テレビのない生活が私たち家族にもたらした4つの変化

テレビのない生活皆さんのご家庭では、お子さんがテレビを観る時間を決められていますか?それとも、観る番組を決められているのでしょうか。

年齢が上がってくるにつれて、チャンネルをパチパチ変えて観ることを憶え、いつまでもテレビを観ている、どうしたらいいか頭を悩ませている、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

我が家では、約3年前に夫と相談してテレビを処分しました。

理由は色々あったのですが、その後の生活が家族皆にとってとても良いものとなりましたので、ご紹介したいと思います。

テレビがないことで家族の会話が増えた

テレビのない生活によって、まず、家の中が静かになりました。

1歳になりたてだった長男は、外の音によく反応するようになりました。

遠くの電車の音まで聞こえてくることに、大人の私も初めて気付きました。

飛行機の音が聞こえたら、聞こえなくなるまで一緒に耳をすませたりします。

息子達と一緒に耳をすませることは、私にはとてもいい時間です。

五感が研ぎ澄まされていくのを実感できます。

夫との会話も増えて子育ての気持ちが楽に

夫はそれまで、仕事から帰って来たらすぐテレビを付けて、私が何か話しても適当な返事しか返ってきませんでした。

テレビが無くなって以降は、比べものにならないほど会話をするようになり、向き合って日々話し合うことで、子育てで疲れがちな私の気持ちもだいぶ楽になりました。

兄弟のコミュニケーションも活発に

テレビがないので、長男と次男の兄弟のコミュニケーションも、テレビがあるよりは多くなっていると思います。

先日、4歳の長男は私に「(弟と)遊ぶのに使うからお手玉を作って。」と言ってきました。

時には、次男が長男のものを勝手に触ったり壊したりして、兄弟喧嘩になることももちろんありますが、長男自ら、次男と一緒に遊ぶ方法を色々考え、テレビを観てる時間がない分、一緒に遊んでいます。

子どもは生まれた時からコミュニケーションを学んでいきますが、一番身近な親や兄弟とのコミュニケーションがより多くなっていることは、子どもにとってとても良いのではないかと思います。

テレビの代わりに絵本や本をたくさん読むようになった

日中は、子どもと絵本をそれまで以上にたくさん読むようになり、大人も、本をよく読むようになりました。

部屋が静かなので、本に集中できてよく読めるのです。大人が本をよく読む姿を子どもに見せられるのは、とてもいいことだなぁ、と感じています。

そんな私たちに影響されてか、次男は1歳になる前から、自分が好きな絵本を本棚から選んで、”読んで!”と1日に何度も持ってくるようになり、長男以上に本好きになっています。

絵本の読み聞かせをする母親

テレビを見ないから家族皆が夜早く眠るようになった

遅くまでテレビを観ることがなくなったので、夜部屋が静かですし、自然と眠たくなります。

子どもたちも、「もうちょっとこれ観たい〜!」ということがないので、19時半頃に寝室に入り、20時前後には就寝します。

大人は、遅くまで本を読んだりパソコンをしたりすることがありますが、テレビを観なくなったことで、自分がやりたいことをする時間がとても増えました。

それでも、就寝時間はテレビがあった時より早くなっています。

早く眠ることは、翌日の体調に大きく影響します。よく睡眠をとるようになって、風邪もひきにくくなりました。

テレビのない生活によって創作の時間を日常的に持てるようになった

流行りのテレビアニメなどは観られない長男ですが、幼稚園で色々情報は入ってきて、歌や踊りも覚えています。

そしてそれをさらに自分なりにアレンジして遊んだり、新しいキャラクターを自分で作ったりしています。

テレビを観る時間がないので、時間はたっぷりあります

工作や絵を描くことが好きな長男は、幼稚園から帰ってきた後の時間の多くを、工作したり絵を描いたりして過ごします。

長男が小さいうちは「作って。」と言われることが多く手が掛かりましたが、4歳半の今では自分で自分の創作に集中する時間が増えました。

子どもが心から描きたいと思った時に描いた絵は、心の中そのままが表れていて、感動させられます。

自分の中にあるものを、創作で表現することはとても素晴らしいことだし、それは、心の中にいろんな思いを溜め込まずに発散させることにつながるように思います。

テレビっ子な女の子

テレビのない生活をしてみて

テレビがなくても、たいていの情報はインターネットで得ることができますし、大人も子どもも、テレビが無くて困った、ということは一度もありません。

テレビを観ているはずの時間は、家族のコミュニケーションと、想像力を育む時間になっています。

子どもがテレビを観ている間は家事がはかどるので、どうしても見せてしまう、という方も多いでしょう。

私もテレビがあった頃はそうでした。それもいいと思います。

でももし、「子どもがテレビばっかり観てて困る…」「子どもが何を考えてるかわからない。コミュニケーションが不足してる。」と感じている親御さんは、一度、お子さんだけでなく、自分たちも一緒に、テレビから遠ざかることをやってみてはいかがでしょうか。

テレビに向けられていた心が家族に向けられ、家族が向き合う時間が増えて自然にコミュニケーションが増え、心の栄養になっていくかもしれません。