立教新座中学校へ合格するために押さえておくべきポイントとは?気になる入試傾向とその対策

立教新座中学校の校舎立教新座中学校は、埼玉県新座市にある男子校の私立中高一貫校です。

高校からの募集も行われる併設型の中高一貫校となっています。

ここでは、立教新座中学校の特色、気になる試験対策などをご紹介していきます。

立教新座中学校の特色

立教学院は、「キリスト教に基づく人間教育」という建学の精神が掲げられています。

立教学院の各学校では、この建学の精神のもとで充実した教育が行われています。

立教新座中学校では、基礎学力の育成とともに自主性と向上心を身につけ、個性と応用力を磨くことが教育目標となっています。

実験や校外学習も多く、高校を視野に入れた週6日のカリキュラムとなっています。

また、中学3年生の希望者を対象に、約2週間のアメリカ・サマーキャンプがあります。国際交流や語学習得に力を入れていることも、大きな特徴です。

学校の沿革

1948年、学制改革によって立教高等学校、立教中学校、立教小学校が開校しました。

1960年には高等学校が新座に移転しています。

2000年には立教中学校が立教池袋中学校に改称され、立教池袋高等学校が併設されました。

同年、立教高等学校は立教新座高等学校に改称、立教新座中学校が併設され、現在に至ります。

施設

主な施設としては、聖パウロ礼拝堂、本館、2号館、3号館、生徒ホール(学生食堂)、図書館、コンピューター教室、理科特別教室、総合体育館、50mプール、野球場、テニスコート、サッカー場、セントポールズフィールド(全天候型グラウンド)などがあり、充実しています。

進学先

例年、希望者の99%は推薦で立教大学に進学します。

他大学への進学としては、東京大学2名、東京工業大学3名、慶應義塾大学16名、上智大学7名、東京理科大学26名、早稲田大学10名といった実績があります。

学校周辺の環境

立教新座中学校・高等学校は、東武東上線の志木駅またはJR武蔵野線の新座駅からアクセスできます。

  • 志木駅から徒歩約12分、または路線バス(「清瀬駅北口行き」または「所沢駅東口行き」)で約7分(立教前下車)
  • 新座駅から徒歩約25分、または路線バス(「志木駅行き北野入口経由」)で約10分(立教前下車)

また、志木駅と新座駅のいずれも、キャンパスまで無料のスクールバスがあります。

立教新座中学校の受験情報

試験日

  • 第1回:2024年1月25日(木)
  • 第2回:2024年2月3日(土)

*帰国児童入試も行われます。試験日程は1月25日(水)で、一般入試の第1回試験日と同じです。

募集人員

  • 第1回:男子約100名
  • 第2回:男子約40名
  • 帰国児童入試:男子若干名

試験科目

試験科目は、第1回・第2回のいずれも算数(50分/100点満点)、国語(50分/100点満点)、理科(30分/50点満点)、社会(30分/50点満点)の4科目です。

また、帰国児童入試の試験内容は算数(50分/100点満点)、国語(50分/100点満点)、面接(本人のみ)となります。

立教新座中学校の偏差値と倍率

偏差値

立教新座中学校の偏差値(80偏差値)は次の通りです。

第1回 59
第2回 58

倍率

2023年度の実質倍率は次の通りとなります。特に第2回の倍率が高い傾向があります。

第1回 第2回
受験者数  1,685名 217名
合格者数 804名 46名
倍率 2.1倍 4.7倍

立教新座中学校の入学後の学費

2023年度実績の初年度納入金の合計は133万3000円です。このうち、入学手続きとして入学金30万円と維持資金10万円、授業料は62万4000円となっています。

立教新座中学校の入試問題と対策

算数

試験時間は50分、配点は100点満点となります。

大問は5~6問程度で、大問1が計算問題、大問2以降は応用問題という構成です。

図形分野の出題が多い傾向がありますが、速さや場合の数・数の性質、特殊算なども出題されます。難問や奇問の出題は見られませんが、出題分野が幅広いため、広範囲にわたる基礎力が必要です。

ケアレスミスは絶対に避け、得点できる問題は落とさないようにする必要があります。

普段から少しでも苦手分野を減らしておき、幅広く対応できるようにしておきましょう。

その中で、特に図形分野は重点的に対策することが大切です。

国語

算数同様、試験時間50分で配点は100点満点です。

読解問題2問(物語文と説明文)が出題されますが、文章量が多いことが特徴です。また、設問形式が幅広いため、様々な形式に慣れておくことが大切です。

選択肢問題と書き抜きが多いですが、記述問題も出題されます。文章量が多いため、それぞれの設問の難易度も上がる傾向があり、正確な読解力が求められます。

聞かれていることは何か、該当箇所はどこかを意識し、普段から演習を重ねておきましょう。

社会

試験時間は30分、配点は50点満点です。大問3~4問で地理・歴史・公民からまんべんなく出題されます。

適語記入問題や記号問題が中心ですが、統計・資料問題や記述問題の出題も見られます。過去問から傾向をつかみ、しっかりと対策をしておきましょう。

また、3分野の総合問題の出題もあります。それぞれの分野の知識をおさえたうえで、横断的に整理する力が求められます。

普段から総合問題の演習も行い、形式に慣れておきましょう。

問題数は多いですが、試験時間が30分で短いため、速く正確に解く力が必要です。過去問をはじめ、普段から時間配分を十分に意識しておきましょう。

理科

社会同様、試験時間30分で配点は50点満点です。大問4問で、4分野から出題されます。

観察・実験問題が多い傾向があり、問題文や資料から情報を正確に読み取る力が求められます。

設問形式は幅広く、グラフの作成や記述問題の出題も見られます。全体的には記号問題が中心ですが、いろいろな形式の問題に慣れておく必要があります。

また、難易度が高い記号問題も見られます。選択肢を正確に絞り込むためにも、基礎知識を身につけたうえで、記号問題の演習をきちんと重ねておきましょう。

記号問題だからといって油断してはいけません。記号問題を多く解き、選択肢を正確に絞る練習をする必要があります。

過去問

受験者平均点・合格最低点の特徴

受験者平均点

2023年度の入試結果を見ると、教科(国語100点満点、算数100点満点、理科50点満点、社会50点満点)ごとの平均点は次のようになります。

第1回 第2回 帰国児童入試
国語 64.5点 46.5点 66.0点
算数 39.4点 34.8点 44.7点
理科 27.6点 29.5点
社会 27.0点 27.9点

2023年度は第2回国語の平均点が低く、100点満点で5割に達しない点数となっています。

合格最低点

第1回・第2回の試験科目は4科目のみで、合計点はいずれも300点満点です。300点満点で割合を考えると次のようになります。

第1回 第2回 帰国児童入試
合格最低点合計 161点 158点 105点
合計点割合(300点満点) 53.6% 52.6%

第1回・第2回のいずれも5割を超えています。

教科ごとの平均点では、5割に達しない教科も見られました。しかし、合格最低点としては、全体で5割を超えなくてはなりません。

立教新座中学校合格のために必要なこと

立教新座中学校の試験は、各科目に沿った対策が特に必要です。

算数は図形分野を中心に幅広く対応すること、国語は文章量が多い読解問題に慣れておくこと、社会は特に速く正確に解くことを意識すること、理科は記号問題と観察・実験問題に注意することなど、それぞれの特徴に分け、ポイントを整理する必要があります。

合格最低点を見ると、5割は超える必要があり、6割近くは欲しいところです。得点できる分野は必ず得点し、ケアレスミスは絶対に避けましょう。