東京女学館中学を受験するなら知っておきたい、学費や偏差値、入試の対策

東京女学館中学校の校舎

東京女学館中学校は、東京都渋谷区にある私立の女子中高一貫校です。高校からの募集は行われず、完全中高一貫校となっています。

ここでは、東京女学館中学校の特色や偏差値、気になる倍率、試験対策をご紹介していきます。

東京女学館中学の特色

東京女学館中学校・高等学校は、「高い品性を備え、人と社会に貢献する女性の育成」を教育目標としています。「品性を高め、真剣に学べ」というモットーが掲げられ、学力だけではなく品性を重要視する教育方針となっています。

中高一貫の6年間の中で、中学1年と2年では「自己理解」、中学3年と高校1年では「個性の伸長」、高校2年と3年では「自己実現」というように、「自己実現」に向けた6年間のカリキュラムが編成されています。

また、東京女学館中学校・高等学校では国際学級があることが大きな特徴です。国際学級では、実践的な英語運用能力を身につけるための独自の英語カリキュラムがあります。

また、国際学級は帰国生も一般生も受験することができ、1学年に1クラスが国際学級となっています。

学校の沿革

東京女学館中学校は1888年に東京女学館が設立されたことが始まりとなり、長い歴史があります。

1947年に新学制制度のもとで中学校が開設され、1948年には高等学校が開設され、現在に至っています。

施設

主な施設としては、各教室のほか、特別教室、理科室、書道室、コンピューター室、美術室、音楽室、被服室、作法室、図書館、食堂、記念講堂、体育館、プール、グラウンドなどがあり、充実した施設が見られます。

進学先

2017年の大学合格状況は、慶應義塾大学21名、早稲田大学21名、上智大学27名、立教大学47名など、私立難関大学への進学実績が見られます。

また、一橋大学や千葉大学などの国公立大学への進学実績もあります。

学校周辺の環境

東京女学館中学校は、渋谷駅と恵比寿駅からバスで通学できます。渋谷駅からは約10分(学03 日赤医療センター行)、恵比寿駅からは約8分(学06 日赤医療センター行)で、下車駅はいずれも「東京女学館前」になります。

渋谷駅と恵比寿駅はいずれも多くの路線が乗り入れており、特に渋谷駅は多方面からのアクセスに優れています。東京女学館中学校は、これらの駅からバスによって短時間でアクセスすることができます。

東京女学館中学の受験情報

試験日

  • 第1回:2月1日(木)午前
  • 第2回:2月1日(木)午後
  • 第3回:2月2日(金)午後
  • 第4回:2月3日(土)午前

また、国際学級入試も行われています。このうち、帰国生は2017年12月10日、一般生は2018年2月2日に試験日程が設けられています。

試験日程のうち、第1回と第4回は4科目受験、第2回と第3回、国際学級(一般生)は2科目受験となります。

試験時間と配点は、国語と算数がそれぞれ50分で100点ずつ(4科目受験と2科目受験のいずれも同じ)、社会と理科がそれぞれ30分で50点ずつとなっています。

募集人数

  • 第1回:30名
  • 第2回:40名
  • 第3回:30名
  • 第4回:30名

なお、国際学級一般生の募集は20名となっています。

東京女学館中学の偏差値と倍率

偏差値

四谷大塚によると、東京女学館中学校の偏差値(80偏差値)は、次の通りとなります。

  • 第1回:48
  • 第2回:55
  • 第3回:54
  • 第4回:47
  • 国際学級(一般):48

2科目受験(第2回、第3回)の方が、4科目受験(第1回、第4回)より偏差値が高いという特徴があります。

倍率

それぞれの日程の実質倍率は次の通りとなります。

  • 第1回:2.7倍
  • 第2回:1.8倍
  • 第3回:2.2倍
  • 第4回:3.5倍
  • 国際学級(一般生):2.0倍
  • 国際学級(帰国生):1.2倍

このうち、第4回の日程の倍率が最も高くなっています。

東京女学館中学の入学後の学費

第1学年の校納金は次の通りとなります。

入学金 290,000円
施設費 160,000円
年間授業料(一般学級) 582,000円
年間授業料(国際学級) 816,000円
教材費(一般学級) 119,000円
教材費(国際学級) 134,000円
施設運営費 96,000円
父母の会会費 4,000円
地震対策費 12,000円
旅行費 30,000円

また、学校指定用品が約23万円(2017年度の額)となっています。これらを合計すると、一般学級では152万3000円、国際学級では177万2000円となり、初年度にかかる学費の目安として考えることができます。

