子供たち

男の子は動くことで脳の発達が促される!

かつて狩猟民族だった男の子の脳は、なんと動きまわることで発達が促進されるそう。

女の子は外からの刺激がなくても脳が育つ仕組みを持っていますが、一方で男の子は刺激を与えることで脳が発達していくといいます。

つまり、男の子が暴れまわるのはある意味理にかなったことのようなのです。

「男の子は小さいうちにやんちゃな方が後から伸びるわよ〜」と周りから言われますが、これはあながち嘘ではないようですね。

やんちゃで困っているお母さん、「彼らは動いた方が賢くなる!」と思えば、ちょっと気がラクになると思いませんか?

男の子の育児はお母さんとの濃い信頼関係が核になる!

男の子の母である事を誇りに思おう世の中ではマザコンなんて言葉が出回ったりしていますが、男の子がしっかりと自立した男性に育っていくためには、育児の中でお母さんとの密度の濃い関係が欠かせないと言われています。

人が精神的に自立していくためには、自分は自分でいいんだという自己肯定感が必要です。

自己肯定感が低いと「どうせ自分なんか…」というように自信がなく、物事に対しても意欲的になれません。

自己肯定感は、人生における積極性や他の人を愛する力にも繋がっています。

愛情のコップの話

子どもは幼少期に自分のコップに周りの大人たちから愛情の水をたくさん注いでもらいます。

そのコップがいっぱいになって溢れてはじめて、他の人を愛することができるようになるのです。自己肯定感はこの話と同じですね。

男の子は特に、お母さんからの愛情が必要なのだそう。

男の子にとって異性の親であるお母さんは特別な存在で、「お母さんは僕のことが大好き!」という自信が男の子にとっては人生においてものすごい力になるのだそう。

(私は女なので、「だそう」としか語尾につけられませんが…)その自信が自己肯定感につながり、強くて優しい自立した男性になっていくといいます。

男性はどんな世の中でも競争の中で生き抜いていかなければならない部分がありますから、根っこにある深い愛情が心の糧となるのかもしれませんね。

確かに、戦時中兵士が最期に思うのは産んでくれた母親のことだと聞きます。それだけ母親というのは、男の子にとっては永遠に一番なのかもしれません。

男の子は小さな恋人。お母さんとのラブラブな関係がのちの自立を促すのなら、今のうちにいっぱい抱っこして、キスして、甘い時間を過ごしておきたいですね。

そう考えると小さな恋人(やんちゃ)がとっても可愛く思えてきます。

男の子の育児のまとめ

あくまで一般的な性差の話なので、もちろんこれらが全ての子に当てはまるわけではありませんし、性差よりも個人差が大きい場合もあります。

異性ゆえに理解に手こずる男の子。

脳や心の違いをちょっと知るだけで育児がうんとやりやすくなる手がかりになればよいなと思います。