2020年から日本の英語教育はどう変わる?英語教育改革のこと

英語教育改革実施計画

1960年の東京オリンピックに向け、日本は国を挙げて、新幹線や首都高速道路などのインフラ整備を推し進めました。

2020年の東京オリンピック向けて、政府は今急ピッチで小中高の英語教育改革を進行させています。

文部科学省が2013年に公表した「グローバル化に対応した英語教育改革実施計画」では、東京オリンピックが開催される2020年に新学習指導要領を完全実施すること、2018年から小学校5・6年生の英語教育化(週3コマ相当)が先行実施されることが明示されました。

何年勉強しても英語を話せるようにならないという問題点を克服するべく、日本の英語教育はその舵を大きく切ろうとしています。

『グローバル化に対応した英語教育改革実施計画』、具体的にどんなことを目指しているの?

子どもたちの「話す」「聞く」「読む」「書く」の4技能をバランスよく育成させ、使える英語を身につけさせることを目指します。

そのための、小中高をとおしての一貫した学習到達目標も示されました。難解な長文を読み解く力よりも、英語でのコミュニケーションをとおして、自分の考えを伝える力を育てようとしています。

それでは、2011年以降に生まれた子どもたち(2020年の新学習指導要領完全実施年以降に小学3年生になる子どもたち)は大学生になるまでどんな英語教育を受けることになるのでしょうか。事項で詳しくみていきます。

英語教育改革による英語教育の変化

小学校3年生〜

歌やゲームなどの英語活動を週1〜2コマ行います。

小学校5年生〜

教科書を使った英語の授業が週3コマ程度でスタートします。教科化により、英語は内申評価の対象科目になります。専科教員の配置も検討されています。

中学校の英語教育

英語の授業は英語で行われることになります。

「話す」「聞く」「読む」「書く」の4技能の育成にとどまらず、多読、作文などのより踏み込んだ言語活動が行われいます。

与えられたテーマで自分の意見や主張を短いスピーチで表現できるようになることが目標です(中学卒業段階で英検3級〜準2級程度)。指導語彙も現在の900語程度から1200語程度に拡充されます。

高校の英語教育

中学校に引き続き、英語の授業は英語で行われます。

さらに、スピーチ、プレゼンテーション、ディベート、ディスカッションなどの経験をとおして、英語での言語活動の高度化、4技能に加えて、聞き手にわかりやすく伝えるスキルの習得を目指します(高校卒業段階で英検2級〜準1級、TOEFL iBT57点程度以上)。

指導語彙も現在の1300語程度から1800語程度に拡充されます。

大学入試における英語試験

コミュニケーション英語の4技能の習得度を正確に判定するため、TOEFL(注1)やTEAP(注2)など民間の外部試験の採用が検討されています。

2018年からは、先行してTOELFなど民間の外部試験の成績が基準以上であれば、センター試験の英語の点数に換算する試みが実施予定です。

(注1)TOEFL 英語を母国語としない人々の英語能力を判定する世界規模のテストです。特に北米の大学、大学院にお いて留学志願者を選別する際、英語力の指標として使用されています。

(注2)TEAP 大学で学習、研究する際に必要とされるアカデミックな英語の運用力をより正確に測定するためのテストです。日本で開発され、2014年から実施されています。難易度は英検準2級〜準1級程度です。

これからの子どもたちは、私たち親の世代とは全く異なる英語教育を受けることになるようです。

英語教育変革はどんな背景で実施されることになったの?

今回の改革は、グローバル化に対応できる人材獲得を急務とする政財界の強い要請により行われた、と言われています。

いま日本国内のグローバル化が急激に進んでいます。新入社員のうち半数は外国人、なんて会社がめずらしくなくなる日もそう遠くはないでしょう。

これからのビジネスシーンでは、異文化を背景に持つさまざまな国の人々と意思の疎通がとれる、高いコミュニケーション能力が必須になっていくことは間違いありません。

グローバルな社会を生きる子を育てるため、親にできることは?

たとえ高い能力があっても、英語が話せないだけでさまざまな不利益を被るかもしれない。グローバル社会に対してそんな不安を抱かれている方も多いのではないでしょうか。

こんな時代の子育て、私たちは何を心がけるべきなのでしょう。

英語はツールにすぎない

ネイティブと同じように英語を話せる必要はまったくありません。実際、いまビジネスシーンで躍進している国の多くが英語圏以外の国です。

大切なのは流ちょうな英語を話すことではありません。自分の考えを論理的に、どんな人にもわかりやすく伝える方法を身につけることです。

ただし、ツール(ストレスなく日常会話を話せるレベル)としての英語の習得にも2500時間は必要だといわれています。

2500時間とは、小学校1年生から毎日1時間習うとして12年かかる計算になります。継続した英語学習の必要性は、理解しておくべきでしょう。

変わる小学校の英語教育!これからの変化と塾・家庭での学習方法

2016.05.24

正しい日本語も学ぶ

英語がどんなに堪能な人でも、思考には母国語を使います。

正しい日本語を使えるようになること、豊富な語彙を身につけることは、物事を深く理解し、考えを深めていくために不可欠です。

外国語の能力は、いくら努力してもその人の母国語の能力を超えることはないといわれています。外国語の学習をスムーズにするためにも、国語学習の重要性はつねに理解しておくようにしましょう。

英語教育改革のまとめ

今回の大規模な教育改革は、今後どんな変更が加えられないとも限りません。つねに注視するようにしたいものですね。

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