東京女学館中学の入試問題と対策

算数

試験時間は50分、配点は100点満点となり、大問は7問程度出題されます。大問1と2は計算問題と小問集合、大問3からは応用問題の出題という傾向が見られます。

図形が多く出題されるという特徴があり、図形分野は幅広くおさえておきたいところです。また、特殊算の出題も数問見られます。過去問で頻出分野を確認したうえで、過去問や似たような傾向の問題を多く解き、練習しておきましょう。

最初の計算問題と小問集合は基本的な問題が多いですが、小問集合で出題される分野は幅広く、1問ごとにきちんと対応する必要があります

一方で、後半の応用問題を解く時間をきちんと確保する必要もあるので、速く正確に解く力が求められます。そのため、過去問で時間配分の感覚をきちんとつかんでおきましょう。

国語

算数と同様に、試験時間は50分で100点満点となります。大問は3問で、物語文、説明文、漢字の書き取りという構成での出題傾向が見られます。

設問には書き抜きなどの記述問題が多く、時間的な余裕は少ないといえます。本文から心情や場面の変化、論理展開をきちんと読み取ったうえで、時間内に設問に対応していかなくてはなりません。問題演習の際には、常に時間配分を意識するようにしましょう。

また、書き抜きなどの記述問題は、普段から数多く解いておきましょう。過去問をはじめ、似た傾向の問題の演習を重ね、設問形式に慣れておく必要があります。そうすれば、本番でも時間内に落ち着いて解くことができます。

社会

試験時間は30分で、配点は50点満点となっています。大問は4問前後で、地理、歴史、公民からバランスよく出題されます。

一方で、各分野を横断した総合問題での出題も見られます。総合問題は慣れが重要になるので、過去問だけでなく、総合問題形式の問題演習をきちんと重ねておきましょう。

また、適語記入問題や選択肢問題、記述問題など、設問の形式が幅広い傾向があります。時間的な余裕は少ないので、短時間でいろいろな形式の設問に対応できるよう、普段から多くの形式の問題を解いておきましょう。

理科

社会と同様に、試験時間は30分、配点は50点満点です。大問は4問程度で、4分野からの出題という傾向が基本です。一方で、分野としては生物と化学が多い傾向があるので、まずはこの2つの分野を重点的におさえておきたいところです。

また、社会と同様に設問形式が幅広い傾向があります。適語記入問題や選択肢問題のほか、記述問題や作図問題、計算問題の出題も見られます。

資料や実験結果から考察する問題もあるので、知識だけでなく考える力もきちんとつけておく必要があります。そのため、いろいろな形式の問題を多く解き、十分に練習しておきましょう。

受験者平均点の特徴

受験者平均点

第1回 第2回 第3回 第4回
国語 56.2点 72.2点 64.5点 60.2点
算数 60.7点 72.2点 66.9点 63.0点
理科 29.0点 22.8点
社会 28.3点 22.5点

受験者平均点割合

それぞれの配点(国語・算数は100点、理科・社会は50点)で割合を見ると、次の通りとなります。

第1回 第2回 第3回 第4回
国語 約56% 約72% 約65% 約60%
算数 約61% 約71% 約67% 63%
理科 58% 約46%
社会 約57% 45%

4科目試験の第1回と第4回を比較すると、国語と算数は第4回の方が平均点が高く、理科と社会は第1回の方が平均点が高いという結果が出ています。

また、2科目試験の第2回と第3回を比較すると、国語と算数のいずれも第2回の方が平均点が高くなっています。

次に、合格者最低合計点を見ると、第1回が185点(300点満点)、第2回が139点(200点満点)、第3回が137点(200点満点)、第4回が182点(300点満点)となります。それぞれの配点ごとに割合を考えると、それぞれ約62%、69.5%、68.5%、約61%となっています。

このことから、2科目受験の方が合格者最低点の割合が高いことがわかります。4科目試験の第1回と第4回の合格者最低点は6割を少し超えた点数となりますが、2科目試験の第2回と第3回では、合格者最低点は7割に近くなります。

東京女学館中学合格のために必要なこと

東京女学館中学校は、2科目受験と4科目受験の両方があります。このうち、2科目受験の方が偏差値が高く、2018年度の合格者最低点の割合も4科目受験より高くなっています。

一方で、2018年度の実質倍率は2科目受験の方が4科目受験より低くなります。このような結果を踏まえ、2科目受験と4科目受験の選択を検討することも重要になります。

試験問題としては、時間的な余裕が少ない傾向が見られます。過去問から時間配分をおさえ、日ごろから速く正確に解くことを意識しておきましょう。

算数の図形問題や国語の書き抜き問題、社会の総合問題形式や理科の頻出単元など、それぞれの科目で特徴的な分野をきちんとおさえておくことが重要です。また、社会と理科は設問形式が幅広い傾向があるので、過去問をはじめ多くの問題に触れておきましょう。

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東京女学館中学校の校舎