変わる小学生の放課後事情!子ども達の放課後を守るために親にできること

子供たちの放課後私たちが子どもの頃は、学校から帰るなり友だちと待ち合わせて、どこかの公園など遊び場に直行したものです。

友だちだけではなく、友だちの兄弟も一緒に遊ぶこともよくありました。

ご近所のおうちに子どもたちだけでお邪魔することもよくあり、お母さんたちのみならず、おじいちゃんやおばあちゃんも孫の友だちの顔をよく知っていました。

核家族化が増え共働き家庭で変わった小学生の放課後事情

現在では、核家族化が進み、共働き家庭が増えたこともあり、小学生の子どもたちが自由に家を行き来することや公園を渡り歩くことなど都心では考えられないことになってしまいました。

小学生の子どもが巻き込まれてしまう事件のニュースをよく見かけることも、子どもたちの放課後が自由ではなくなってしまった原因のひとつでしょう。

では、現在の小学生は放課後をどのように過ごしているのでしょうか?

問題があるならそれを解決するために親はどうしたらよいのでしょうか?

現代の小学生は放課後をどう過ごしている?

放課後に遊ぶ子供小学生、特に低学年の、子どもたちの放課後の過ごし方は様々です。

共働きではないママの中には、新1年生のお子さんの下校時間に合わせて通学路の途中までお迎えに行っている方もいらっしゃいます。

また、子ども同士では遊ぶ時の待ち合わせ等がまだ上手くいかないなどの理由から、毎日ではないものの学校の施設を利用した放課後教室(各自治体によって名称等が異なります)などを利用する方もいます。

放課後教室を利用する小学生

例えば「東京都放課後子供教室」は、放課後や週末等に小学校の余裕教室等を活用して、子どもたちの安全・安心な居場所を設け、地域の人の協力を得て、勉強やスポーツ・文化活動、地域住民との交流活動等の取組を実施しています。

子どもたちが地域社会の中で心豊かで健やかに育つよう設置されているものです。

共働き家庭では学童を利用する子も多い

共働き家庭では、同じように放課後子供教室や学童へ子どもを預ける方も多くいらっしゃいます。

小学生も高学年になるとひとりでお留守番ができるようになったり、子ども自身が自由に過ごしたいなどの理由から、鍵っ子になるパターンが多いように感じます。

このように、家庭の状況や住んでいる地域の環境によって子どもたちの放課後の過ごし方は様々になっています。

放課後子供教室や学童に通うメリット

親が迎えに行ける時間まで預かってもらえる

特に低学年の子にはまだまだ大人の目が必要ですが、毎日友だちのおうちにお邪魔するわけにもいきません。

学童や放課後子供教室などを利用する方が多いのは、放課後から親がお迎えに行ける時間までの間、大人に見守ってほしいからです。

異なる年齢の子どもと遊べる

これらの施設では子どもは誰でも平等に扱われ、異なる年齢の子たちが一緒に過ごすことができます。

ひとりっ子や兄弟の年齢が離れている子にはとてもよい経験となることが多くあります。

また、下の子どもの面倒を見ることや手本になること、それを見ていた下の子が大きくなったときに自分も面倒を見る側にまわることが当たり前のことだと学ぶことができます。

昔ご近所の子の兄弟とも一緒に遊んだように。

親も子どもの放課後を心配しなくてよい

こういった場所に放課後の子供の居場所をつくることによって、子どもは異なる年齢の友だちと遊ぶことを学び、親は大人にしっかりと見守ってもらっているという安心感を得ることができます。

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高学年になると変わる放課後事情

高学年の放課後小学生も高学年になると、自宅で自由に過ごしたい、または塾や習い事にもひとりで行けるようになるなどの理由から放課後子供教室や学童へ通わないようになる子が多くなります。

そうなると塾や習い事のない日の放課後はどのように過ごしているか?心配になってしまいます。

放課後が習い事で埋め尽くされている子も

心配のあまりに月曜日はピアノ、火曜日は塾と放課後の時間をなるべく埋めようと習い事や塾でスケジュールが積められている子が増えています。

もちろん、お子さんが好きでやっている習い事などはよいと思うのですが、友だちと空いている曜日が合わないので遊ぶことができないというお話をよく聞きます。

子どもも自由に遊ぶ時間が欲しい

友だちと自由に遊ぶことができる余裕も子どもたちにはほしいものです。

低学年では難しかった待ち合わせも学年が進んできたら、どのようにしたら皆が待ち合わせして遊べるのか?

自分たちで学べるチャンスもあっていいと思います。

過密なスケジュールでは子どもも疲れてしまいます

土曜日に授業がない学校では平日は連日6時間授業というところも多いのではないでしょうか?

その上、毎日塾や習い事が詰まっていると子どもでも疲れてしまいそうです。

大人の目が届かないからと言って、子どもの放課後のスケジュールをあまり詰め込みすぎず、ある程度余裕のある放課後を過ごさせましょう。

余裕のある放課後を過ごすために

ある程度の余裕のある放課後をすごすためには、ひとりでお留守番するときの「きまり」を親子できちんと決めるとよいと思います。

  • ひとりでいるときには知らない番号からの電話には出ない
  • 宅配などの配達があっても出ない
  • 遊びに行くときには必ず連絡をする
  • 帰宅時間を守る

などのきまりをきちんと決めて連絡を密にとるようにしましょう。

外遊びを楽しむ子供

変わった小学生の放課後事情と子どもの放課後を守るために

ひとりで、または子どもたちだけで遊ぶようになると様々な事件に巻き込まれないか心配になりますよね。

共働きであっても専業主婦であっても、子どもにずっと付き添っていくわけにはいきません。

子どもが事件に巻き込まれないために親ができることは、子どもへの注意喚起はもちろんのこと、地域とのコミュニケーションをとることが大切です。

保護者同士はもちろん、近くに住んでいる方にも親がすすんで挨拶し、コミュニケーションをとることで、地域に住んでいる人もお子さんの顔を覚えてくれ、親が見ていない時にでもその人たちの目が見守ってくれることもあります。

そう、昔のご近所さんと同じです。

そうしてたくさんの大人の目で子どもたちの放課後が守られていってほしいと思います。